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検査記録の内容について
2023/09/07 10:42
- 品質管理にお詳しい方いらっしゃいましたらご教示下さい。
- 当社では樹脂の加工品を生産しており、検査工程には「外観」、「長さ」、「重量」の3点の品質特性の検査基準があります。
- 検査記録には計量値の記録が必要かどうか悩んでいるので、品質管理の観点や他社の事例についての意見を伺いたいです。
検査記録の内容について
2022/06/01 13:04
品質管理にお詳しい方いらっしゃいましたらご教示下さい。
品質保証部に配属されたばかりで、日々勉強しながら業務に取り組んでいます。
前回も当サイトでご相談させていただいた内容に引き続いての質問です。
当社では樹脂の加工品を生産している会社です。
当社の検査工程について、「外観」、「長さ」、「重量」3点の品質特性の検査基準があるのですが、
これらの基準値から外れた場合の適切な処置が決まっていなかったことが問題となっていました。
処置を明確化し、検査記録も残すよう始めているですが、各検査基準の計量値を記録するため、検査記録に結構な時間が掛かってしまっています。
そこで、他社の検査書や記録等を参考にしてみましたところ
例<検査記録書>
「長さ」:100±1mm → 合格
「重量」:10±0.5g → 合格
のように、合否判定しか記載だけとなっている製品がありました。
合否の記録だけでも良いものなのかどうか?と、思う点はあるのですが、もし、合否のみの記録で良くなるのであれば検査時間の短縮となります。
個人的には、「長さ」と「重量」といった検査基準については、具体的な計量値をしっかりと記録した方が統計的な管理もしっかりできるため、本来であれば計量値の記録は必要かと考えております。
おそらく、他社も計量値記録は検査書に記載しないだけで自社内では管理しているものだとは思いますが、一般的な製造業の品質管理の観点としての考え方を伺いたく相談致しました。
製品によっても異なると思いますし、コストとのバランスの点もあるのかと思いますが、意見ございましたらご教示いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
質問者が選んだベストアンサー
まず重要な点として「一般的な製造業の品質管理の観点」というものは存在しません。
何故なら個々の会社によって取り扱う製品も製法も、ユーザーとの関係性も不良品のリスクも完全に異なるからです。
そのため品質管理の体系というのは個々の会社が独自に構築していくしかありません。
その上で「品質を管理する人間」の観点から言うと、製品の状態というのは事細かに取得できている方が望ましいと言えます。
OK/NGだけではなく、実態値や検査員が気付いた微妙な点など、データはあればあるだけ助かります。
ただ当然、そうした事細かなデータは取得と記録に手間を要してしまうため、出荷・納品というスパンからすると無意味なコストになってしまいます。
つまり最終的には「計量値」が持つ重要性と、そのデータが何を目的としているのか、という部分で全てが決まります。
例えば加工機械の故障を予兆の段階で把握しようとするなら全数ではなく抜き取りでいいでしょうし、定期的なテスト加工でも構いません。また該当の機械にセンサーを取り付けて監視できれば一番です。
つまり、最終検査品状態で細かい数値を押さえる意味は、品質管理という観点からするとやや薄いのです。
つまり「本来であれば~~必要」というのは必ずしも正しくはなく、重要性が低いデータであれば合否の記録だけでも構わないでしょう。
ただ実態値を記録してある場合、ユーザーからのクレームに対して一定の説得力が出る、というのは重要です。
例えば「長さ」についてですが、「そちら製品が取り付けられない」というクレームがあった場合に「出荷の記録では検査OKとなっている」としか回答できない場合と「規定の○○±1mmに対して○○.○mmとなっており、余裕は充分にあるはずです」と回答できる場合、その後の展開はかなり変わってきます。
ユーザーからのクレームというものが、勘違いやミスが原因であったり、先方の環境の問題だったりするような製品の場合、こうした具体値が出せるかどうかはけっこう重要です。
ちなみに昨今は音声認識による自動入力、というソフトも出て来ています。データリンクにより測定作業が自動的に記録される機器もあります。
逆説的に、こうした具体値の取得と記録というのはどこの会社にとっても悩みの種である、という事でしょう。
