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切削での倒れについて
2023/10/12 15:26
- 旋盤でワークを切削した際に生じる「倒れ」という現象を減らすための方法を教えてください。
- 倒れとは、旋盤でワークを切削中に加工物が安定せずに振れてしまう現象のことです。
- 送りやノーズRの変更など、倒れを防ぐために試している方法はありますが、それでも効果が得られない場合はどのような対策が必要でしょうか。
切削での倒れについて
2001/10/02 22:33
初めまして.今年の4月から働きだしたものです.
旋盤でワークを切削したときに「倒れ」という現象が発生するのですが
この現象を減らすためにはどうしたら良いのでしょうか.
送り、チップのノーズRなどを変えているのですがなかなか良くなりません.
良きアドバイスをお願いいたします.
回答 (4件中 1~4件目)
お答えします
普通旋盤加工では”倒れ”という表現はしませんが、軸が先太になる、中央が太くなる(太鼓になると言います)、穴径が変化する、等の現象が出ますがこのことでしょうか。
何れも切削抵抗が大きいか、バイトの芯高が合っていない、突出し量が多いなどが原因と考えられます。
その他機械のレベルが出ていない、摺動面が捩れている、などで不良を出し苦労したことがありますので、その辺の点検もやってください。
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形状精度に「倒れ」という指標はありませんが、軸歪みという事でしょうか?とすれば、取代のアンバランスも考えられます。切削による切削抵抗は、
F=Ks・a・f N
Ks:比切削抵抗(材料の削りやすさ) N/mm2
a:切込み mm
f:送り mm/rev
であり、例として鉄を削る場合Ksは2500とすれば、切込み1mm送り0.2mm/revと仮定して、
F=500 N
と計算でき、大雑把に言うと刃先に体重50kgの人間が乗っているのと同じ負荷が掛かっている事になります。これを歪発生要因となる背分力方向でみると、約1/4ですからこの条件での切削はワークをたわませる方向に12.5kgの力をかけていると言えます。もしチャッキングの振れが0.1mmあったとすれば、切込みは180°位相で差が生じ、大負荷側が13.1kg、小負荷側が11.9kgになり、ワークの真円度悪化、歪が発生します。素材が楕円である時も同じです。
問題が発生した時の調査順位は
1.ワーク
2.治具
3.工具
4.設備
が基本です。特に1・2・3の三角関係は「ツーリングの定義」といわれ、加工を行う上での大原則です(この関係が成立っていないと加工は成立しない)。トラブルが発生した時に設備を最初に疑う方がおられますが、それは間違っています。設備は制御するだけのもので、3者の関係を変える事は出来ません。
理論をしっかり理解すると、上達も早いはずです。利用できる手段は一杯ありますので、勉強する事も忘れないで下さい。
尚、切削速度を上げると上記Ksは減少、工具のすくい角を大きくすると同様に減少し、切削抵抗は下がります。
長々と書いてしまい、すみませんでした。
お礼
0002/11/30 00:00
初めましてBEAT-S様、とてもわかりやすい説明ありがとうございました.
ご意見を参考にして問題に取り組みたいです.
はじめまして..
ワークの形状がわからないので詳しい事はいえませんが。
切削抵抗が少なくなるようにすれば解消すると思います.
送りを遅くする.チップのノーズRを小さくする.
削りしろを少なくする.などですが。
この現象は加工の始めに起こり易い(チャックから一番離れた位置)
のでこのあたりを考えて加工するだけでもかなり改善するかと
思いますが.いかかでしょうか???
お礼
0002/11/30 00:00
初めましてtochi様、ご意見ありがとうございました.
削りしろを変えていく事を考慮してみたいと思います
旋削チップの刃先(加工)高さを、センターより若干、下げ目にすれば解消するかもしれません。(0.1から0.5mm位)
お礼
0002/11/30 00:00
初めましてnomura様、ご意見ありがとうございました.
ご意見を参考にしながら問題解決をがんばりたいです
お礼
0002/11/30 00:00
貴重なご意見ありがとうございます.
切削抵抗について学びながら問題を解決していきたいと思います.