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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:耐摩耗性鋼板)

ハイマンガン鋼板の耐摩耗性について

2023/10/17 18:30

このQ&Aのポイント
  • ハイマンガン鋼板は、JFEのエバーハードのような耐摩耗鋼板ですか?
  • ハイマンガン鋼板はJFEのエバーハードと同様の耐摩耗性を持つ鋼板なのでしょうか?
  • ハイマンガン鋼板は、耐摩耗性に優れたJFEのエバーハードと同様の特性を持つ鋼板ですか?
※ 以下は、質問の原文です

耐摩耗性鋼板

2009/03/26 20:43

ハイマンガン鋼は、JFEのエバーハードの様な耐摩耗鋼板なのでしょうか?

回答 (4件中 1~4件目)

2015/04/11 12:08
回答No.4

古い質問ですが、専門家として正しい情報を提供するべきと思い投稿します。

「ハイマンガン鋼」
通常はMn量11%以上の「ハッドフィールド(発明者の名前)鋼」(最古の特殊鋼と言える)のことを示す。鋼材と鋳鋼の両方があるが、JISには鋳鋼しかない。
高い炭素量(0.9~1.3%)とMn量によりSUS304と同じオーステナイト組織になっている。固溶化熱処理後の硬さは20~25HRC程度と低いが、物の衝突により著しい加工硬化を起こして表層高硬度・内部低硬度高靱性になり、耐摩耗性と耐衝撃性を兼備する。破砕機部品などに最適な材質である。

「ハイマンガン鋼」で検索すると上記の材質が出てくる。ところが回答(1)(3)のように、構造用のMn鋼(1.2~1.65%Mn)のことを「ハイマンガン鋼」と呼ぶ例がある。SCやSCM(0.6~0.9%Mn)に比べてMn量が高いので、ハイマンガンと呼ぶのは間違いとは言えないが、まぎらわしい。
こちらは耐摩耗用ではなく構造用なので、摩耗の話の中で出てくる「ハイマンガン鋼」は「ハッドフィールド鋼」と言える。

「耐摩耗性鋼板」
耐摩耗性のレベルによりいくつかの材質がある。例えば工具鋼の耐摩耗性は高い。しかしSSから耐摩耗性を改善したい場合、高合金である工具鋼まで飛ぶことはない。SCMなどの低合金鋼で硬さを30~40HRCにしたいと思うのが普通である。しかしそのような硬さにするには熱処理が必要になりわずらわしい。
そのような需要に応じる材質が、ハードックスなどの「耐摩耗鋼板」であり、エバーハードも同類である。低炭素と少量の合金元素とし、温度制御した圧延により熱処理なしで30~40HRCの硬さが得られ、その圧延状態のままで販売されている。

質問への回答。「ハイマンガン鋼」と「エバーハード」は全くの別物です。

「高張力鋼」
こちらも成分(低炭素(+少量の合金元素))と製法の工夫により、圧延ままで高い引張強さを得ている。耐摩耗性鋼板と類似するが、冷間成形性・溶接性など構造用としての特性が加わっている。

上記のように成分だけでなく製法も加えて強度を調整した鋼材が出てきており、回答(4)追記にある資料(1)のような単純な式では語れないので、注意を要する。
なお資料(1)にある「生材」という用語が誤解を招きやすい。本来は「焼きなまし材」を示すが、「入手まま(市販状態)」として使用している例が多い。構造用鋼や上記材質では圧延ままで市販されている。

回答(4)追記
「S45CのAs Rolled はJISに規定は無いがσt≧600N/mm2はあります?」

圧延ままでの機械的性質についての規格はない。
これは別に鋼材メーカーや規格協会が手抜きをしている訳ではない。

圧延まま材の機械的は、主に寸法と圧延終始温度(圧延工程)と圧延後の冷却条件による。

例えば終始温度が焼入温度並み、かつ圧延後の冷却が空冷並みならば、細物ならば焼入に近くなり、太物なら焼きならし状態になる。極太物で圧延材を直ちに積み重ねるような設備ならば焼きなましに近くなる。
終始温度が700度以下ならば、焼きならしにもならない。

このように、圧延材の機械的性質は製品寸法、製造条件、製造設備により異なるため、「S45C圧延材の引張強度は」と言うことはできない。
「焼きなまし材よりは高い」とは言える。焼きならし材との比較では、高い場合も低い場合もあり得る。Lucefinの資料によれば焼ならし材の引張強度自体が寸法により異なっている。

訂正。
「終始温度」は「終止温度」でした。

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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。

