MP950

プリンタの修理屋です。

アプローチを間違えているので正しい結論が出せないだけの話。

どうして、インクが出ない＝ノズルが詰まる、と短絡的に決め付けるのでしょうか？

インクが出ないのなら、噴射機構が壊れたという可能性もあり、普通に考えれば確率は５０：５０。
ここから考えていけば、パターンの下半分が（キレイに）出ないという事で電気系という結論が出せます。

この機種はインクを噴射するノズルが3584もあります。
この一つづつが独立して制御されていますけど、プリントヘッドの端子はそんなにないですよね。
これは、ノズルをある程度のブロックごとに分けて制御しているので減らせているはず。
どのノズルも、（少なくとも）上下に分けて制御されています。
色によっては、もう少し分けて制御しています。

いずれにしても、その内の１ブロックが死んでしまうと、こういう現象になります。
キヤノンの場合、ヒーターを使っていますので過熱による火災の防止のために、安全回路が何重かに組み込まれています。
過熱したか、劣化かでどれかが切れたと思われます。

電気的に死んでいますので、いくらノズルを洗浄しても効果など出ないわけです。
一度だけ出たのは、「最後っ屁」と言う感じでしょうね。



少なくとも、詰まるという場合、長期間放置しておかなければ全ノズルが一斉に詰まるなんていう事はありませんし、詰まったとしてもパターンはかなり不規則に乱れるのが普通です。

故障の実績で行けば、本当のつまりなどほとんど無く、ほとんどが電気系のトラブルです。

世間では「インクが出ない＝ノズルが詰まっている」と決め付けて、洗浄液などを販売している業者もいるようですけど、口車に乗せられているような気もします。


プリンタは５年間の使用を想定して作られています。
これを過ぎれば、トイレの電球が切れるように、安全装置（ヒューズと思ってください）が切れて、いきなりインクが出なくなります。

MP950 は2005年のモデルですので、何が起こっても不思議ではないでしょう。

お礼

2014/09/28 16:28

結論からいうと寿命ですね。2011年に修理に出してから調子よかったからまだ大丈夫だと思っていろいろ試して見ましたが、電気系統ではどうしようもありませんね！良くもったほうなのでしょう。諦めて新しいのを買いに行きます。御助言本当にありがとうございました。

質問者