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2010/02/09 11:48
以下2つの相談があり、解れば教えて欲しいのですが
1.φ2で、高さが4mmのピンを金属に彫刻したもの。
(硬度:HRC60前後)(材質:SKD焼き入れ後)
どこのくらいの力が横から加えられると折れてしまいますか?力はピン先端にかかると仮定してもらって構いません。
2.硬度や材質が同じAとBの2本のピンがあったとして
Aは高さ2mmφ2、Bはピン高さがAの2倍4?になっているとします。
AとBは同じ力の強さで折れるとしたらBは何φのピンになりますか?
何mm2でなければいけないのでしょうか。
ピンの高さとピンのφ(面積)の関係はどのようになるのでしょうか?
同じ力で折れるから材料強度に関係無く、同じ荷重同じ材質であれば・・・
L0/d0^3=L1/d1^3の関係になるかと思います(最大応力σが等しいとして)
従ってL0=2、d0=2、L1=4とすれば2/2^3=4/d1^3→d1=16^(1/3)≒2.52となる
これは↓「後の先、アフターユー」さんの回答と同じだから合っているかと
曲げの最大応力の地点は、せん断力はゼロになる筈なので私も無視しました
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先ず、1.に関してですが、
材料の強度は、『引張り』『圧縮』『曲げ』『せん断』『ねじり』の5種類に別れます。
そして、今回の内容は『曲げ』強度です。
今回の曲げ強度は、硬度;HRC60前後から“硬度換算表”に掲載が無いので、簡易的に算出
できませんが、HRC55(引張強さ表示硬度)の10%~12%ダウンのHRC49~48硬度ので強度で
算出します。(本来は、SKD**の焼き入れ硬度と引張強さの表で引張強さを確認します)
HRC48 ⇒ 引張強さ167kgf/mm^2です。曲げ強度は、引張りと圧縮の合成強度であり、
引張り強度=圧縮強度が今回の材料特性なので、曲げ強度も167kgf/mm^2となります。
さて、φ2mmで高さ4mmの彫刻をしたピンは、何所で保持されていますか?
下1mmで保持しているならモーメントは、力(kgf)×長さ(4mm-1mm=3mm)となります。
が、保持部の反力が梃の原理(今回はシーソーの形で)3倍力が加わり、そこが変形します。
ですから、保持部も同等のSKD材を使用して焼き入れし、下2mmで保持するが適当な条件です。
それなら、モーメントは力(kgf)×長さ(4mm-2mm=2mm)で、断面係数はπ/32×(2mm)^3
で、曲げ強度が167kgf/mm^2の片持ち梁計算となります。
計算処理は、167kgf/mm^2=(力kgf×2mm)÷{π/32×(2mm)^3}となり、
力kgf=167kgf/mm^2×{π/32×(2mm)^3}÷2mm=65.58kgf=642.7N
642.7Nを先端に掛けると折れる危険性がありますが結果です。
詳細には、先端に掛ける力の内容、例えば繰り返し何回もとか、その繰り返し荷重が正逆する
(交番荷重)とかでも異なります(許容荷重で確認が必要)し、彫刻が切欠き係数になるほど
なら折れ易くなります。
操作ミスとPCのバグで変な事になり、申し訳ない。
次に、2.に関してですが、
ピンと保持の材質と焼き入れ硬度は同じとしたら、保持代は1/2は必要です。
保持材質の硬度を下げたら1/2ではすまなくなるので考えないで下さい。
すると、力×長さのモーメントが2倍になりますから、断面係数も2倍にしなくてはいけません。
{π/32×(2mm)^3}=0.7854の計算の2倍である0.7854×=1.5708の断面係数は、
1.5708={π/32×(φdmm)^3}となり、φdmm=2.52mmとなります。
結果は、2.52mmです。
このURLも確認下さい。
http://www.nmri.go.jp/eng/khirata/design/index_j.html
特に、この内容を順に ⇒ 第2章 機械の強度と材料
内容が貴殿の思っている事と異なりますか?
それとも、記述内容が???かな?
先ず、1.に関してですが、
材料の強度は、『引張り』『圧縮』『曲げ』『せん断』『ねじり』の5種類に別れます。
そして、今回の内容は『曲げ』強度です。
今回の曲げ強度は、硬度;HRC60前後から“硬度換算表”に掲載が無いので、簡易的に算出
できませんが、HRC55(引張強さ表示硬度)の10%~12%ダウンのHRC49~48硬度ので強度で
算出します。(本来は、SKD**の焼き入れ硬度と引張強さの表で引張強さを確認します)
HRC48 ⇒ 引張強さ167kgf/mm^2です。曲げ強度は、引張りと圧縮の合成強度であり、
引張り強度=圧縮強度が今回の材料特性なので、曲げ強度も167kgf/mm^2となります。
さて、φ2mmで高さ4mmの彫刻をしたピンは、何所で保持されていますか?
下1mmで保持しているならモーメントは、力(kgf)×長さ(4mm-1mm=3mm)となります。
が、保持部の反力が梃の原理(今回はシーソーの形で)3倍力が加わり、そこが変形します。
ですから、保持部も同等のSKD材を使用して焼き入れし、下2mmで保持するが適当な条件です。
それなら、モーメントは力(kgf)×長さ(4mm-2mm=2mm)で、断面係数はπ/32×(2mm)^3
で、曲げ強度が167kgf/mm^2の片持ち梁計算となります。
計算処理は、167kgf/mm^2=(力kgf×2mm)÷{π/32×(2mm)^3}となり、
力kgf=167kgf/mm^2×{π/32×(2mm)^3}÷2mm=65.58kgf=642.7N
642.7Nを先端に掛けると折れる危険性がありますが結果です。
詳細には、先端に掛ける力の内容、例えば繰り返し何回もとか、その繰り返し荷重が正逆する
(交番荷重)とかでも異なります(許容荷重で確認が必要)し、彫刻が切欠き係数になるほど
なら折れ易くなります。
ピンには曲げとせん断が加わります。曲げ応力σは
σ=(荷重P×腕長さL)/断面係数Z
せん断応力τは
τ=荷重P/ピン断面積
で表されます。応力σとτを合成して相当せん断応力
τe=√(σ^2+τσ^2) として
この値がSKD材料強度 180kgf/mm^2(下記参照)と比較して小さければ
折れないことになります。ただし衝撃を加える場合はこの分の加算が
必要です。
参考のため,せん断応力と曲げ応力の比を求めてみました。
τ/σ=Z/(LA)=(π×2^3/32)/(2×π×2^2/4)=0.125
となります。12.5%が無視できるかは検討の精度によりますが。
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