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2001/08/26 13:16
回答が締め切られていたので、アドバイスします。
DC53に代表される8%Cr鋼は経年変寸を引き起こします。このての材料の経年変寸は残留オーステナイトの分解による膨張反応なので、サブゼロや焼き戻し回数を増やすのも悪い方法ではありません。しかし、完全になくすのであれば、高温焼き戻し後に、300度程度の低温焼き戻しをお勧めします。
もともとSKD11を使っていればこのような事はなかったのですが、切削性が良好な
点でもDC53をお使いの方が多く、この点も考慮すると、日立金属のARK1などがお勧めです。しかしSKD11やARK1でも程度問題で、軽微ではありますがやはり経年変寸が起きています。今後の精密金型への対応を考えると、ダイス鋼での高温焼き戻し後の追加の低温焼き戻しは、常識として広めてゆかないとこのような事態を招くことと思います。
プレートも双葉さんのほうがアミスターさんよりもいいみたい。材質なのでしょうか?製鉄工場の違いでしょうか?
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DCXもDC53同様経年変化が大きいようです。やはり、SKD11とARK1
は小さいので、うちの会社ではそちらを採用することにしています。
うちもやられました。
半田ボールを製造しているのですが
LSI用の小さなボールを篩にかける材料に
DC53が使われていました。業者に苦情を述べ
たところARK1という材料に変えたから安心で
すと答えた。実際そのようになり、これはta
ppさんの見解と相反しますが、やはり材料と
熱処理の両方が大事なのかなとの感想を持ち
ました。
8%前後のCr鋼は、大なり小なり変寸・経年変化が大きいのは成分上
の宿命で、どの素材を使っても起こります。
高い硬度の出る順に大きく、HRC62用のDC53からHRC60用のARK1やDCXにかけては経年変化は避けられませんが、どの鋼種も300-400℃の焼戻を加えると問題ないレベルに収まりますので、各素材メーカーに確認すべきです。
低温焼戻しのSKD11は変寸・経年変化がほとんどないのですが強度に劣ります。切削性のよいKD11Sでも同様です。
上記は熱処理のやり方の問題で、どの素材を使っても推奨された熱処理をすれば問題はないはずなので、熱処理をした会社に再度確認した
ほうがよいと思われます。
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