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なぜ博士後期課程進学者は少ないのか?
2010/05/29 10:56
- 博士後期課程への進学者数が極めて少ない理由について考えます。
- 博士後期課程進学者は東大・京大の一部研究室を除いても少ない傾向にあります。
- 優秀な人ほど博士後期課程に進まない現象についても考察します。
なぜ、博士後期課程に進む人がこれほどまでに少ないのですか?
なぜ、博士後期課程に進む人がこれほどまでに少ないのですか?
理工系の話ですが、東大京大以外で博士後期課程に進もうという人は、
一つの研究室の中で一割もいないところがほとんどです。
東大京大であっても、研究室によっては半分ほどの人が進学するところもありますが、
それでも大多数の研究室は一割以下しか進学しません。
また、博士後期課程に在籍している人は修士からストレートに上がって来た人は以外と少なく、
他大からのロンダ生であったり、中国人韓国人などの留学生であったり、
一度、就職したけれど職場が合わず戻って来た人であったりと、
優秀な人ほどドクターに進む人がいません。
これはなぜなのでしょうか?
東大京大生であれば、学振RAなどのお金で生活には困らないはず。
それでも進学しないのは、やはり研究というものに興味がないほどがほとんどだからなのでしょうか?
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
アカデミックポストを考えたら本来の姿なのだと思います。企業での研究開発が良いと思う人は博士課程に進みません。
個人的な意見として、大学で研究するより、企業で現実味のある研究開発をし製品として世の中に問う方が醍醐味があります。
「自分のアイデアが採用された製品が世の中に評価され、会社に利益を生みしかも独占的な特許が取れる」、その方が論文で学会で高い評価を受けるよりうれしいです。長年企業で研究開発していれば1つや2つ、こういうスマッシュヒットが出ます。
人それぞれ選ぶ道があるだけで、なんら不思議ではありません。
当面の暮らしには困らなくとも、将来的にはきわめて不安定です。
研究に興味がないというよりも、将来の生活設計を考えれば、進学しない方が「無難」だからです。
学位を取っても安定な就職が出来ないからだと思います。1990年時代から、大学院重点化計画によって大学院の定員が増え、その結果博士号取得者が増加した。大学・研究所の定員は増えていないうえ、企業等の博士号取得者採用数が基礎研究の縮小等で減少し、少子化の影響で私立大の定員割れなどで、教員の削減もあり、博士号取得者が毎年大量に溢れることとなっています。
ポスドクは非正規の任期制(3~5年)で、年収400万円程度、2万人程度のポスドクが居ると聞いています。知人にもポスドクがしますが、40才になっても不安定な収入のため家庭を持てない状況です。また、大学の研究員であれば教授がすべて決めますので、労働条件も厳しいようです。企業に於ける派遣や非正規社員と同様です。このような将来を見て、金と時間と情熱をかけて、博士課程に進学する意欲も減退するのではないでしょうか。また、国立大学の研究室のメンバーを見ると修士の半数程度が外国人という研究室が多く、修士課程も進学者が減少していると思いますし、外国の研究者を育てるために教育予算が使われていることに疑問を感じます。もっと、ポスドクの就職先を確保することに予算を使ってほしいと思います。
はー。最近は変わったのかな。東大の場合私の出た研究室は無くなるまで、博士過程前期に進学した学生の半分は博士の学位を取りました。
今度、今年教授を退官した先輩に聞いてみますね。