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>>ここの部分も軸がズレる可能性ありますよね?
あります。というか、絶対にズレます。誤差0は不可能なので。
>>計3つがΦ0.08中に収まればOKの解釈で良いのでしょうか?
これはダメです。データムABの2円のズレ量については、この指示からは判断不能です。なのでその部分については「OKともNGとも判定不能」というのがルール的には正しいです。
逆に言えば、2円がどれだけズレていても、その軸に対して指示円筒が同軸を満たしていれば図面的には良品です。
ただ確認できるなら作図者(上司だったり別部署だったり顧客だったり)にデータムABの同心度の指定を求めるべきでしょうね。
実務的に言うなら(あくまで私の経験則からくる感覚論ですが)指示公差に対して10%未満の誤差、かつ幾何公差自身も20%程度の余裕があってOKなら良品判定可能でしょう。
例示のケースで言えば指示の同軸度が0.08ですから、データムAB円の同心度が0.008ならデータムとしてはOK。その状態で指示円筒の同軸度が0.06未満なら、データム側の誤差を見越しても良品『だろう』という判断になります。
あくまで判断の目安程度ですけどね。
>>添付下(手書きの部分)も仕上がりは同じものと認識して良いものなのでしょうか?
これも意味合いが変わっています。
結果的にはほぼ同じものが仕上がって来る可能性は高いと思いますが、基準となる位置が変わってしまっているので、図面としての情報が変質しています。
幾何公差への理解度が進みました。
細かくご解説ありがとうございました。
2021/11/22 10:07
先の質問に続きこの質問にも丁寧なご回答ありがとうございます。
また頂いた回答から新しい疑問点も下記に記載しましたので、もしご確認いただけたらこちらもご回答いただけると幸いです。
>>絶対にズレます。誤差0は不可能なので。
>>データムABの2円のズレ量については、この指示からは判断不能...「OKともNGとも判定不能」...
はっきり言ってくださりスッキリしました。ありがとうございます。
>>2円がどれだけズレていても、その軸に対して指示円筒が同軸を満たしていれば図面的には良品です。...
すみませんここはちょっと私の理解が追い付いていません。。。
"その軸"がどの軸を指すでしょうか? 私の中だとAとBで平行又はネジレ・公差した中心軸が2本あるイメージです。
データムAの中心軸の公差域Φ0.08とBの中心軸の公差域Φ0.08の重なる部分に指示円筒の中心軸があればOKという解釈で良いのでしょうか?
それとも、円・同心という言葉を使っていらっしゃるのでデータムABは中心点(端面の?)という認識をすればよいのでしょうか。
上記ABの中心2点を通る軸線を中心軸とした公差域Φ0.08内に指示円筒の中心軸があればOKということになりますか?
このあたりはまず私の幾何公差の基礎的な前提知識が足りないような気もします。。。すみません。
>>実務的に言うなら...
まだ理解が追い付いていませんが、具体的な数値で例えてもらえてありがたいです。設計は素人同然で目安の検討すらついていませんでしたので。。。
ABの同心ズレが0.008maxと指示円筒の同軸度ズレが0.06max、足して0.068maxで、指示公差0.008に対して20%程度の余裕があるから、測定の際に10%の誤差があっても大丈夫だろう、ととりあえず解釈しました。
>>...基準となる位置が変わってしまっているので、図面としての情報が変質しています。
言われて気づきました。。。ご指摘ありがとうございます。
2021/11/19 14:33
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数字的には一緒のような気がするが
前者は
両端の円筒を通る真ん中の幾何公差で合って
後のは真ん中の円筒に対して 両端の幾何公差だから
両端同士の中心のずれが 先のものと一緒なのか? とういう疑問が残る
壊れた頭では解析不能
前者は後者を含むが 後者は前者のすべてを含むかが不明
測定としては 後者の方が楽なので
制作時も事実上後者でやるから
前者だとチャックに両端つかんで加工 するので トンボに加工しない
すると バイト(右かって 左かって が必要)の数も増えて難易度も上がる
後者だとトンボにできるので
バイトの数も減って 楽
なので 前者は存在無いことにして 後者で設計する
>>数字的には一緒のような気がするが...
両者の違いを具体的に言葉にしてもらえたおかげでより理解が深まりそうです。ありがとうございます。
>>測定としては 後者の方が楽なので
>>制作時も事実上後者でやるから,,,
実務的なご意見ありがとうございます。
勉強がてらたまに自分で汎用加工機を触ったりしますが、やはりこういったセオリーや暗黙知のようなものは知らない為とても勉強になります。
ご回答ありがとうございました!
2021/11/22 10:04
ちょっと補足というか、脇道的な内容になります。
>> 幾何公差の基礎的な前提知識が足りないような気もします
分かりにくいですよね、何とか頑張って下さい。個人的なオススメとして、それぞれの幾何公差のアナログな測定方法を知ると、格段に理解が早まります。
例えば先に挙げたVブロックでの同軸度の測定方法や、定盤とダイヤルゲージを使った平行度の測定です。
幾何公差は制定の歴史的に、まずこうしたアナログな測定方法が発達し、やがて定義され共通規格化されました。
なので定義の文言をみても中々ピンと来ないのですが、アナログな測り方を知るとすぐに理解が出来たりするのです。
もし可能なら貴方の会社の検査担当にお願いするのが一番ですが、今なら動画サイトで『同軸度 測り方』などで検索するのも有効です。
補足もありがとうございます。
こういうのすごく参考になります。
書籍やネットで見るだけではどこも同じような教科書的な固い書き方しかないので。。。
アナログな測定方法、早速勉強してみます。
ありがとうございました。
2021/11/22 09:45
>>どの軸を指すでしょうか? 私の中だとAとBで平行又はネジレ・公差した中心軸が2本あるイメージです。
そのイメージで物体としては正しいです。そこに使用用途や検査の工程まで含めると、『ABの合成軸』という第3の軸が現れます。
前述の『その軸』とはこの合成軸を指します。
同軸度のアナログな測定方法は、Vブロックにデータム軸を乗せて回転させ、測定対象の頂点をダイヤルゲージで測定します。
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/gd-and-t/location-tolerance/coaxiality.jsp
今回の例示図の場合、AとBの円筒をそれぞれVブロックで保持してワークを安定させ、そのまま回転させる事で測定できます。
これが合成軸のイメージです。
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/gd-and-t/datum/common.jsp
当然データム対象AB自体に同軸度が規定されない場合、バラつき次第でこの合成軸は大きく傾きます。
そして例示の図面では、その『傾いた合成軸に対して同軸度を確保しろ』という指示になるわけです。
ABの合成軸...!
うおーーーーその言葉を知らなかったのですごくスッキリしました!!勉強不足でした。ありがとうございました。
確かにこれだとABがどれだけズレていても指示としては成り立つわけですね。
わかりやすい解説ありがとうございました!
2021/11/22 09:35
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