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2009/03/09 09:05
お世話になります。
M8のネジ加工した銅製品(C3604)があります。
ここにSUSの薄板を挟んでナット止めしたいのですが、
ナットの緩み止め防止にダブルナットを行いたいのですが、
銅素材のネジ部でダブルナットは成立するのでしょうか?
SCMなどと違って銅は伸びる為、軸力が得られないような
気が致しますし、最高90℃程度まで温度上昇する
潤滑油中への組み込みですので、
温度膨張による影響も懸念しています。
どちら様か、ご教示頂けますと助かります。
Q1
銅ボルトにダブルナットは成立しますか?
A1
YESです。
但し、弾性変形内での使用(締め付けない事)が前提です。
そして、SUS板に対して銅(銅合金)は熱膨張率(線膨張係数)が大きい
ために、高温になると軸力は低下して、振動等で緩み易くなります。
が、銅のダブルナットはねじと同じ材質なので、高温でも軸力は殆ど
変わらないので、ダブルナットの本来の効果が発揮されます。
只、高温による熱クリープも考慮しての締め付けをして下さい。
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銅合金はその組成によって,熱膨張率が変化します。基本的にはまったく
同一材料で温度分布も一様であれば熱膨張は等価ですから,ダブルナット
にしても問題ありません。しかし,異種材質を挟んだりする場合は,熱応力
について検討しておく必要があります。たとえば黄銅およびSUSの線膨張率を
それぞれ 20×10^-6,16.4×10^-6(at20℃)とすれば Δtの温度差に対し
1mmあたり3.6×10^-6・Δt の差が生じます。Δt=70℃とすると
2.52×10^-4 mm/mm だけ寸法差が生じます。例えばSUS薄板寸法を3mmと
すれば 寸法差はδ=0.8μm程度です。M8ねじの有効断面積A=40.6mm2
ですから,寸法差を応力に換算すると応力の増分は
Eδ/A=100000×0.0008/40.6=2.0 N/mm2となり,締付で発生する軸応力に
対し十分小さいと言えます。
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