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2007/02/20 22:09
SCM435のパイプ形状の材料を調質していますが、調質後の硬度がHRC40ぐらいあります。
調質後の硬度をHRC23ぐらいにしたいのですが、どうしたらよいのでしょうか?
現在の調質条件は、
1.焼き入れ工程は、850°Cにて2時間保持し、40°Cの焼き入れ水に入れる。
2.焼き戻し工程は、650℃にて2時間保持し、水冷する。
ワークの径はφ180~φ100です。
私の知る限りでは一般的に、硬度を高くした場合は高温(900℃以上)にて保持し低温の水で焼入れを行ないます。
今回の事例ですと、保持温度は通常レベルかと思いますが、
?焼入れ媒体が”水”
?焼入れ水の温度が”40℃”
これでは、冷却効果がかなり高くなるため、硬度は必然的に高くなります。
硬度を低くしたいのであれば、
?焼入れ媒体を水⇒油に変更する
?焼入れ媒体の温度を40℃⇒60~80℃にする
この部分を変更することで、ある程度は硬度が低下すると考えます。
専門家ではないので、どこまで下がるかは分かりませんが。。。
参考にして頂ければと思います。
ありがとうございます。
?の焼き入れ媒体を油に変更するには、コストがかかりますので、とりあえず、焼き入れ媒体の温度を60℃~80℃に変更して試して見ます。
2007/02/21 09:49
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http://www.tobu.or.jp/tmt/Rev_3.0/html3.03/scm435.htm
SCM435は上記条件でHRCで29程度の硬度になります。
基本的にSCMは油冷です。水冷の場合、冷却速度が速いので油冷に比べ硬度は高くなります。
多分戻しの温度を上げても、HRC23にはならないと思います。
硬度は、炭素含有量と焼き入れ工程での冷却速度がポイントです。
炭素量の少ないSCM415で試してはいかがでしょうか?
ありがとうございます。
やはり油冷にするべきですか・・・
このワークは調質後に旋削→高周波焼き入れ→研磨工程があります。
材質をSCM415に変更する事は出来ないので、油冷で試して見たいと
思います。
2007/02/22 21:43
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