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2015/04/11 08:27
回答No.3

随分前の質問だが、過去ログから「耐摩耗性鋼板 」に追記・回答しておく。

耐摩耗鋼板と高張力鋼板の違いは、微妙だが硬さ≒張力と靭性の違いだろうか

ここで
何れも硬い→高炭素量→炭素当量大→溶接性難となってしまうのが頭の痛い所
従って接合を溶接にする場合は特に予熱や後熱、溶接棒の選定などに気を使う
以下のURLは私の覚書も兼ねていますが参考になるだろう

戻って
炭素当量を押さえ高張力にするには Mn を増やすことが必要なのだろうと思う
↓「耐摩耗鋼の化学成分一覧」からCとMn,Cr,Moなどを注視すると分かるだろう
工具材のように高靭性を要求される所の V が無いのはコストからだろうか

↓にあるようにS45C生材でも600N/mm2くらいの引張強度は在るかも知れない。
http://homepage2.nifty.com/ty-1999/zairyou/zairyoutuyoa-katasa_top.html

そう言う意味では、高張力鋼に入るかも知れない。しかしコレを溶接して使う
ようでは焼きなまし状態でも↓URLから HRB 91よりσt≧600N/mm2 は行きそう
つまりSS400と比較すれば、生材でも約5割くらいは強そうだとは言えそうだ?
http://www.tenhiko.co.jp/search/zairyou/tokushukou/fine.html

しかし、これを耐摩耗鋼で使うには炭素当量が高く価格も高い割には溶接性も
悪くて思いの外持たないであろうと言うのは、考える迄も無い。それでもコレ
しか知らない熱処理の知識の少ないアポ設計士らは無知ゆえ何の疑問も持たん

リンク先が多過ぎたか,長過ぎて記載されなかったようなので追記

「ABREX(アブレックス)」 https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB0QFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.nssmc.com%2Fproduct%2Fcatalog_download%2Fpdf%2FA010.pdf&ei=XYooVZWxB6LOmQXY4IDoCw&usg=AFQjCNGbYD1JdkNZzuJ6uzYIzDtnF67UMA&sig2=Ic9ImEYWIZP6ODv7Xh-czg

耐摩耗鋼板「HARDOX(ハルドックス)」,高張力鋼板 ウエルドックス 
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=5&cad=rja&uact=8&ved=0CDQQFjAE&url=http%3A%2F%2Fwww.mkltd.co.jp%2Fssab.html&ei=XYooVZWxB6LOmQXY4IDoCw&usg=AFQjCNFf4lFusKFGSv7djL4OZ3u907cR3w&sig2=ekxPTjgK_I0nuaI3T4CDkw

耐摩耗性合金鋼板ARES690 http://www.chubukohan.co.jp/index/product/original/original05

高張力鋼板ベステンhttp://www.chubukohan.co.jp/index/product/original/original04

耐摩耗鋼の成分一覧 http://www.toyo-gb.com/product02-chart.pdf

私が言うのも何だがw黒猫さんありがとう。流石専門家とても分かり易い説明
でした。御蔭でマンガン鋼についてより詳しい知識を得ることができました。
生材というのは止めましょう。As Rolled だから圧延のままですね。

もう一つ。S45CのAs Rolled はJISに規定は無いがσt≧600N/mm2はあります?

黒猫さんへ 我儘聞いて頂きましてありがとう御座います。

圧延の製造方法からの説明は実に分かり易く流石に専門家であると感心します。
私が、S45C σt≧600N/mm2 に拘るのは、「JIS B 1301:2009 キー及びキー溝」
に於いて、規格では σt ≧ 600N/mm2 と規定しているだけなのである・・・

一般に市販されているS45Cのキー材は、まとめ買いする場合を除きバラ売りが
多く、発注時に余程の高荷重で無い限り熱処理履歴なども要求することは無い。
従って、いつも本当にσt≧600N/mm2のS45C材料なのだろうか?と心配になる。
ここらは、一度、機械工具店に実際に確認し後日、報告したいと思います。。。

2009/04/02 10:23
回答No.2

以下のURLの資料?【素材データベース】の
[化学成分]、 [材料特性]、 [JISと外国規定]をクリックした
内容は参考になりませんか?

2009/03/27 11:08
回答No.1

高マンガン鋼はJIS G4106に規格化されていましたが廃止となり,現在は
JIS G5131の高マンガン鋼鋳鋼品があります。JFEのエバーハードは規格品とは若干組成が違うので同一ではないと思いますが,類似製品ではあると思い
ます。

お礼をおくりました

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