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鋼材の熱処理方法による衝撃値の比較
2023/10/13 14:30
- 鋼材の熱処理方法によって、衝撃値には差があります。
- C45Cの空冷と炉冷を比較した結果、炉冷の方が衝撃値が小さくなりました。
- 一般的には空冷によって鋼材は軟化しますが、なぜ炉冷の方が衝撃値が小さくなるのかは不明です。
鋼材の熱処理
2004/12/03 13:23
C45Cの空冷(ならし)と炉冷(なまし)を
衝撃試験に掛けて比較したのですが
炉冷の方が衝撃値が小さくでました
軟化しているはずなのに、空冷と
比較すると粘りの方が小さいくなる
理由がわからないのですが。
回答 (2件中 1~2件目)
切削に対して、組織状態、強度がどのように影響するのか良くわかっていませんので、直接お答えできませんが、おそらく焼準材の方が均質で粘くなっていると予想されます。
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おそらく結晶粒の大きさの差によるものだと思います。結晶粒が小さくなると、強度が高くなるとともに、靭性値も高くなります。焼準は焼きなましよりも結晶粒が細かな組織になります。なお、強度と硬度は相関が高く、強度が高くなるほど硬度も高くなります。
もし、予想していたよりも極端に靭性値が低下しているのであれば、焼きなましで異常な粗粒(結晶粒径が局部的に大きくなること)を起こしている可能性があります。その材料の靭性値は1番弱いところで決まりますから、その視点で組織観察をしてみてください。
補足:
?結晶粒と強度の関係はホールペッチの式にほぼ従います。
?結晶粒と靭性の関係は、定性的に結晶粒の小さい方が靭性が高くなるのは一般的に知られていますが、数式としての定量表現は見たことがありません。
補足
2004/12/03 20:57
早速のご回答ありがとうございます。
確かに、なましの方の粒度は粗いです。
そうしますとまだ加工したことは無い
のですが、焼準よりな焼きなましの方
が強度は低く削り易いと言っていいの
でしょうか?