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マイクロメータの測定誤差について
2009/04/21 23:37
- 部品検査の実務経験がない状況で機械検査の試験に取り組んでいます。
- 外側マイクロメータの温度が被測定物の温度より高い場合、測定結果は実測値より小さくなる可能性があります。
- マイクロメータの温度に注意し、適切な補正を行うことが重要です。
マイクロメータの測定誤差
部品検査の実務経験が全く有りません。
機械検査の試験の勉強をしています。
外側マイクロメータの温度が被測定物の温度より高い場合、マイクロメータの読みは被測定物の実寸法より小さくなるのでしょうか。
アドバイス頂けますか。
回答 (3件中 1~3件目)
回答 2)さんは勘違いをされておられる。
膨張係数がほぼ同じなら より長い距離をもつマイクロ側がの方が
伸びる事となります。
外測マイクロメーターの構造では本体が熱膨張で伸びた分 アンビルとスピンドルを
近づける必要がある。
当然目盛は進む事となり 実際よりも小さく測定する事となります。
もっと詳細に検討するなら
スピンドルの長さとマイクロの長さを考慮して補正する必要がありますが。
※はさみゲージで測定確認する場合はおっしゃる通りですが。
訂正と追記
>もっと詳細に検討するなら
スピンドルの長さとマイクロの長さを考慮して補正する必要がありますが。
実際にはマイクロの大きさで誤差量が左右される事は理解されたと思うが
スピンドルの長さは25mmのマイクロならほぼ同等で
※熱影響は最小で済む事も考えられるが
たとえ20度の温度のマイクロで測定物の温度が10度ならば
実際より小さい値となるはずである。
それ以上のマイクロならば本体の方が長いので小さく測定する事となる。
そもそも温度がある状態で測定するのが?
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ケース・バイ・ケースです。
さて、一般的に、外側マイクロメータの材質(鉄鋼程度レベルで)と
被測定物の材質(鉄鋼程度レベルで)が同じであれば、熱膨張率
(線膨張係数)が同じなので、メモリと長さが相似関係になり、
温度の影響を殆ど受けず、測定できます。
以上が原則ですが、
? 外側マイクロメータの温度が測定温度で、室温とか常温に近い場合、
外側マイクロメータの温度が被測定物の温度に影響を受けない、
短い時間で測定する条件では、マイクロメータの読み寸法が実寸です。
? 外側マイクロメータの温度が測定温度でなく、被測定物の温度が測定
温度の場合、外側マイクロメータの温度が被測定物の温度に影響を
受けない、短い時間で測定する条件では、マイクロメータの読み寸法
を被測定物の温度に換算すると外側間距離が熱膨張分だけ大きくなり
実際より(実寸より?)大きく測定した事になります。
? 外側マイクロメータの温度が測定温度で、室温とか常温に近い場合、
外側マイクロメータの温度が被測定物の温度に影響を受けない、
短い時間で測定する条件では、マイクロメータの読み寸法が実寸です
が、被測定物が測定温度まで冷えた場合(外側マイクロメータの温度
が測定温度なので)、被測定物が縮むので、実際より(実寸より?)
大きく測定した事になります。?と同じ結果です。
? 外側マイクロメータの温度が測定温度でなく、被測定物の温度が測定
温度の場合、外側マイクロメータの温度が被測定物の温度に影響を
受ける、長い時間で測定する条件では、外側マイクロメータの温度 ≒
被測定物の温度となり、?と同じ結果になります。
以上の様に、条件をまとめて、文章にしたり、マンガ絵にしたりして
頭の中以外で整理すると判り易くなります。
マイクロの測定で誤差が出るケースでは 色々と要因があるのですが
殆どはマイナス側に誤差が出ます。
温度差での誤差は プラス・マイナス どちらの要因にもなりえますが
今回のケースでは当然マイナスに働きます。
25mm以上のマイクロの場合 基準棒やブロックで補正しながら使うべきものだが
その基本を守っていないケースをよく目にします。
本来、基準のゲージや測定物の温度管理が重要で鉄系の場合は
加工現場で測定するレベルならば
測定器・基準ゲージ・測定物が同一の温度であれば誤差は殆ど無視できます。
ミツトヨ 測定の豆知識(マイクロメーター偏)
http://www.mitutoyo.co.jp/products/micrometer/menu/micro.pdf
上記に記載が有りますが
測定姿勢による誤差がしやす発生い。
大きなマイクロの取扱いは注意が必要です。
追記分 訂正です
誤 測定姿勢による誤差がしやす発生い。
正 測定姿勢による誤差が発生しやすい。