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アルミ放熱フィンのアルマイトの有無
2023/10/20 22:30
- アルミ部品のアルマイト処理により、放熱フィンの手触りが暖かくなることがある
- アルマイト処理は膜の厚さが僅かμmオーダーであるため、放熱性能への影響は限定的である可能性がある
- アルマイト処理を行う際には放熱性能への影響を考慮し、適切な処理条件を選択する必要がある
アルミ放熱フィンのアルマイトの有無
2022/01/14 15:42
アルミ部品(放熱フィン)をアルマイトしてもらったら,手触りが明らかに暖かくなっています.これって放熱部品として伝熱性能落ちてないですか?僅かμmオーダーの膜なのに、そこまで落ちるもんでしょうか.
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熱の扱いに関しては皆さんお困りとみえて、アルマイトの効果に対して様々な見解が出てきている状況ですね。放熱器の専門メーカーの実験結果に基づく見解を参照してください。信頼していいと思います。
Q:アルマイトをする事で性能は上がるのですか?
A:当社試験によりますと、自然空冷条件の場合、アルマイト処理を行った製品の方が無処理品に比べて約2割ほど性能が向上した結果となっております。
出典URL:
http://www.mizuden.co.jp/qa.html
一応、専門業者の回答ページを紹介しておきます。
https://www.sanwa-p.co.jp/sp/faq/detail?id=3568
また『放熱部品としての性能』という観点になると、単純な物性では論じられなくなる点にはご注意ください。
均質な金属面と多孔性の表面とでは、表面に生じる微小乱流などが劇的に変化します。つまり放熱に対する環境の影響度合いが大きく変化するわけです。
こうした差を把握するには、実験するしかありません。
手触りでの変化なら、多分熱放射や熱伝導とは別の要因です。
アルマイト表面は多孔性で、μm未満の穴が無数に開いています。その分皮膚との接触面積は低下しますし、金属面と皮膚との間に空気の泡が挟まっているのと近い状態になります。
また人間の感覚は鋭敏ですが、粗さや熱伝導といった個々の感覚の分別は苦手です。ペタッとした物は冷たく感じ、ザラっとした物は暖かく感じます。
理論面の差異は別として、貴方が感じた『手触り』の変化ははまず間違いなく官能由来の誤差であり、放熱部品としての性能差ではありません。
アルマイトは熱伝導率が下がるので、熱源と接する部分にはアルマイトを掛けない(削る)方がいいです。
また、アルマイトの表面は凸凹していて接触面積が下がるので、平滑にした方がいいです。
アルマイトの熱放射性については、輻射による放熱性があがる場合がありますが、フィンに空気が触れることでの放熱は熱伝導なので劣ります。
輻射による放熱を上げるにはアルマイトの色も影響するそうなので、どのようなアルマイトを施したかによっても放熱性が異なります。
アルマイト処理をしたほうが放射率が上がるので、放熱性能は向上します。前の回答者さんがご指摘の通り、熱伝導率は、金属アルミニウムよりもアルマイト層の方が低下することは間違いありませんが、厚さが10μm程度とごく薄いので、放熱器全体の熱抵抗への寄与は無視できるほど小さいです。それよりも、放射率の向上が熱抵抗を低下させる方向に大きく寄与します。
お礼
2022/01/14 17:20
薄いので無問題と考えていたのですが,触って違いがわかるほど冷たさが異なりましたので,心配になった次第です.
とはいえ,熱伝導率が悪いステンレスはひんやりしています.熱浸透率も関係しているのかも知れません.
お礼
2022/01/18 09:02
放射ですと100度は超えないと効果が現れないですよね。もっと低温だとアルマイトは効果が落ちるかもしれませんね.