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2008/05/10 06:16
切削速度には適正値があって速すぎるといけないようだとということはわかるのですが,具体的に速すぎるとどのような不具合が発生するのでしょうか?
切削速度を上げすぎると摩擦熱が発生しすぎて被削材の硬度が柔らかくなる速度より切削工具の摩耗が速度が速くなるという認識でいいのでしょうか?
刃物については各々述べてり通りと思います。今お使いの機械はどういったものでしょうか?もし専用機系統での加工速度アップなら、モータに対する不具合も注意が必要です。加工速度を上げれば当然必要トルクと推力が余計に必要となります。取り付けてあるモータ自身の許容トルクが足りなければ、モータはそれでもまわろうとしますので、電流値が上がり、発熱量が高くなります。この場合、保護回路(サーマルやインバータなど)がなければ、電流値が上がるだけ上がり、最悪煙が出て巻線焼損となります。切削用モータのメーカに努めておりますが、同上の理由で年数回、モータ焼損させて戻ってくる機械がありますので、一応注意した方がよいと思います。
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切削するということは極端な話、ワークに工具をぶつけているんですよ。
それが最適速度であるので適切に加工できるのであって、
早すぎると、回答(1)で出されていますように急速に磨耗しますし、
また欠けてしまいます。
適正な切削速度より、低い速度で加工した場合、構成刃が付き過ぎ、仕上げ面疎度も良くありません。刃持ちも良く無いのですが、刃先温度も低いので、刃持ちが良くなっていると錯覚しやすいです。
適正な切削速度より、高い速度で加工した場合、刃先のチッピング、クレーター磨耗が発生します。刃先温度も高くなりますから、刃持ちも悪くなります。
適正な切削速度で加工すると、工具磨耗も(無くなると言う人もいます)非常に少なく、面疎度も維持されて加工できます。
適正な切削速度、送りをいちはやく決定するところが、切削屋の技術の良し悪しではないでしょうか。
長年の経験と感によるところが大きいですね。
NC化して、送りも速度も自由になって、かえって基準が無くなり、困っている状態の方が多いのですが、カム式の機械の経験者の知恵を聞く機会を大切にする必要がありますね。
蛇足ですが、初期磨耗は10φ、15ミリ程度の加工で10個程度です。
ここで、補正を入れて、適正な切削速度と送りであれば、刃持ちは良好となります。
適正な切削速度、送りで無い場合、さらに補正(寸法だけでなく、速度と送り)が必要となりますが、ミクロの世界で、大きく欠損した刃先では、多くは期待できなくなります。
再研磨が出来れば良いのですが、チップを使用の場合は、望むべくも無いですね。
切削で発生する熱で、工具摩耗が急速に進み、切れなくなります。
面粗度の悪化、摩耗による寸法の変化、加工時の音の発生、刃具の欠損など。
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