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SUS41とは?
2023/10/17 16:22
- SUS41とは機械設計に使用される材料であり、古い図面に記載されています。
- 現在ではSUS410と呼ばれる材料が使われていますが、SUS41はその前のバージョンのことです。
- 古い材質のため、詳しい情報はわかりませんが、現在のSUS410との違いを知りたいです。
SUS41について
2009/05/20 22:14
機械設計を行っているものですがご存知の方がいたら教えてください。
古い図面なのですが、「SUS41」とあります。
これは現在の「SUS410」のことなのでしょうか?
古い材質なのでわかりませんのでご存知の方がいたらお教えください。
よろしくお願いします。
回答 (3件中 1~3件目)
私の手もちの資料では
SUS27 : SUS304
SUS28 : SUS304L ← Lがローカーボン
SUS29 : SUS321
SUS32 : SUS316
SUS33 : SUS316L ← Lがローカーボン
SUS41 : SUS309S ← Sは耐食だったと思う
SUS42 : SUS310S
SUS43 : SUS347
ハステロイは知っているけど、SUS309Sとイコールではなかったのでは?
回答(2)さんへ
追記及び訂正有難うございました。
よくわかりました。
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旧JISの表記です。
現在の 100,200,300,400・・・は米国AISI規格からきています。
さて、お尋ねのSUS41ですが、SUS309ではありません!!
SUS309Sです。つまりローカーボン材で、溶接構造などではCは多いと問題です。
また、加工性が違います。市場もSUS309Sが多いはずです。
ステハロイという耐熱鋼で、電気炉などの内張に使います。高級ステンレス鋼です。
化学成分で見てみると以下のようになります。
SUS27 SUS304 18Cr- 8Ni-0.08C 最も一般的なオーステナイト系SUSですね。
SUS32 SUS309 25Cr-12Ni-0.20C 耐熱鋼 繰り返し985℃付近まで
SUS41 SUS309S 25Cr-12Ni-0.07C 〃 現在市場流通性大
SUS33 SUS310 25Cr-20Ni-0.25C 〃 1030℃まで
SUS42 SUS310S 25Cr-20Ni-0.07C 〃 市場性あり
SUS41とSUS32では、耐熱温度が50℃以上の上で、Niが8%も多くなり
価格は全く違うはずです。
また、加工性はSUS41も悪いのですが、グレードの高いSUS32や42は更に
悪くなります。専門の加工屋でないと手こずります。
SUS309SをJISのハンドブックで要求する成分や温度をよく調べて、更に価格も調べて検討してください。
◎追記及び訂正
1.JIS記号の意味(LとS)
SUS304の基本材は、SUS301材です。これを溶接性、成形性を改善したのが、SUS304になります。つまりオーステナイト系SUSの弱点である粒界腐食性を低炭素にして改善したのですが、まだ完全とは言えませんでした。 さらに、超(極)低炭素(Extra Low Cabon)化することにより溶接し放し でも粒界腐食を起こさない鋼種として304Lが作られるようになったわけです。この極低炭素鋼種のことをELC級とます。
SUS309Sのことを低炭素=ローカーボンと書きましたが、このSはシングルの略です。炭素含有量1/100桁単位で、シングルつまり1桁以下という意味で0.1%を意味します。実際は0.08%以下ということで、SUS309SのC%は0.07%以下(低炭素級)と規定しているわけです。
少々マニアックな内容ですが、私のような金属屋は、極低炭素鋼=ELC、低炭素鋼=LCと区別している関係から、一般的には通用しない誤解をまねく表現でした。
2.書き間違いです
SUH32 SUH309 25Cr-12Ni-0.20C 耐熱鋼 繰り返し985℃付近まで
SUS41 SUS309S 25Cr-12Ni-0.07C 〃 現在市場流通性大
SUH33 SUH310 25Cr-20Ni-0.25C 〃 1030℃まで
SUS42 SUS310S 25Cr-20Ni-0.07C 〃 市場性あり
SUH32,SUH33の書き間違いでした。JISではこのステンレスのことを耐熱鋼として分類してます。鋼種の開発経緯や成分はSUSです。
3.ハステロイ
耐熱鋼=ハステロイとして固有名詞のように使っていましたので、SUH32,33は耐熱鋼でしたので、ついついいつもの感覚で不正確な表現をしてしまいました。
今のJISではSUS309です。
お礼
2009/05/21 09:23
ありがとうございました。
お礼
2009/05/21 09:31
大変詳しい説明ありがとうございました。
勉強になりました。
SS41 → SS400
のように工学単位からSI単位への変更ではないのですね。