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SUS440C材の旋盤加工方法と注意点
2023/10/14 10:24
- SUS440C材の旋盤加工についてのご相談です。材料径12mmで長さ100mmの物を外形仕上げ加工と溝2mm幅5mmの加工をしたいとのことです。
- 実際には焼きの入った高硬度の大物しか扱ったことがなく、初めてのSUS440C材の旋盤加工となります。
- 旋盤加工においては最適な回転数や送り、チップ材質、注意すべき点があります。ご質問者の方はこれらの情報を知りたいとのことです。
SUS440C材 の旋盤加工について
2005/07/01 20:48
こんにちは。
タイトルの通りなんですが、材料径が 12mm で長さ100mmの物を
外形仕上げ加工と、溝2mm-幅5mmの加工 をしたいのですが。
今まで焼きの入った高硬度の大物しか扱ったことがないため、
どうかご助言をお願いしたいです。
使用している旋盤はワシノの汎用旋盤レオにNC装置がついているものです。
切削に最適な回転数や送り、チップ材主、注意すべく点などなど
知りたいです。
どうかよろしくお願いいたします。m(__)m
質問者が選んだベストアンサー
材料径がφ12で長さが100mmであるとの事ですが、外径の仕上げ寸法は何φにするのでしょうか?また、溝入れ加工も行うとありますが端面より何mmほどのところに加工されるのでしょう?
この材料から判る事は長物であると推測できますが、まず芯押台を使用できる品物かという点です。使用できるのであればいいのですが、使用できない場合チャッキングをする際に材料をどれだけ深く掴めるかがポイントになります。全長の約3/1を掴んでいればほぼ問題なく加工できますがそれ以下で掴む場合は品物の安定度が不足していき、さらに剛性も弱いため多くの場合は加工時にビビリが発生してしまいます。ビビリ対策としては回転数を下げると治まります。S45Cなどの一般鋼で回転を下げると切削面がざらつくのですが加工材がSUS440Cであるため回転数を500ぐらいで加工しても切削面は光沢があると思います。
チップは京セラならPRシリーズ、サンドビックならMMシリーズがSUS加工に適しています。
溝加工については溝幅が6.0mmとの事ですので、突っ切りバイトで加工するのが効率がいいと思います。工具幅は3mmでR0.2~R0.4ぐらいがいいです。私はイスカル社の工具を使用してます。工具の刃幅が広い場合パスの回数は減りますが切削抵抗が増えてしまいますのでSUSのような難材の加工ではビビリの原因につながります。ビビリが発生すると刃先に悪影響を及ぼすので寸法が不安定になりやすいです。ノーズRを大きくするのも同様の理由でおすすめしません。回転数は150~200位がいいと思います。加工方法での注意点としては必ずバックラッシュを除去してから送りを掛けると寸法は安定します。
補足
2005/07/06 14:37
ご回答ありがとうございます。m(__)m
補足させていだただきます。
まず製品はΦ12.2仕上げのスプールと呼ばれる部品(たぶん油圧制御につかうもの?)です。
27. 16. 50.5
----∪----∪-------------
| | Φ12.2
----∩----∩-------------
6.5 6.0
溝幅 ⇔
溝深さ↑Φ8.0まで切込み
・センタ穴開け、芯押しOK
・三つ爪チャック
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お礼
2005/07/06 15:08
kitさま丁寧なご説明ありがとうございます。
ある程度加工をしてみましたが、かなり足が出てしまい、技術力の無さにもまいりました。
唯一前進したと思われるのは、たまたま手元にあった住友のAC2000をS480回転で使用したら切削面の光沢が得られました。
>チップは京セラならPRシリーズ、サンドビックならMMシリーズがSUS加工に適しています。
についても、検討してみたいと思います。
加工の手順と工具の面でも問題がかなりある状況であると考えています。
★実は今回溝の部分を、ヘールバイトに R1.0を付けた工具を使用しました。
端面から50.5mm の寸法交差が±0.05ですが、バイトが逃げたり・食い込んだりで恐ろしく寸法がでません!
計っては加工、また計って 加工・・・・と、ひどく能率わるいです。
幅6.0 切込み量Φ12.2->Φ8.0 溝の底にはR1.0 この加工をNC加工プログラムで
加工したいです。
これができれば大幅な時間短縮につながります。
ヘールバイトの使用を止めて。実現可能な工具やチップ?回転数等をご存知でしたら
どうか教えて頂きたいです。