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SKD系材料とは?名前の背後に隠された紛らわしさ
2023/10/13 02:41
- SKD系材料にはSKD11とDC53がありますが、その特性は大きく異なります。
- SKD11は1.5%のカーボンと12%のクロムで構成され、DC53は1%のカーボンと8%のクロムです。
- しかし、これらの材料は同じ工程を通して問題を引き起こすことがあります。なぜ名前が紛らわしいのでしょうか?
SKD系材料という呼び名
2002/02/03 08:36
SKD11系の材料という言い方が、各社改良冷間ダイス鋼へなされていま
すがSKD11は1.5%カーボン12%クロム合金で、DC53は1%カーボン
で8%クロムです。そのため特性はまったく違っているのに、同じ工程
を通してトラブルを起こしているケースを良く見かけます。
なぜこのような紛らわしい、名前になっているのでしょうか?
回答 (18件中 6~10件目)
そうですね。SKD11改良鋼でいちばんSKD11らしくないのはDC53ですね。高温焼き戻しでKD11Sの2倍も伸びるし、硬さはでるが耐摩耗性もない。なんでこれがSKD系なのでしょうか?
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「SKD11系」の材料は本当のところは、「SKD11を代表とする冷間ダイス鋼系統」の材料とするくらいが適切でないかと思います。
DC53に限って言えば、「8%Cr系冷間ダイス鋼」でしょうか。
でもそう言われれば「そりゃなんだそんな変なものは使わない」となるでしょうから、大雑把に「SKD11系」の材料と言っているんじゃないかと思います。
世の中に沢山ある鋼種の中で、同じような用途で使われる似たような(この辺りの感覚は、熱間ダイス鋼やチタン合金や構造用鋼にくらべれば似てるじゃないかというレベルでしょう(笑))鋼だから、確かに間違いとまでは言えないと思いますが、誤解を生む危険がある表現です。
本当のところを説明すると売るのに手間がかかり過ぎるから、あえて言わないんじゃないかと思いますね。
売る側の売り文句だけでなく、じっくり時間をかけて中身を吟味して理解した上で使う姿勢が必要じゃないでしょうか。
識者が色々、述べており同感ですが、
肝心な点はDC53もKD11SもSKD11のイメージ
に寄生虫のように宣伝されている材料だから
ぜんぜん違う材料なのに勘違いして、使って
トラブルを招いているのではないでしょうか?
騙されたなんて通用しません。自分で如何に
リスクを受け止められるかに、お金を払うの
がお客さんなので、人任せにしているのが
悪いと思います。
SLEIPNERをご存知とは。それはたぶんSLD10のモノマネ材料では
無いでしょうか。被加工材の工夫にばかり、気を取られて本
業の削りの進化に対応できないと、基本的には良くはありません。
大体、快削鋼系のダイス鋼を使うところから潰れていったのは
第二次石油危機だったかな。今はコンピュータテクノロジーの勉強
が主軸じゃないかと思います。
SKD11はニーズの変化に対応できない面が目立つようになりメーカー各社が独自の改良鋼種を開発しているのが現状です。すなわち、金型の製作工数短縮を狙って被削性を改良したKD11S,ARK1,DCX, また、金型の使用条件の苛酷化に対応し、耐欠損性、耐かじり性を改善したSLD8,DC53,SLEIPNER,など。当然ながらSKD11とは特性は相違しており熱処理など利用技術面で問題を生じている事例が見受けられます。しかし、これらはわれわれ製造業の生き残りの試練の一環とみるべきでメーカー、ユーザーが協力して解決しなければならない問題です。あまり世評にまどわされず自分で体験研究することが大事ではないでしょうか。