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PC/ABS検討試作について
2009/01/13 10:51
- PC/ABS検討試作において、IZOT衝撃値とMIの数値が極端に変化する要因について調査する。
- ルーダー加工したPC/ABSのIZOT衝撃値は大幅に低下し、MIは上昇する結果となった。
- IZOT衝撃値を改善するための方法やヒントについてアドバイスを求める。
PC/ABS検討試作について
現在、オージー品のPCとABSを使用してのPC/ABS安価材を検討しております。
その手始めとして単純にPC:50% ABS:50%ルーダー加工してみました。
その物性結果からIZOT衝撃値とMIが極端な数値が出てしまいました。
PC単体IZOT衝撃値(ノッチ付):NB(ノンブレイク) PC単体MI:13(300℃×1.2kg)
ABS単体IZOT衝撃値(ノッチ付):14.8 ABS単体MI:2.5(200℃×5kg)
上記2点を50:50(添加剤等は入っていません)でルーダー加工した結果
IZOT衝撃値(ノッチ付):1.2 MI:53(230℃×2.16kg)
といったような極端にIZOT衝撃値は下がり、MIは上昇してしまいました。他の物性はだいたい中間位だったのですが、どうしてこのような結果になってしまうのでしょうか?
また、IZOT衝撃値がここまで下がらない為にはどのような方法、またはヒントがあれば是非、教えていただきたいです。
回答 (3件中 1~3件目)
MIの増大、衝撃強さの激減、原因はPCの加水分解です。
PC+ABSで誰もが経験します。
(1)押出し加工時、PC、ABSの吸水率は?予備乾燥十分ですか?
(2)予備乾燥十分でも、ABSにはPCを分解させる金属石鹸が配合されていることがある。金属石鹸とはステアリン酸Ca、K、Naなど、滑剤、加工性助剤として添加される。また着色顔料と樹脂のなじみをよくすため分散剤として使う。
例えば、PC単体でもこのようなABS用顔料を配合するとPCは劣化してしまいます。わずかな微量でも。
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某樹脂メーカーのものです。
PC/ABSを作る際に、単に「混ぜただけ」ではアロイになりません。
それは単にブレンドしただけです。(分子レベルでの結合はしていません。)
物性は落ちますし、製品にした際は割れなどの不良になります。
メーカーでは相溶化剤というものを用いて、アロイを作っていますので
混ぜただけ=アロイにはならない事をご理解ください。
また、オフグレードはメーカー保証物性の枠から外れたために
OFFになっているわけですから
それらを用いて、例えアロイの比率をいじっても
希望する物性値にはなるわけがありません。
更に言えば、例え上手くいっても
次回以降も同じ物性の保証が出来るかと言うと
出来るわけがありません。(OGのロットが同じものなら別ですが・・)
残念ですが、別方法でのVAをお勧めします。
現在、韓国や東アジアなどでは
ナフサ価格の設定方法が国内と異なるため
材料の叩き売りが始まっています。
国内のOGを使うなら、外材の使用はどうでしょうか?
値段はかなり下がってます。
ABSでは、円安も作用して
18?ですが200円を切るはずですよ。(国内運賃は別途)
私は化学は得意ではありませんが、原材料を混ぜ合わせるといろんな化学反応が起こっています。そのために予想に反した結果が出ることはごく普通です。
それを解決するためにはいろいろな配合でテストすることが一番早いと思います。しかし、原料メーカーも常に改良を加えていますので、一回よい結果が出たとしても、次も同じになるとは限らないと思います。リペレット業者にしても添加剤を加えながら物性を確保しているようです。何れにしてもただ単に混ぜるだけでは難しいと思います。
お礼
2009/01/13 18:34
ご回答ありがとうございました。
添加剤等、再度勉強して検討していきたいと思います。
お礼
2009/01/14 09:08
ご回答ありがとうございました。
今一度、現状を把握して、その上で最善の方法を考えてみます。