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パンチとストリッパプレートの隙間とは?
2009/08/28 06:56
- パンチとダイはクリアランス分の隙間をあけると思いますが、パンチとストリッパプレートはどれくらいストリッパープレートの方を大きく作るのが一般的なのでしょうか?
- またパンチを固定するためのプレートの隙間はどれくらい大きくするのが一般的なのでしょうか?
- パンチとストリッパプレートの隙間やプレートの隙間について、一般的な寸法や設定方法について教えてください。
パンチとストリッパプレートとの隙間
パンチとダイはクリアランス分の隙間をあけると思いますが、
パンチとストリッパプレートはどれくらいストリッパープレートの方を
大きく作るのが一般的なのでしょうか?
またパンチを固定するためのプレートの隙間はどれくらい大きくするのが
一般的なのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
質問の内容では、例えば自動車部品用金型と弱電部品用金型では回答が違ってくるので、一概にお答えできないと思います。
弊社は自動車部品金型ですので、その線から。
まずパンチとパンチプレートですが、通常「軽いしまりばめ」を狙うと認識しています。H6かH7の穴に対してm5またはm6あたりでしょうか。
M社の廉価版パンチはm5で作られており、N社のブローチリーマはH7の穴があくと説明書に書いてあります。(記憶違いがあればスイマセン)
パンチとストリッパのスキマは、弊社の場合は0.1~0.3、0.5mm程度にしてあります。
あまり大きいとプレートが上下する際、パンチに力をかけてしまい、折れたりする原因になりますし、小さいとすべりが悪く焼き付きをおこす恐れもあります。
ストリッパガイドを施す場合もあります。
自動車部品型は、ダイプレートとパンチプレート、
弱電部品型は、ダイプレートとストリッパで製品寸法を狙う構造なので、
それらの型構造に応じて要求されるクリアランスは違ってきます。(もちろん加工板厚も考慮)
この場合はパンチでなくストリッパプレートです。
めったにおきることもなく、折れる原因は他にあることが多いのですが、
未然に防げそうなことはしておくのが賢明かと。
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
プレス金型におけるストリッパの役割は大きく分けて
1.パンチとダイの設定されたクリアランスを保持するためパンチをガイドする。
2.加工される材料をダイとの間で押さえつける。
3.加工された材料をパンチから引きはがす。
4.ストリッパ自体に材料を加工させる。
このくらいの機能があると思いますが
機能ごとの役割を果たすのに十分な精度や強度またばねの力を与えるべきです。
電子部品のようなきわめて微細な加工を行うパンチはどうしてもパンチの先端が振れてしまうのでストリッパガイドピンでストリッパプレートをしっかり安定させた上でパンチとそのガイドの隙間は2ミクロン以下のように設定します。
逆に大きなパンチがパンチプレートにしっかり固定されている自動車部品の加工を行うようなときには、ストリッパには剥しだけの役割を与えストリッパガイドピンも設けずにパンチに接触しないように0.5mm以上の隙間にすることもあります。
「パンチとストリッパプレートはどれくらいストリッパープレートの方を
大きく作るのが一般的なのでしょうか?」
一般的というのはないと思いますが、ウチでは片側0.5mmです。
ウチは自動車型専門なので・・。
理論的に言えばもっと少なくするべきでしょうけれど
少しでもストリッパーにパンチとのこすり傷があると客先よりNGがでます。
「またパンチを固定するためのプレートの隙間はどれくらい大きくするのが
一般的なのでしょうか?」
パンチとパンチプレートの隙間(インサート)ですよね。
一番良いのはミスミなどのノック公差がいいでしょうね。
ですが、現実問題はパンチが○ではなく形状(プロファイル)がある場合
その加工はワイヤーカットとなると思います。
そのときの加工面の粗さ等が理由でノック公差で加工してしまうと
インサート自体が困難になると思います。
御社でいろいろ試して一番詰めれる公差を探してください。
参考になれば幸いです。
そうですね。
ガイドとしても意味があります。
ですが、その場合は弱電型で多く採用される考えと思います。
先の回答にもありますが、自動車型と弱電型の作り方は
違う場合がほとんどだと思います。
ウチは両方経験しましたので・・。
ちなみに御社はどちらのつくりに近いですか?
その回答であれば
私の経験上、おそらく御社の金型は自動車、弱電のの両方にも
属さないように思います。
言ってしまえばごちゃ混ぜといったとこだと思います。
(悪い意味ではありません)
どちらにしても同業者への見学をしてみてはどうでしょう。
もちろん、どちらかといえば自動車型専門の型屋とか弱電専門という
会社にです。
考え方がそれぞれあり、考えとしてぶつかるところもありますが、
貴方にとって必ず今後のプラスになります。
文章では限界があります。
がんばって会社見学をしてください。
補足
2009/08/29 08:12
ありがとうございます。
>理論的に言えばもっと少なくするべきでしょうけれど
その理論とはどのような理論なのでしょうか?
ガイド性の点などでしょうか?
ありがとうございます。
ほとんどが小物なので、 弱電型という方に入るのでしょうか?
ありがとうございました。
質問が一般的に過ぎて回答が難しいですが・・・
パンチとダイは一般的に被加工物の板厚の10%前後のクリアランスをあけますが、ストリッパーは別にこれといったきまりはありません。
ストリッパーがスムーズに動けば問題ありません。しかし特別な場合、つまり、パンチを保護する役割を持たせる場合はギリギリ片側0.02~0.03mmくらいでしょうか。この場合、パンチ側面が焼きつくことが考えられます。
また、パンチ固定プレートとパンチの隙間は詰めればつめるほどよいです。
但しこれもメンテ時にばらせない程きつくてはダメですね。加工特性にもよりますが、やはり片側0.005~0.01mmくらいでしょうか?
もちろん接触するから焼きつくということです。
パンチを保護するのは、抜きのクリアランスを0に近く(FB並に)する場合などはパンチがワークに当たる瞬間に横に少しでも動くと抜いた時にダイに当たってしまうので、それを防止するためです。またワークの外郭に近いところにピアスする場合も横に流れてパンチ折れが出やすいのでその防止に役立ちます。
ストリッパーでパンチを保護する場合は、当然サブポストを入れてストリッパー自体が横にずれないようにします。
補足
2009/08/29 08:15
ありがとうございます。
>つまり、パンチを保護する役割を持たせる場合はギリギリ片側0.02~0.03>mmくらいでしょうか。この場合、パンチ側面が焼き
片側0.02の隙間では接触してしまっていることがあるということでしょうか? それで焼きついてしまうのでしょうか?
あとパンチを保護とはどのようなことでしょうか?
ありがとうございます。
サブポストがあるからこそ、ストリッパプレートもそれだけ隙間をぎりぎりに出来るわけですね。
ストリッパーのクリアランス
加工する板厚にもよりますが、0.1の板厚ですとパンチーダイのクリアランスぐらいが良いと思います。ストリッパーとのクリアランスが大きいと打ち抜き時0.1の板がダレ変形を起こします。板厚が厚ければあまり気にする必要は無いと思います。
2番目の質問は内容がよく判りません。
補足
2009/08/29 08:19
ありがとうございます。板厚1.6なら問題ないですね。
補足
2009/09/02 07:32
ありがとうございます。
>あまり大きいとプレートが上下する際、パンチに力をかけてしまい、折れたりす>る原因になりますし
これは大きいとそれだけパンチが動く場合があり、それによって
パンチに変な力が加わりということでしょうか?
ありがとうございます。
ストリッパガイドがない場合で、
パンチとストリッパの隙間が大きい時にストリッパプレートの方が
動きパンチに変な力を与えることがあるということですね。