このQ&Aは役に立ちましたか?
無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの違いと特性について
2023/10/17 18:39
- 無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキは、メッキ工程や特性などが異なります。無電解ニッケルメッキは、電流を使用せずにニッケルを被覆する方法で、均一な被覆が可能です。一方、電解ニッケルメッキは電流を使用してニッケルを被覆する方法で、膜厚の調整がしやすく、硬度や耐腐食性に優れています。
- 無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの特性には、それぞれ異なる特徴があります。無電解ニッケルメッキは、均一な被覆が可能であり、密着性や光沢性に優れています。一方、電解ニッケルメッキは、硬度や耐腐食性に優れており、機械加工性も高いです。
- 無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの膜厚は、図面上で指定される場合があります。膜厚はメッキの耐久性や外観に影響を与える重要な要素です。無電解ニッケルメッキは均一な被覆が可能であるため、指定の範囲内での膜厚調整が可能です。一方、電解ニッケルメッキは電流を使用するため、膜厚の調整が比較的容易です。図面上の指定に基づいて、適切なメッキ方法を選択することが重要です。
無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキ
2009/03/21 22:09
無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの違い(メッキ工程、2つの特性、膜厚等)
について教えてください。
ピアノ線(SWP-B)又はSUS304(ステンレス)を使った微細バネにニッケルメッキを
施したいのですが、図面上の膜厚は3±1μ指定となっております。
どちらのメッキが適正なのでしょうか?
回答 (5件中 1~5件目)
無電解ニッケルめっき
電気を用いずに、約60~90℃のニッケルと還元剤などの混合溶液に浸漬するだけでめっきが可能です。ただし、ステンレスなどの表面に触媒活性能がない金属の場合には、なんらかのストライクめっきが必要です。
形状によるめっき厚のばらつきが少なく、一般的に、電気めっきよりも硬いです。
電気ニッケルめっき
電気を用いたニッケルめっきで、無光沢~光沢までの外観を得ることができます。無電解ニッケルめっきよりもめっき速度が速く、薬液も安価であるため、コストを安くできます。めっき厚は、流す電気量、時間に比例します。
今回の案件の場合、微細バネに公差の厳しいニッケルめっきですので、管理上は、無電解の方が楽です。投入量や形状がある程度そろえられるようなら、バレル方式の電気めっきでも電気量や時間を管理することで、対応可能と考えます。
どちらにしても、下地にストライクめっきが必要ですので、密着性には注意が必要です。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
基本的にどちらも可能と思いますが、電解めっきの場合ばねの先端部分に厚くめっきがつきます。また、摺動時にめっきがはがれる可能性が高くなると思います。
微細ばねとのことですが、ばねのピッチ間や摺動距離などではニッケル皮膜がはがれますので、めっき会社さんと話し合ってください。
めっき膜厚を変えると摺動抵抗が変化しますので、注意が必要です。
膜厚は、使用用途とライフサイクルを考えて決めてください。
他の回答者のアドバイスを基に、以下のURLで関連内容を確認下さい。
電解ニッケルメッキの平均被膜厚は片肉15~20μなので希望の膜厚にならないとおもわれます。しかも膜厚にムラがあり角部などに厚めに付くので面取りなどよりも、R面にするくらいです。
無電解ニッケルメッキ(カニゼン)では肩肉3~5μで平均4μです
被膜厚が薄い為、加工面肌がリアルにでます。
適正なのは無電解ニッケルメッキでしょうが、希望膜厚が3±1μなので膜厚指定で発注したほうがよろしいです。
無電解ニッケルメッキは、「カニゼンメッキ」の名でも知られています.
化学反応を利用したメッキだったと思いますが、
電気メッキの様な凹凸などによる乗り方の違いが少なく、比較的均一にメッキできる様です.
私はメッキの専門化ではありませんが、
膜厚3±1μmというのを考えると、最低でも
電気メッキにはなるのではないかと思います.
もし、電気メッキでこの精度が無理だという事であれば、
イオンプレーティングなど、さらに別の方法になるかも知れません.