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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:直流抵抗測定に使用する測定プローブについて)

直流抵抗測定に使用する測定プローブについて

2023/09/06 22:18

このQ&Aのポイント
  • 直流抵抗測定において繰り返し精度が出ないので困っています。
  • 絶縁電線の長さやケーブルの影響など、直流抵抗測定における問題点について具体的な対策を考えています。
  • 外来ノイズやインピーダンス成分の影響が起因している可能性があり、シールドチューブを使用するなどの対策が必要です。
※ 以下は、質問の原文です

直流抵抗測定に使用する測定プローブについて

2009/04/25 23:35

お世話になります。
直流抵抗測定において繰り返し精度が出ないので困っています。

小型のスイッチングトランスについて、量産ラインで直流抵抗を全数測定することになりました。

そこで、測定ジグを製作し、測定器からジグまでを絶縁電線で接続しました。
絶縁電線の長さは1m前後、太さは2~3mm(多芯線)、配線はツイストしています。
測定器は4端子法にて計測しています。(温度補正付き)

測定対象物の直流抵抗値は5mΩ程度になりますが、まったく同じ現物の直流抵抗を測定したところ、繰り返し精度が出ておらず、また、専用の測定プローブにて計測した結果と比較すると、5~10%程度の誤差が生じております。

上記問題点の原因について何か知見はございますでしょうか。


因みに、小生が考えている原因・対策案は下記のとおりです。
・外来ノイズの影響?(ケーブルがアンテナの役割をしていてノイズを拾ってるかも・・・)
 →シールドチューブをかぶせることで解決するか?!

・ケーブルの長さが長いため、インピーダンス成分の影響を受けてる?
 →ジグと測定器までの距離を短くすることで解決するか?!

上記対策案は随時確認する予定ですが、何分それほど詳しいい人間が社内にいないため、皆様からのアドバイスを頂けると助かる次第です。

何卒、ご教授のほどよろしくお願い申し上げます。

質問者が選んだベストアンサー

ベストアンサー
2009/04/26 00:03
回答No.1

5mΩの抵抗値に対して5%以下の再現性,つまりは0.25mΩ以下の再現性で
測ることは結構難しいことです。

プローブのちょっとした汚れや接触状態で測定値が変化します。
再現性を向上するには,以下のようなことに注意を払ったほうがいいと思います。

単純に4端子法と書いていらしゃいますが,電流供給端子と電圧測定端子は
どの程度の距離離れているでしょうか? 電流供給端子は,電圧測定端子より
も電流経路の線径の数倍以上外側に接続しないと再現性に影響があります。

また,測定電流はどの程度流しているでしょうか?測定電流が1mAとすると
0.25mΩで発生する電圧は0.25μVであり,温度補正したとしても測れない程
小さな値です。分解能として要求したい電流に対して,少なくとも10μV程度
の電圧が発生するように測定電流を流すように設定したほうがいいでしょう。

なお,熱起電力の影響を避けるため,交流電流を流して測ることで再現性を
向上させる方法もあるようです。

◆測定電流について
 ヒオキのmΩハイテスターの仕様をしらべてみました。
 http://www.orixrentec.jp/cgi/tm/detail.cgi?id=150207&route=1
 30mΩ,300mΩレンジでは,100mAも電流を流しています。
 低抵抗を安定に測る決め手は,ここにあります。
 
 LCR測定可能なマルチメータでは,これだけの測定電流が流せないのは
 止むを得ないかもしれません。プローブ構造の優劣もありますが,根本は
 低抵抗測定専用機とマルチメータの差が再現性の差に表れているように
 思います。

◆4端子対法
 LCRメータの場合,被測定物に高周波交流を印加して測定を行う関係で,
 被測定物と測定器の接続は単純な4端子法ではなく,4本の同軸ケーブル
 を使った「4端子対法」の場合が一般的と思います。

 http://www.nfcorp.co.jp/techinfo/keisoku/lcr/connection.html

 この場合,延長する電線は所定の特性インピーダンスの同軸ケーブルを
 使い,被測定物端の外側導体の接続をメーカー指示のとおりに行う必要が
 あります。直流抵抗の測定精度と直接関係ないかもしれませんが,若干
 気になりました。

直流低抵抗測定の再現性,プローブ(ジグ)の構造,被測定物と測定器の接続
合わせて,LCRメータの技術サポートに相談なさることが適切と思います。

 

◆技術資料
LCRメータのメーカーでは,技術資料を準備しています。

(1) http://www.nfcorp.co.jp/techinfo/keisoku/lcr/z_shiryo.html
 技術資料『LCRメータを用いた電子部品の測定』
 請求すれば送ってもらえます。

