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2002/05/07 19:00
軸径20mm程度で050Nm程度の繰り返しねじり応力
がかかる回転駆動軸の防錆処理として、果たして
無電解Niメッキは、水素脆性の観点から不適切なのでしょうか?軸には段、キー溝も有ります。
同様のケースで水素脆性に起因する破断などの経験をされた方が居れば教えてもらいたいのですが…
無電解ニッケルめっきのみならず、硬質クロムめっき、亜鉛めっきでも水素脆性は問題となりますが、めっき後の脆化除去の熱処理を行えば問題ないと思います。めっき後、24時間以内におよそ200℃(焼き戻し温度を超えない)で、2時間行えば問題ないでしょう。
ただし、無電解ニッケルめっきはめっき皮膜の硬化のために、300400℃で1時間の熱処理を行いますが、これで脆化除去ができたとしても、その他の問題を引き起こす場合があるので注意ください。
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以前当社でも無電解ニッケル製品で駆動するピンが折れたことがあります。
対策としていろんな条件でベーキング処理(200℃)をしたのですが、もとの強度まで回復することはありませんでした。
もし、ベーキングを検討するのならば、十分にテストしたほうが良いと思います。
ご参考までに
2002/05/09 17:39
そうですか…
慎重にテストしてみます。
メッキと水素脆性の事についてもう少し詳しく
勉強してみます。(なかなか資料がなさそうですが…)
レイデントはレイデント工業(株)の商標ですが、めっきであることには変わりないと思います。
めっきそのものが水素発生せず、水素の浸入がないとしても、前処理として酸活性が必要だと思います。仮に、ショットブラストなどで活性化を行ったとしたら、寸法精度の問題になると思います。
熱処理に関しては詳しくはありませんが、200℃の熱処理での寸法変化が問題となる精度なのでしょうか?
それでしたら、無電解ニッケルめっきでも、レイデント処理でも適用できないでしょう。
2002/05/08 18:07
再度ご回答ありがとうございます。
温度は焼戻しの温度に達しなければ大丈夫だと思います。熱処理の適用を検討してみます。
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2002/05/08 09:34
早速のご回答大変ありがとうございます。
結局、メッキ後の熱処理は必ず要るという事なんですね。という事は、あらかじめ焼き入れ焼戻しが行われていて、高精度の加工が施された部品の場合は、レイデント処理等を選択した方が技術的には正解なのでしょうか…(低温処理で水素脆化も無いらしいので)