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50g以下の部品を吸着で持ち上げる方法とは?
2023/10/16 04:17
- 部品の吸着について、スペースの問題を解決するためにキリ穴を使用する方法について考えています。
- しかし、キリ穴の間隔が0.6mmの箇所があるため、リークするのか心配です。
- また、吸着の理論式も知りたいと思っています。
吸着(真空)について
2008/08/22 11:29
50g以下(6mm×10mm t=1)の部品を吸着にて持ち上げたいのですが、
スペースの問題でΦ0.8mmのキリ穴8ヶ所を空けて吸着しようと考えておりますが、下記2点についてご質問させて下さい。
1.キリ穴(外形)の間隔が、0.6mmの箇所があるのですがリークするか心配です。0.6mmでもリークしないものでしょうか?
2.吸着の理論式(例えばキリ穴径がΦ1mmの場合、何gのワークを持ち上げられる)教えて頂きたいです。
回答 (2件中 1~2件目)
他の回答者さんも記述していますが、
吸着する物か、吸着させる物かは、当然非常に軟らかい弾性体ですよね。
さて、吸着(力)は、以下の内容で決まります。
? 吸着面積で、吸着力が決まります
因って、経路はφ3mm程度から、φ0.8mm×8本に分岐して、接触面を
φ4mmで深さ0.5mmとしたら、φ4mmの面積が吸着面積となり、φ0.8mm
よりお得になります。
? 大気圧は約0.1MPaですから、真空度を上げると、0.1MPaに近い圧力
で吸着できます。真空度が低い0.02MPaなら、0.1MPaの1/5の圧力と
なり、1/5の吸着力となります。
因って、
★ キリ穴と外形端の間隔が0.6mmの箇所がある処は廃止して、他の
7ヶ所の接触部をφ1.2mm×深さ0.5mm仕様とすべきです。
<1箇所でもリークがあると、全体の真空度が落ちて、落下します>
★ キリ穴径(吸着面径)Φ1mmの場合での吸着力理論式は、
真空度により、圧力は0~0.1MPaまであり、貴殿の用意する真空源
で決定します。<0.1MPa ≒ 1kg/cm2 ≒ 0.01kg/mm2 ≒ 10g/mm2>
真空度(圧力)は、色々な単位で表示するので、変換に要注意。
では、真空度を仮に0.08MPaとしますと、8g/mm2となります。
φ1mmの面積は、0.785mm2なので、0.785mm2×8g/mm2 ≒ 6.3gが、
持ち上げる力です。
因みに、φ0.8mm×8ヶ所 ⇒ 32g、φ1.2mm×7ヶ所 ⇒ 63g
となり、φ1.5mm×深さ0.5mm×7ヶ所の仕様が良い選択かも。
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昔、機械加工用の真空チャック治具を製作した経験から
少し勘違いがあるように感じられます。
1.真空の吸着は大気圧の差圧で吸着します。
2.吸着力は吸着面積で決まります。
3.真空到達速度はポンプの能力と吸着機構の容積で決まります。
※大容積の場合は回路上の最小断面積にも注意が必要
0.8mmの穴でも0.1mmの穴でもポケット作るか吸着パッドなどを使って
吸着面積を大きくする事で吸着力は大きくなります。
リークを防止する為にパッキン等で囲う事も必要です。
同じ吸着面積でも到達圧力が絶対真空に近いほど強くなります。
私の回答は吸盤がタイルなどに密着するするのと同じ方法です。
木工機のバキュームテーブルのように最初からリークを考慮した吸着方法とは
少なからず違いが有ります。
リークを最小限に抑えることが強力な吸着に繋がります。
リーク量が増大す事で より大容量のポンプが必要になります。
訂正
誤)1.真空の吸着は大気圧の差圧で吸着します。
正)1.真空の吸着は大気圧との差圧で吸着します。