このQ&Aは役に立ちましたか?
図面標記上の暗黙値
2023/10/17 21:44
- 図面標記上の暗黙値について
- 径の異なる円筒を4ヶ重ねた形の治具の公差規格について
- 同軸度や振れ公差に関する図面上の記載の有無について
図面標記上の暗黙値
2009/01/23 09:48
初歩的な話で恐縮ですが、教えて下さい。
径の異なる円筒を4ヶ重ねた形の治具を作りたいと考えます。
その際、それぞれの径は重要(±0.1)なのですが、同軸度はあまり重要ではありません。
又、真円度(基準に対する振れ)に関しては、2箇所は重要ですが残りの2箇所はあまり重要ではありません。
この場合、公差規格は全項目記載すべきでしょうか?
(勿論、径公差は全箇所記載しますが、同軸度や振れ公差は?
重要ではないといっても、1mmも2mmもズレていたり振れていると困ります。)
同軸度や振れ公差等に関して、図面上に記載しなくとも常識的な目安はありますか?
(真円度に関しては、特に明記されない場合、径公差の1/3が真円度の目安と聞いた事があります)
質問者が選んだベストアンサー
以前に私も同じような事を考えたことがありました。
寸法公差は規格があるのは知っているけど幾何公差は?
↓
幾何公差もJIS規格があるが、無いものもある。
↓
そもそも一般的に載っていないような規格を加工屋さんがいちいち調べるのか?
↓
加工方法を考えて意識して加工してもらいたい所のみ幾何公差を記入しよう。
という結論になりました。
加工したい冶具がどの程度の大きさかは判りませんが、よっぽど巨大なものでない限りは真円度や同軸度が1ミリ2ミリもずれたりはしませんし、ワンチャック加工(同時加工)ならなおさらです。
ではどの程度から幾何公差を記入するのか?となると、加工するものの大きさ、加工方法に寄るとしかいい様がありません。ちなみに私はΦ300程度までの旋盤加工なら幾何公差0.1以下、で記入するようにしています。
また切削加工は加工条件の問題もあるので粗さ記号を入れると仕上げが必然的に軽切削になるので幾何公差も向上するという事もあります。
よく言われることですが、どうやって製作するかを考えるとその辺のさじ加減がわかってくるのではないでしょうか。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (2件中 1~2件目)
1.公差規格は全項目記載すべきか?
答え:原則記載します。「JIS B xxxxによる。」との指示もあります。
理由:常識や目安は狭い範囲にしか通用しないと思っています。
2.図面上に記載しなくとも常識的な目安はありますか?
答え:JISです。ただしJISもその中に公差等級がありますので公差等級をあらかじめ指定します。
3.同軸度
JIS B 0419 5.2.5 で同軸度の普通公差は規定しない。とありますが、その備考を利用できるかご検討ください。
4.振れ
JIS B 0419 5.2.6 に円周振れの普通公差があります。その中に公差等級がありますので公差等級をあらかじめ指定します。
お礼
2009/02/02 16:27
有難う御座います。
判り易い解説有難う御座いました。