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鉄製品の焼入れ焼き戻しについて
2023/10/20 21:39
- 鉄製品の焼入れ焼き戻しについて教えてください。小ねじ部品で硬度のバラツキでこまっております。径は約5φです。タッピング部品の為、浸炭焼入れ焼き戻しをおこなっている商品です。
- 心部硬度高さが問題となっているのですが、当該品の炭素量からみて、心部まで焼きが入っているのは、母材のもとからの炭素量ではなく、浸炭による影響とみているのですが、いかがでしょうか。
- 炭素量と硬度と径と焼入れ硬度についての資料やデータ等があれば、参考までのいただけないでしょうか。
鉄製品(こねじ)の焼入れ焼き戻しについて
2021/11/29 15:34
教えてください。
小ねじ部品で硬度のバラツキでこまっております。
径は約5φです。
タッピング部品の為、浸炭焼入れ焼き戻しをおこなっている商品です。
ミルシートの炭素量が、ロットにより、0.19~0.22の間でばらついております。
焼入れは880℃、焼き戻しは330℃です。
心部硬度は約400HVです。
心部硬度高さが問題となっているのですが、
当該品の炭素量からみて、心部まで焼きが入っているのは、
母材のもとからの炭素量ではなく、浸炭による影響とみているのですが、いかがでしょうか。
それとも炭素量0.2%程度でも、細い為、HV400迄焼きがはいってしまうものなのでしょうか。
炭素量と硬度と径と焼入れ硬度についての資料やデータ等が
あれば、参考までのいただけないでしょうか。
よろしくお願い致します。
回答 (3件中 1~3件目)
「炭素量0.2%程度でも、細い為、HV400迄焼きが入ってしまうか」
焼入硬さは炭素量とマルテンサイト比率で変わります。
https://daiichis.work/heattreatment/02_quench2.html
に図があります。
0.2%Cの100%マルテンサイトの硬さはHRC45(Hv446)です。
細いですから焼入れ時にはマルテンサイト100%でしょう。
しかし今回は330℃焼戻を施してありますから、その硬さは焼入硬さよりも低くなっているはずです。
http://www.tsujilab.mtl.kyoto-u.ac.jp/01TsujiLab/Education/AdvStruMetalMater/2018/0517_03/2018_03_Slides.pdf
の14頁の図によれば、300℃焼戻後の硬さは、焼入硬さよりも100Hv以上低下しています。
つまり、今回の芯部硬さは、芯部も浸炭されていると考えられます。
「炭素量と硬度と径と焼入れ硬度」
焼入硬さの上限は炭素量で決まります。
径が細いからと言って、上限以上の硬さになることはありません。
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「0.19~0.22%」では、SWCH18AのC%規格0.15~0.20%とは異なりますが。なお0.19~0.22%は、ばらついているとは言えず、良く制御されているレベルです。
文脈では「芯部硬さ400Hvが高すぎる」と読み取れますが、「硬度のバラツキでこまっております」ではないのですか。
焼き戻し温度330℃では、低温焼き戻し脆性の懸念がありますが、温度は、御社の指定ですか。
補足
2021/12/09 14:26
swch18Aです。
よろしくお願い致します。