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オシロスコープとテスターのGNDの違いとは?
2023/10/20 04:29
- オシロスコープとテスターのGNDの違いについて解説します。
- オシロスコープのGND側は、筐体からACのGNDラインにつながっていますが、一方、テスターのGND側は筐体から浮いています。
- この違いは、オシロスコープとテスターの用途や計測原理によるものです。
オシロスコープとテスターのGNDの違い
2019/08/30 13:15
一般的なオシロスコープは、プローブのGND側は、筐体からACのGNDライン
につながっています。一方、一般的なテスターはGND側は筐体から浮いていますよね。この違いはなぜあるのでしょうか?
回答 (8件中 6~8件目)
デジタル化の進んだ現在であれば、テスターもオシロスコープも内部回路は似たようなものです。
ですが、アナログ時代は全く違う構造でした。その構造の特性を今も引きずっているのだと思います。
昔はテスターは細線多数回巻きのコイルで磁場を作り、針を動かすというもので絶縁容易な構造でした。
(今でも売ってます)
オシロスコープはブラウン管の電子ビームを入力電圧を増幅した高電圧で偏向させ、波形を描画していました。
当然、増幅後の高電圧というのは電子銃回路とGNDを共通化する必要があり、入力のGNDの絶縁を取ることが難しいものした。
高電圧機器なので、保護接地も必要です。ゆえに、入力GNDと筐体GNDが共通とする必要がありました。
最近では、絶縁オシロスコープも出てきています。
https://jp.tek.com/datasheet/digital-storage-oscilloscopes-1
https://catalog.orixrentec.jp/pdf/25050100.pdf?k=88db5530b92b8d197cc151021b91f9436582ac8c
http://www.me-corp.jp/cms/wp-content/uploads/2016/04/SCM_190_504_EV_FC20150227_2.pdf
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「一般的なテスター」で測定するのは電圧/電流/抵抗値ですよね。
そのうち電流と抵抗値の測定には接地GNDは必要ありません。
電圧を測る場合ですが、「電圧」=「電位差」です。「基準点」と「測定点」という特定の2点間の電位差を測るのが電圧計(ボルトメーター)になります。
便宜上基準点の方を「GND」と呼んでいるだけであり、この基準点は接地している必要はありません。逆に接地していると「特定の2点間の電位差」でなく「常に接地してあるところとの電位差」を測ることになってしまい、本来必要とする測定ができなくなってしまいます。
すなわち、電位差計で測る対象のGND側端子の接続先は接地0Vとは限らない、ということですね。
ということで「測定対象が違うから」と考えられると良いかと思われます。
以上、ご参考まで。