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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:銀950の硬化について)

銀950の硬化について

2023/10/15 01:33

このQ&Aのポイント
  • 銀950を扱う際の硬化方法について、彫金で使用される通常の加工硬化とは異なる新たな技法が存在することがわかりました。
  • この新たな技法では、オーブンを150度に上げて銀950の作品を30分ほど加熱し、その後10度ずつ下げながら30分ずつ加熱を繰り返すことで、粘りと硬さを兼ね備えた状態になると言われています。
  • しかしながら、この技法については彫金関係者の間でも知られていないようであり、鉄やステンレスとは異なり、低温で硬さを得ることができるのかどうかについて疑問が出されています。
※ 以下は、質問の原文です

銀950の硬化について

2006/04/20 02:18

彫金などで主に銀950を扱うことが多いのですが、
通常、硬化するために、焼きなましてやわらかくした後
たたいたりしながら、加工硬化により硬くさせています。
先日、たまたま出合った職人さんに加工硬化以外に
粘りも残しつつ程よい硬化が得られるという技法を
立ち話でお聞きしました。
その時のお話では、オーブンを150度(この温度がいくつだったかはっきりしないのですが)に上げて、銀950で作ったものを入れ30分ほど
オーブンの中で加熱、その後10度ずつ下げながら各30分ずつ
加熱して100度ぐらいまで繰り返すと、ほどよい粘りと
硬さが得られるとのことでした。
しかしながら、その後、彫金関係の方々に、そういったやり方があるか
確認しても、どなたも分からないとのことで、さらには、
鉄やステンレスであれば焼入れ焼き戻しでほどよく硬くする方法は
あるけれど、銀ではそういった低い温度で程よい硬さが得られることは
ないのではないか?などの答えがかえってくることもあり、
その職人さんからお聞きした技法の信憑性が分からなくなってしまいました。どなたか、銀の加工においてそのような、方法で
程よい粘りを残しながら硬くする方法があるのか、あるのなら正確な
温度と手順を教えていただけないでしょうか。
宜しくお願いいたします。

回答 (2件中 1~2件目)

2006/04/24 10:45
回答No.2

1.銅の板材の製造工程
 銅の冷間圧延板の製造工程は、造塊からスリッターまで10工程以上の製造工程
で作られます。
 概略は、以下の通りです。銅はスクラップを電気炉で加熱溶解し
  ?造塊(インゴット)?熱間圧延 ?粗圧延 ?中間圧延 ?焼鈍
  ?酸洗・研磨 ?仕上げ圧延 ?脱脂  ? 低温焼鈍 ?スリッター
 の工程をへて板材あるいは、フープ材に加工されます。

2.圧延
 ここで、熱間圧延とは、材料の再結晶温度以上で圧延(ローラーの間に通す
加工で、板厚を薄くする目的で行う)を行い。その後焼鈍を繰り返しなが
ら、板厚を薄くする工程をいいます。
 圧延技術の粋を集めた製品が、どこの家にもあります。アルミ箔です! 
   
 これらの圧延工程は、インゴット(何十トン)の塊から、板を作るため
連続の圧延工程設備が、鉄鋼メーカーや銅メーカー、アルミメーカーには、
設備されています。1機の大きさは何百mにもなります。
 従って、これらの材料メーカーは、海のそばに何kmにも及ぶ大きな工
場を持っています。出来た材料は船で国内・海外に輸送し易いようにです。

3.問題の熱処理について
 あくまでも、想像ですが、低温焼鈍の1種で、150℃で近辺で行うこと
により、靱性を持つ焼鈍が可能なのでしょうね。
 金属で共通的な性質として、加工度が高い金属ほど低温で再結晶すること
が知られております。
 彫金で、かなり大きな変形をさせた場合、おおきな加工度を加えられてい
るわけですから、比較的低温での焼鈍が可能なのかもしれません。
 低温からの焼鈍では、硬さは完全には戻らないはずですので、粘りが残る
という説明もわかります。
 その職人さんの経験の程はわかりませんが、かなりのノウハウなのかもし
れませんね。 問題は焼鈍温度ですね! 
 

お礼

2006/04/24 22:45

重ね重ね、お答えいただきありがとうございました。
専門的で、私の頭ではついていけない難しい部分もありましたが
アルミ箔の例えなど、よく分かりました。
熱処理の問題も、職人さんのお話が、金属の特性から考えて、
おかしくはないのだと分かって嬉しく思います。
あとは、教えて頂いた、再結晶温度をもとに、自分なりの経験を
つんで、作品作りに活かしていけたらと思っています。
本当にありがとうございました。

質問者

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質問する
2006/04/21 18:02
回答No.1

◎貴金属のことは詳しくわかりませんが、非鉄金属の熱処理の観点から説明
 させてもらいます。
 金属の靱性を取り戻すには、焼き戻し処理を施すと考えれば、主要な合金
 成分の再結晶温度付近に加温することで、再結晶を起こさせ、靱性を復活
 させると考えることが出来ます。

◎再結晶温度(焼き戻し温度)
 Fe 350~500℃ (180~280℃鋼種により違う)
 Cu 200~250℃ (連続圧延では、300℃以上)
 Ni 530~660℃ (?) 
 Ag 150~370℃ (200~300℃?)
 AL 150~200℃ (連続圧延では200℃以上)  
 
 とで考えると、Agの焼き戻し温度が、200~300℃前後であならば
 加熱温度は比較的低い温度と考えられます。

◎時効軟化
 銀の特性として、常温でも再結晶をして軟化する性質があります。
 
 お答えになっておりませが、参考まで
  

 

お礼

2006/04/22 01:08

たいへん勉強になりました!ありがとうございます。
金属それぞれに、再結晶温度というのがあるのですね。。。
しかも、銀が時効軟化する性質があったとは知りませんでした~。
お答えいただいた上、さらにお聞きするのは恐縮なのですが、
再結晶温度に、どのくらいの時間入れておけば、再結晶を起こさせるのに
ベストなのでしょうか?そして、文章内にありました「連続圧延」とは
どういった、処理のことですか?
(銀950は銅が合金として混ぜられていることが多いため、
是非知っておきたいのです。)
もしご存知でしたら教えていただけますでしょうか。
宜しくお願いいたします。

質問者

お礼をおくりました

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