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マルエージング鋼の熱処理と加工について
2023/10/17 22:48
- マルエージング鋼の熱処理後に加工すると、時効効果が失われるかどうかについて教えてください。
- 時効処理後に内径を変更した場合ともともと内径が異なる場合の強度についても教えてください。
- また、再度時効処理を行うことは可能なのかについても教えてください。
マルエージング鋼の熱処理について
2010/12/22 16:15
時効処理後に加工することで、時効効果が失われるか否か、ご教示ください。
例えば外径φ30×内径φ10×長さ50Lの、マルエージング鋼(パイプ材)があるとします。この時、
?この状態で時効処理し、内径をφ20になるまで追加工したもの。
?もともとφ30×φ20×50Lのものを時効処理したもの。
について、?と?は同程度の強度を有すると考えて構わないでしょうか。
また、?のものを再度時効処理することは可能でしょうか。
※厚みによる熱処理条件の違いなどは不問とします。
【質問の背景】
外為法においては、マルエージング鋼の輸出を規制しています。このマルエージング鋼は時効処理後のものを指しており、
「厚みが5mm以上の板または管」
として規制されています。しかし、厚みが10mmのものを削って5mmにすることは可能なわけで、時効処理後の加工が時効処理効果を損なうものか知りたく、質問いたしました。
以上、宜しくお願いいたします。
質問者が選んだベストアンサー
マルエージング鋼を時効処理すると硬度はHRC50以上となり、容易には加工で
きないので、提示の問いは現実的でないのではないでしょうか。
強度についても、硬化処理を高めるとじん性が損なわれ、疲労強度が低下し
ます。一口に強度と言っても、単純ではないと思います。
仮に加工が可能だとして、単純には通常の時効処理においては?と?は同程
度の強度を有すると考えられますが、浸炭・窒化処理を行なった場合は、
?と?は異なると思います。また加工により硬化される場合もありますか
ら、強度の比較評価は複雑です。参考資料を添付しておきます。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
日本の輸出産業に影を落とす輸出規制は大変悩ましいです。
ご質問の内容は、メーカさんに聞いた方が確実でしょう。
http://www.tokkin.co.jp/materials/others/000110.php
何でもお気軽にお問い合わせできるようです。
(もちろん私はメーカとは無関係で、宣伝ではありません)
余談ですが、時効処理後の加工に興味があります。
回答(1)さんのおっしゃられる通り、HRC50を優に超える高硬度で
あり、下穴φ10からの旋盤加工はボーリングバーが細くて困難かと。
?φ12の小径刃先交換式エンドミル(ラジアスタイプでも可)で
φ18までヘリカル穴あけ転削加工で繰り広げる
?コーテッド超硬orCBNインサートによる内径ボーリング旋削
加工で仕上げる
であれば加工可能と思われますが、御社でも必殺のノウハウをお
持ちなのでしょうね。
非常に興味深いご質問でしたので、「答え」ではなく雑談のような
書き込みをお許しください。
お礼
2010/12/23 08:07
回答有難うございます。日本の輸出規制は、規制の網羅性を高めるためか
曖昧な表現が多く、日々無駄なコストを掛けている気がしています。
時効処理後の加工については、時折現場にお願いして、ぶつぶつ言われながらもやってもらっていました。必殺のノウハウ・・・現場に訊いてみます。
ご紹介頂いたメーカーには、別途訊いてみることにします。
お礼
2010/12/23 08:01
早速の回答、及び参考論文の紹介、有難うございます。
これらを拝見してみます。