(2) http://cp.literature.agilent.com/litweb/pdf/5950-3000JA.pdf
  「インピーダンス測定ハンドブック」
  こちらはpdf文書をダウンロードできます。

◆講習会(有料)
http://www.home.agilent.com/agilent/educationDetail.jspx?cc=JP&lc=jpn&ckey=684505&nid=-536902441.0.00&id=684505

お礼

2009/04/26 00:18

ohkawa様

ご回答ありがとうございました。
4端子法と記載しておりましたが、実際には海外メーカーの市販測定器を使用してのことになります。
(LやDCR,C成分まで測定できるマルチメーターになります)

直流抵抗に関する設定項目の中に測定電流に関するものはありませんでした。

機器の測定条件について、アドバイス頂いた内容をもとに再度確認しみます。

ありがとうございました。

追記
※ 接触抵抗の影響をなるべく受けないようなジグの構造にしています。
※ 端子測定箇所については、常に一定となるようなジグ構造です。
※ 日置製のmΩハイテスター(専用プローブ使用)では再現性は得られました。

本件、いろいろとアドバイスを頂き、また、貴重な資料に関する情報もいただき、ありがとうございました。

何分、測定器、ジグなどが中国の工場にあるため、思うように検証が進んでいたいのが実態ですが、頂いたアドバイスをもとに、評価水準作成し、検証していく予定です。

この時勢、新規に測定器を導入というわけにもいかず、何とか現状の測定器を使用できれば・・・という思いなのですが、本測定器に限界があるのであれば、仕方のないところでしょうか。

因みに、弊社にて使用しております測定器について、参考までに挙げます。

http://www.voltech.com/transformertesters/at3600/default.asp?SL=83746e9n

以上、ありがとうございました。

質問者

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その他の回答 (3件中 1~3件目)

2009/04/26 18:08
回答No.3

過去に同じような経験をしました。
測定対象は違いますが、私の場合20mΩがターゲットでした。
4端子測定法でしたがバラつきが大きく(±20%?)使い物になりませんでした。
結論から言うとマルチメータを高精度・高価格の物に交換しました。その性能の差は歴然としていました。
昔のことで仕様を確認することはできませんが、測定電流が大きくなったと記憶しています。

ohkawaさん大正解です。
>◆測定電流について
> ヒオキのmΩハイテスターの仕様をしらべてみました。
> http://www.orixrentec.jp/cgi/tm/detail.cgi?id=150207&route=1
> 30mΩ,300mΩレンジでは,100mAも電流を流しています。
> 低抵抗を安定に測る決め手は,ここにあります。

一般のマルチメータ(例:100Ωレンジ、測定電流1mA)だとしたら5mΩの測定は限界に近いものがあります。
マルチメータと専用プローブで測定した場合に繰り返し精度はありますか?
この時点で問題があれば別のマルチメータをお勧めします。

単純に5~10%程度の誤差を何とかしたいということであれば原因を追究する必要があります。
冶具? ケーブル? 測定環境? 測定方法?
それぞれ組み合わせを変えれば切り分けられますよね?

私は若い頃に原因がわからないままシールドしたり配線を短くするなど対策を行ないましたが解決するのは稀です。
必ず問題の原因がありますからそれを特定した後、対策をすることが筋です。
嘘のように問題が解決します。

お礼

2009/04/30 23:45

pooh様

本件、ご回答いただきありがとうございました。

原因についてはいろいろと評価水準を振って検証予定ですが、測定器、ジグが中国工場にあるためなかなか思うように進められないのが現状でした。

直流抵抗ひとつとっても、計測というのは奥深いものなのだと改めて感じた次第です。

皆様より頂いたアドバイスをもとに、これから検証していきます。

以上、ありがとうございました。

質問者
2009/04/26 00:14
回答No.2

繰り返し精度が接触状態であるかどうかを判断するには
そのままの状態で繰り返し測定する。
接続し直して測定する。
ということで判断できるかと思います。

お礼

2009/04/26 00:27

志国様
ご回答ありがとうございます。

ジグに取り付けたまま繰り返し測定した結果、再現性がみられませんでした。
そのため、接触抵抗の影響ではないものと考えておりました。

(接続し直して測定しても同様の結果でした)

また、なるべく接触抵抗の影響を受けないような構造でジグを設計していただいていました。

繰り返し測定については下記の通りやってみたのですが、どれもNGです・・・
◆ジグに載せたまま測定
◆測定するたびにジグより取り外し、再度ジグに載せて測定
◆測定するたびにジグより取り外し、更にゼロ調整を機器にて行い、再度ジグに載せて測定

自己インダクタンス値やリーケージインダクタンス値、巻数比については繰り返し精度も、他の測定機との相関性も取れており、満足のいく結果となっているのですが・・・


ありがとうございました。

質問者

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