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修士の研究テーマは自分で見つけるべき?時間と労力がかかる課題
2023/08/10 16:49
- 修士の研究テーマを自分で見つけるべきなのか疑問を持つ学生も多い
- 研究テーマを与えられた学生は実験やスキルの習得に時間を費やせる
- 自分で研究テーマを探すことは説得力を持つ就職活動にもつながる
修士の研究テーマは自分で見つけるものなのでしょうか
2011/01/14 00:00
私は工学系の大学院生博士前期課程1年なのです。
私の指導教官は「大学院生ならば研究テーマは自分で見つけるもの」という方針なので、
修士の学生にも自分で研究テーマを探させています。
研究テーマを探すのは非常に時間と労力がいるため、これまでのM1の時間のほとんどは文献調査に費やし、最近なってようやく研究テーマになりそうなネタを発見できたという状況です。
しかし他の研究室を見ると入学してすぐ教員から研究テーマが与えられるというところが多いみたいで、さらに研究テーマを自分で考えなくて良い分、その時間を実験などに費やせるので研究もかなり進んでいるようで成果も出ているようでした。
そうすると時間を文献調査に費やして研究テーマをゼロから考えた学生よりも、最初から研究テーマを与えられて研究を進めた学生のほうが実験などを多くこなしている分、より多くのスキルが身についているのではないかという疑問を持ちました。
就職活動で研究をアピールするのにもずっと文献調査に時間を費やしましたなどというよりも、~を実験するために~のような工夫をしましたなどと言ったほうが説得力があるような気がします。
こんなふうな状況なので2年間という限られた時間で研究を行う修士の学生にとっては時間を費やして研究テーマを自分で探すことが本当に有意義なことなのかどうか疑問に思いました。
皆さんどう思われますか。
その他の回答 (8件中 6~8件目)
将来アカデミックな研究者になるにせよ、企業での研究開発に従事するにせよ、
(1)与えられたものから踏み出すことなく仕事をする人
(2)与えられた範囲にとらわれず自ら課題を見出してチャレンジする人
のどちらがより求められるか、自明のことと思います。
私は今、とある企業で開発をやっていますが、技術系の学生さんの採用にも
関わっています。そのときに学生さんに話すのは、
今研究しているテーマはもちろん意義のあるであり、その成果は
評価に値することではあるが、所詮は数年間の
ことに過ぎない。会社に入ればその何倍もの期間成果を出し続ける
ことを求められる。もちろん会社の方針として与えられるテーマも
あるが、研究開発の前線に立つ若い人達の柔軟な思考、発想に基づく
提案がなければ企業としての発展、成長は(少なくとも革新的な
規模では)望めない。
ということです。もちろん採用に際しては研究の成果についても話を
聞きますが、それは成果そのものの評価をすることが第一の目的では
なく、テーマの進め方をきちんと身につけているか、テーマを進める
にあたってどういう困難があり、それに対してどう考え、どう行動
して乗り越えたかを知ることがより重要な目的です。単に実験のスキル
だけあって上記の(1)のような人は極論すれば実験の人手に過ぎず、
(2)のような人は人材という貴重な資源、資産とみなされます。
そういう意味であなたの指導教官は研究者の育成ということをきちんと
考えていらっしゃると思います。
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