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全光線透過率の波長範囲
2023/10/18 18:33
- 全光線透過率とは、ディスプレイなどで光の透過度を表す値であり、光の波長の範囲によって異なります。
- アクリルなどの材料では90%以上の全光線透過率が表示されますが、紫外線や赤外なども含まれると透過率が低下します。
- 各社によって独自の基準が存在するか、または400nm〜700nmの範囲の透過率の平均値が規定されている可能性があります。
全光線透過率の波長範囲
2011/03/04 11:18
ディスプレイ用途などで光の透過度を表す値として、【全光線透過率】という言葉を良く見るのですが、この【全光線】というのは、光の波長で言えば
どこからどこまでのことを言うのでしょうか?
アクリルなどでは90%以上の全光線透過率と表示されいますが、
紫外線や赤外など含めると透過率が大きく下がるような気がします。
各社が独自で決めているものなのでしょうか?
若しくは【400nm~700nmまでの透過率の平均】など規定が
あるのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
まずはJISを拠り所にして回答致します。
JISK7361-1“プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法-第1部”
によれば、全光線透過率とは、CIEの標準の光D65を用いて、CIE
測色標準者の視感度特性を用いて評価したものとなっているようです。
CIEの標準の光D65とは、色温度が6500Kの光であって、分光特性がCIE
によって決められたもので、基準の分光特性として一般に用いられます。
CIE測色標準者の比視感度特性は、JIS Z 8782に規定されており、波長範
囲で表せば、360nm~830nmです。
全光線透過率を表す場合、360nm~830nmの範囲を均等に平均するのではなく
555nmをピークとする人間の目の感度特性を掛けて加重平均するので、波長の
範囲は必要とする厳密さによって、いろいろな表現がされています。
・最も厳密に言えば、360nm~830nm
・一般的に実用上十分な範囲は、380nm~780nm
・全光線透過率に限って、特段厳密さを要求しなければ、400nm~700nm
といったところでしょう。
重み付けがされており、短波長・長波長の境目あたりは、加重平均した総体
には殆ど影響を与えないので、都度細かく表記しないものと思います。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
全光線とは可視光の波長帯を指します。したがって紫外線や赤外線などは含
まれません。過去ログ添付しておきます。
過去ログに可視光とは一般的に400~700nmの波長帯と記載されています。
お礼
2011/03/04 12:52
有難う御座います。
過去ログも確認はしたのですが、
はっきりと【全光線とは何nm~何nm】との定義が分かりませんでした。
もし定義がありましたら教えていただけるとありがたいです。
お礼
2011/03/05 14:23
なるほどです。
分かり易い説明有難う御座いました。
やっと納得できました。