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A7075へのアニール処理の効果と注意点
2023/10/17 21:52
- A7075は加工歪を無くすためにアニール処理を行うことがありますが、その際に硬度が下がることがあります。
- アニール処理によってA7075の結晶構造が再配列され、内部応力や歪みが緩和されます。
- しかし、アニール処理によって硬度が下がるため、使用する目的や環境に応じて注意が必要です。
A7075へのアニール処理について
2009/01/20 08:18
A7075の加工歪を無くすためにアニール処理をしようと考えていますが、
A7075にアニール処理すると硬度が下がると聞いたことがあります。
本当でしたら、理由とどのくらいに下がるかを教えて下さい。
宜しくお願いいたします。
質問者が選んだベストアンサー
アルミニウムはその添加される元素によって、時効硬化が発生し
材料強度が顕著に変化する素材です。
時効硬化とはALの結晶粒の中に存在するCu,Zn,Mg,Siといった
元素が金属間化合物を形成して、低温で長時間放置するとそれら
がアルミの結晶格子を歪ませていくことで硬化する現象で、これを
利用して材料の強度を上げて特性を持たせています。
ですが実際には長時間待てませんので、容態化処理、人工時効
といった熱処理で、時効硬化を促進させて強度を持たせたりして
います。
中でもA7000番台はその効果が顕著に出る素材ですので
材料メーカーもA7075-O(焼きなまし材)A7075-T6(容態化
処理、人工時効処理)を行ったものなどA7075に特性を持たせて
出荷しています。それをA4桁番の後に記号を用いて材料特性
をするしています(これはアルミ熱処理で調べてください)
やっと質問の回答ですが、アニ-ルを行うとこれらの時効硬化
が生じていた歪んだ結晶が再結晶化され、時効硬化の効果が
なくなった素の状態にもどってしまうためです。
硬さの落ち具合ですが、元素材の素性が分からないので
(元が焼きなまし材で加工を行ったのか、T6した素材か?など)
実際の素材を計らない限り分かりません。
焼きなまし材とT6処理したものの参考値比較を書いておき
ます。(あくまで参考です)
焼きなまし材 HB60
T6材 HB150
他の方が書かれているアニールして強度を上げるといった
処理は実際にあって、添加している元素によってですが
アニールで高温にした後、炉の中でゆっくり冷やし
てくると、時効が早くすすんで硬化現象を起こしますので
この場合硬くなります。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
アニールというと「焼きなまし」なのですが、アルミダイカスト品にアニールをかけて、硬度をあげることもやったことがあります。
お礼
2009/01/20 12:45
ご回答ありがとうございます。
お礼
2009/01/20 12:49
ご回答ありがとうございます。
硬度が必要なので、T6材を使用してみます。