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熱処理の教科書的知識と実際
2023/10/15 03:28
- 業種によって熱処理の知識の有用性が異なることに気付いた
- 熱処理の教科書的知識と現場の実際にはずれがある
- S45CやSCM440の焼入れに関して教科書的知識と現場の意見が異なる
熱処理の教科書的知識と実際
2006/03/06 18:30
同じ機械設計でも業種が違えば今までの経験の半分も役に立たないことが、転職してはじめて分かりました。
今の業種に合った熱処理について勉強しているのですが、教科書的な知識と実際の現場(社内の加工組立部門や熱処理業者)の間に少しずれがあるような気がします。
例えば、S45CやSCM440は焼き入れでHRC60近くまで硬くできると現場サイドでは言いますが、(条件 寸法Φ300 -L200 重さ240Kgf 高周波焼入れ、焼戻しなし )私の教科書的知識ではHRC52位までと思っています。また、焼入れと焼戻しは一連の作業と考えていたのですが、現場サイドでは高周波焼入した場合、焼戻しはしないことが一般的といいます。
この2点についてどちらが正しのか教えてください。また、このよう場合、図面上に記入するのはどちらにしますか?(設計者として、はずかしいのですが教科書的知識のウラズケ(データ)を持っていなく自身がありません。)
回答 (8件中 6~8件目)
#1 さんへ
手元の資料では
S48C 高周波焼入れ焼戻しの場合 HRC>56.3となって
います。高周波焼入れのみの規定はありません。
ご参考に(あくまでも設計の立場からですが>(以上)という条件
が記載されています)。
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設計の立場からは
例 S43C の場合 高周波焼入れ(約850度 水冷)
焼戻し(約180度 空冷)
HB>約250以上
HRC>約53以上
高周波焼入れ、焼戻しを指示しています。
>焼入れと焼戻しは一連の作業と考えていたのですが
そのとおりです。焼入れと焼戻しは一体と考えますが、
重要でない部品ならば焼入れのみで済ませてもOKとしています。
焼戻し は 焼入れ後の脆さをなくすこと、及び焼入れによって
生じた内部応力の除去を目的としています。
従って歯車の歯面などは必ず高周波焼入れ 焼戻しを指示して
います。
現場の意見を言います。(理論的には違うかもしれません)
ウチでS50Cで高周波で焼きいれすると、条件によるとは思いますが、HRC55~58と焼きいれ屋から聞いています。
焼き戻し(S50C)についてはウチでは普通しません。
実際に調べたわけではないので、なんとも言えませんが、私の予測では、もし、焼き戻し(S50C)をしたならばHRC52ぐらいになってしまうのかな?という印象です。
参考になれば幸いです。
お礼
2006/03/07 12:50
tara555さん、ご回答ありがとうございましす。
金型関係の仕事をやってらっしゃるとのことで、うちとは違う業種の現場の声が同じことが判りました。(私のところは、1t以下のリサイクル関係の機械をやっています。その前は歯車、減速機などの仕事です。)
参考になりました。
お礼
2006/03/07 13:18
m-sudoさんご回答ありがとうございましす。
私も、m-sudosさんと同じような内容で図面上に指示してました。
今の仕事(機械の設計)の前は歯車関係の仕事でしたので、焼入れ焼戻しは判を押すような感覚で図面に書いていました。
そういう事から焼入れ後焼戻しをしないと言うことを聞いて、一瞬はてな(?)思ったしだいです。
今回は硬度が必要な部品ですが、現場のやり方でやってみて硬度を測定するつもりです。(年はくっていますが、新人です)