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ドレス時の砥石周速について
2023/10/18 01:24
- 砥石がドレスで摩耗するたびに砥石回転数をあげていく「周速一定制御」という機能があります。
- 砥石使用幅で6段階の回転数変換ポイントがありますが、ドレス時は毎回砥石最大径時の1速目の回転数に戻ります。
- ドレス時は砥石周速よりも砥石とダイヤの回転数の比が重要になってくるから砥石周速とは関係ないと考えられます。
ドレス時の砥石周速について
2010/10/03 23:22
センタレス研削盤のオペレータです。砥石がドレスで摩耗するたびに砥石回転数をあげていく「周速一定制御」という機能があります。砥石径が小さくなるごとに周速がおそくなるため砥石軸の回転数をあげていく機能だそうです。砥石使用幅で6段階の回転数変換ポイントがあります。その点は理解しますが、例えば砥石径が最小径付近で6速目の回転数になっていたとしても、ドレス時は毎回砥石最大径時の1速目の回転数に戻ります。(ドレスはロータリードレスで回転数は固定。)ドレス時は砥石周速よりも砥石とダイヤの回転数の比が重要になってくるから砥石周速とは関係ない、ということでしょうか?
どなたか回答おねがいします。
質問者が選んだベストアンサー
ロータリードレスがどんなドレスツールか分からずにコメントしますので、間違っていたらごめんなさい。
砥石は、不定形刃先の集合体になるので、見た目では分かり難いですが、ドレスの送りと砥石の回転数に対応して、センタレス砥石の表面に刃先の集合がラセン状に配置されます。
そのため、砥石の回転数が上がったままだと、送りピッチがその分小さくなって、砥石の表面の粗さが平坦になってしまいます。
ドレッシングツールメーカーのHPで詳しい資料があるのを見つけました。
http://www1.odn.ne.jp/ute/gijyutujyouhou/rd-gijyutu/rd-gijyutusiryou3.html
砥石の回転数辺りの送り量の関係でラセン状に切込みが進行することがもう少し分かりやすいかと思います。
もう一人の回答者の方は砥石の回転数とツールの送り速度の比は関係ないと書かれていましたが、質問は「センタレス砥石」ですから砥石の回転数とツールの送り速度の比も関係ありです。
引用の過去回答は平面研削盤のものです。
ただし、もう一人の回答者の方が間違っているのでなく、速度を落とすもう一つの理由を回答されています。
砥石の回転数を落とすことで砥石の回転数とツールの送り速度の比が保たれますが、それだけでなくツーリング速度を落とす意味があります。センタレス研削砥石は砥粒が結合剤で固められている焼結体で脆いので、早い速度でツールを当てると、削り取られる砥粒が衝撃によって大きな塊単位で脱落する可能性が高くなる。つまりその分凹凸が大きくなる→粗くなることになります。
この辺りを分かりやすくするために、「柔らかくなる」という書き方をされている様です。
追加の質問に答えていなかったのですね。
砥石表面の刃先がらせん状になる、というのは砥石の製造工程の影響ではありません。
ラセン状というのは、旋盤で金属棒の外径旋削することをイメージすれば分かり易いかと思います。
金属棒がセンタレス砥石で、バイトがドレッサーです。
外径旋削された金属棒の表面にラセン状の旋盤目が出来るのと同じです。
その理解でよろしいかと思います。
砥石の表面形状を一定にすることが一定の仕上肌、精度を維持することにつながります。
特に調整車の表面形状は、センタレス研磨の肌や精度を維持するために一定する意味は大きいです。
センタレス研磨の周速一定制御は、一定の条件で削り続けることで均質性の高い大量のロッド棒を製造するために付いているのに、研削砥石の表面形状も一定にしなければ同じ研削条件を維持することになりません。
逆に言えば、砥石の表面状態が違えば、研削量や送り速度、肌、精度がばらばらになってしまうセンタレス研削の特性を考えれば、ドレッシングの度に表面形状が違えることでの調整の無駄が大きくなることも分かるかと思います。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
>ドレス時は砥石周速よりも砥石とダイヤの回転数の比が重要になってくる
比は重要でなく、砥石速度を低くするのが目的でしょう。
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=233477&event=QE0004
過去質問のとおりで、周速を低くすると見かけ上柔らかくなって砥粒が脱落しやすく、つまりドレスしやすくなる故です。
参考資料
http://www1.odn.ne.jp/ute/gijyutujyouhou/rd-gijyutu/rd-gijyutusiryou1.html
推奨ドレッシング条件
ドレス方向 ダウンドレス
周速度比 0.25~0.5
とはなってる。低速側に過ぎると仕上面粗さ、形状精度が低下してくるが、でないかぎり上記に拘ることはないはずです。
お礼
2010/10/05 22:25
早速の御回答ありがとうございます。
周速と回転数の関係がいまいち理解できませんでした。
この砥石周速一定制御の場合、砥石径が小さくなっても回転数を上げ、砥石表面周速は一定に保たれるめ、ドレス時にわざわざ回転数を落として(周速を遅くして)ドレスする必要があるのでしょうか?理解が悪くてすいません。
お礼
2010/10/05 22:29
回答ありがとうございます。
砥石表面の刃先がらせん状になる、というのは砥石の製造工程の影響があるのでしょう?砥石メーカーか何かのホームページ等で参考になるものがありますでようか?
らせんの意味がわかりました。理解が悪くてすいません。
ここまでの私の解釈です。
1.センタレス用一般砥石の場合(最大径、最小径のφの差が大きいもの)、砥石が小さくなると、周速が遅くなるため、回転数をあげて周速が一定になるようにしている。
2.最小径付近まで砥石が減少してもドレス時は回転数を落とし、毎回同じ回転数でドレスを行う。理由としては、ドレスのリード目(らせん形状)を砥石径に関係なく同じにするため。回転数をあげたままドレスをすると、リード目が細かくなってしまう。(ドレス速度は毎回同スピードと考えると)
太い金属棒、細い金属棒を同じバイトスピードで同じらせん形状を作る、ということを考えると同じ回転数で旋盤を回さなければならない、という意味ですね?
よく理解できました。
ありがとうございます。今後もよりセンタレスについて理解を深めていきたいと思います。