このQ&Aは役に立ちましたか?
鉄系材料選定のポイントは?
2023/10/17 19:23
- 部品メーカーにおける鉄系材料選定について、皆様の意見を聞かせてください。
- 質問者の基準には『SS400<<<鉄なら何でもいいや。ORタフトライドかけたい。』などがあります。
- 鉄系材料の選定はどのようなポイントで行っていますか?
鉄系材料選定について
2009/03/08 00:17
部品メーカーにて設備や冶具の設計を行っているものです。
仕事柄、図面を書くことが多いのですが、材料選定に関して皆様の意見を聞いてみたいと思い質問いたしました。
ちなみに自分の基準はかなり適当なのですが
SS400<<<鉄なら何でもいいや。ORタフトライドかけたい。
S45C(調質)<<<生材でもいいけど加工精度や若干強度をもたせたい。
S50、S55<<<とりあえず焼きいれて硬くなればよい。
SCM435,440<<<強度がやや不安OR頻繁に負荷をうける部品。
SCM415<<<スピンドル軸OR焼きいれ研磨が必要な細長い部品
SK3、SKD<<<とにかく硬くなって磨耗をしないでほしい。
ステンレス系<<<錆びないでね。
こんな感じで選定しています。皆さん上記のような材料をどうやって選定していますか?
回答 (4件中 1~4件目)
おおよそ回答の方や 質問者さんに考えに近いのですが
客先から図面を 提出の依頼がある場合、客先の仕様に準じます。
おおよその切り分け
内部で使う→ 近隣で入手に有利な選定を 優先。
外販で図面提出→ 客先指定を 優先。
ただし入手が出来ないものは事前承認。
ちなみに 金型製作部門と一緒だった時期は プリハードン鋼を 多用して
いました。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
ステンレスですが、
さびないでね→ SUS304
機械加工があるのよね → SUS303
薬品に浸かるのよね(304では腐食が・・)→SUS316L
高温で使用するのよ → SUS310S
板しか手に入らないので私は使いませんが 屋内なら→SUS430
小生は、
* SS400材が使用材の基本です。溶接も可能ですから。
高炭素鋼は溶接に難があり、硬度を確保したい場合に、タフトライド等
を使用します。
* S45C生材は引張強さが560N/mm2程度で、SS400より若干強度がある位で
生材での使用はあまりしません。調質材で販売されているS45C丸H材
は、引張強さが735N/mm2(硬度;約HRC20~25)で、超鋼バイト等で
簡単に加工が可能。しかも、高周波焼き入れや局焼きするとHRC40程度
(引張強さ;1200N/mm2)になり、丸材ではパイプ効果で強度がSS400
の3倍程度となり、ストッパー金具としても使用できる。
基本的には丸材として使用して、角材はS55Cを使用する。
* S55Cは焼き入れ焼き戻しでHRC25~30程度、高周波焼き入れや局焼きでは
HRC50程度となり、硬度と引張強さは比例関係にあるので、その強度に
なります。硬度と引張強さの比例関係(硬度換算表)URLは以下を確認
http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/gear_reference/img/KHK486_table_1.gif
* SCM435も調質材で販売しているSCM435丸Hをよく使用して、硬度はS55C
と同等の焼き入れ焼き戻しでHRC25~30、高周波焼き入れでHRC50程度
です。S45Cで強度不足とか耐摩耗性を向上したい場合に使用します。
* SK、SKD、SKS等は硬度も引張強さも上がりますが、耐摩耗性向上(硬度)
重視で使用します。
* SCM415は浸炭(深さ0.8程度)して、焼き入れ焼き戻し(HRC58~63)の
様な使用法をします。丸材での使用が主で、表面が硬く内部が軟らかい
刀剣の様な靱性がでます。
* 焼き入れ焼き戻しの様な、高温での調質を嫌う(できない形状)物は
窒化処理等で硬度を上げて使用する材料を用いる。
等々です。
機械工学便覧や設計便覧で、前述の様な物性を確認して、
? 入手し易い材料を選択する(材料屋に確認)
? 調質し易い調質方法を選択する(熱処理業者に確認する)
で、幾パターンかを決めて、通常はそのパターン内で使用します。
SS400 と S45C ぐらいしかつかいません
SKやSCM なんか、加工者のレベルが低く加工できない
(硬いから文句言われるかもしれません)
変ったところでは17Sなんぞ使いましたが