御社でも、その数値の必要性やクレームリスクを勘案して決定するしかない様に思いますね。
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その他の回答 (6件中 1~5件目)
どのような製品かわかりませんが、抜取り検査もありです。
当社では全数検査はしてますが、良否のだけ記録に残します。
ただし、抜取り検査で測定し実測値を記録します、この際に不良品が出れば抜取りの元になったロットの再検査をします。
通りゲージ、止まりゲージの様なもので良否判定する
測定し良否判定するが値は記録しない
全数測定値を記録する
どの手法を使うかは顧客との約束、製品の性格などから合理的な方法を選べます。
QSやISOなどの規格は具体的な方法を規定してるのではない
お礼
2022/06/02 08:57
ご回答ありがとうございます。
抜き取り検査分だけの計量値記録や、治具を使って判定等々、当社でも工夫しながら効率よく品質管理を実施していきたいと思います。
品質管理部門としては当然検査数値を記載して記録に残します。
製造部門では室温、金型温度、ノズル温度、射出圧力を記載したロットとして部品が上がってきますから、これらと照合できるように記録を保ちます。
そうする事で寸法等が+-傾向なのか知ることができ条件を変更すべきかどうか判断できます。
単に合否だけの記録では品質の管理をできませんし、不良品を生産してしまう恐れがあります。品質保証部の仕事とはこれをやることです。
お礼
2022/06/02 08:46
ご回答ありがとうございます。
やっぱり検査記録は計量値での記録がマジョリティみたいですね。
品質管理担当者として、実数値で語れるように効率の良い家数値管理を目指していきたいと思います。
対外的には「合格」で構いませんが、何かあった時のために数値は残しておくべきですね。
あと、傾向管理をする上でも必要なデータだと思います。
外観は別としても、重量と長さは記録すべきです。
例えば、樹脂製品をプレスで長さを決めているのであれば、データ上段々長くなってきていれば、金型の摩耗を想定できるでしょう。
検査データをデジタル等で自動で取り込めればいいですが・・・他の案として。(全数検査じゃない場合です)
重量と長さぐらいであれば、製造工程内の検査員に代理を任せるのもありますよ。
スキルの有無を品質保証部門の責任者が認定し、その人に検査させる。
その品物についているQCカード(工程管理のカード)に数値を記録させそのカードを品質管理部門がチェックし、カードを保管しておく。
(何かあった時は、カードを出して調査する)
全数検査であれば、検査装置の導入を検討する。
長さと重量であれば、それほど難しい設備にはならないと思います。
装置の頭に入れて、自動で検査(測定)し、出口で受ける。
NG品は、途中排出する。
自動計測なので、そのデータはUSBやPC等に繋いで取り込めますよね。
お礼
2022/06/02 08:43
ご回答ありがとうございます。
計数値記録はやはり傾向管理する上で必須みたいですね。
QCカードで記録していくのは、効率的にも良さそうなんで是非参考にさせていただきたいと思います。
まずは 〇 × からはじめ 数値データ をとるが
そのあとの数値データを捨ててるだけなら
過剰品質ですが
数値データを後でどうするかだけの問題
手書きにすると 後でパソコンに入れる手間と 入力ミス(文字からパソコンに入れるときのミス)ではないかという 疑問が残るので
パソコンに直接入れる
エクセルかアクセス動かすだけなら
6万前後
https://www.dell.com/ja-jp/shop/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3/sr/laptops/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC?appliedRefinements=26770
お礼
2022/06/01 18:13
ご教示ありがとうございます。
測定記録を効率良く行う点は、各々の製造や品質関連部署の腕の見せ所みたいですね。
お礼
2022/06/02 09:04
ご回答ありがとうございました。
大変共感できる点が多かった点と、納得いくご教示がいただけました。
ご内容の通り、全く同じ工場というものが存在しないため、どの点が通常ということは一概に言えないと同意致します。
ただ、皆様が共通している通り、計量値管理の方が情報量が多いことは間違いないため、工夫し効率よく検査管理を実施していきたいと思います。
音声認識の自動入力など、いろいろ調べながら参考とさせていただきます。