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ステンレスの高温放置変色防止方法
2023/10/13 08:26
- ステンレス部品に高温接着剤を使用する際の変色防止方法について悩んでいます。
- 窒素雰囲気中での高温硬化試験を行ったが、数日後に酸化が始まってしまいました。
- アルゴンを使用してみたところ、接着剤が硬化しないという別の問題が発生しています。
ステンレスの高温放置変色防止方法
2003/07/10 20:47
ステンレス部品に高温接着剤を使用します。接着剤の硬化条件が380℃であり、ステンレス部品が変色(酸化?)してしまいます。窒素雰囲気中での高温硬化を試みたのですが、常温に戻した直後は変色しませんでしたが、数日後に酸化が始まってしまいました。常温でステンレスが酸化することから、ステンレス表面が変質していると思われますが、変色、酸化防止のいい方法はないでしょうか?
因みにアルゴンを使用してみたのですが、接着剤が硬化しないという別の問題が発生してしまいました。これは別問題として解析中です。
回答 (1件中 1~1件目)
接着剤の組成が同定出来ませんので、アドバイスと致しましては、接着剤を
無視した形でさせて頂くことにします。
防錆を気にされている事から、現在使用されているSUSはオーステナイト系だとします。
まず、SUSが錆びにくいのは表面に酸化不動態を形成するために内部までの酸化腐食を
浸透させないことで行っているのですが、熱を掛けることで、この酸化不動態が脆弱に
なったり、表面がマルテンサイト変体を起こすことで、小さいポーラスがあいてしまい、
中まで腐食を誘発している物だと考えられます。
窒素雰囲気中においては380℃付近まで温度を上げますと、時間にも寄りますが
表面にε層が形成され、これも不動態の生成を邪魔しますので腐食が起きます。
対策としては可能であれば同じオーステナイト系の302Bか310Sが耐熱酸化特性は比較的
優れております。余談では御座いますが、オーステナイト系のSUSでも
加工方法によってはマルテンサイト変体を起こして防錆効果が落ちることが
あります。圧延成形された303や304の板材が磁石に反応するように
加工時に応力を掛けすぎますと防錆効果が薄くなることがありますので
注意が必要です。
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お礼
2003/07/11 10:20
早い回答ありがとうございます。
アドバイス頂いた302B、310Sについて早速トライしてみます。