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加熱筒の温度上昇の原因とは?
2011/02/14 16:17
- 加熱筒の温度上昇が発生してしまう現象について、そのメカニズムや影響について詳しく説明します。
- 加熱筒の温度上昇が引き起こす問題や、その原因について考えてみましょう。
- 樹脂の投入量や加熱筒内の樹脂の状態が関係している可能性があり、状況によって異なる現象が発生することもあるかもしれません。
加熱筒の温度上昇の原因
初心者です。質問があります。
自分の会社では、プリプランジャー式の成形機を使用しているのですが、
運転中に加熱筒のバンドヒータ温度が設定値以上に上昇してしまう現象が発生しています。
この現象が発生すると、プリフォームに気泡や銀条が大量に発生してしまいます
成形機を停止し、加熱筒内の樹脂を空にして、しばらくすると設定温度に戻るのですが、
発生のメカニズムがよく分かりません。
バンドヒータ温度が上昇し始めるあたりから、最初はクッション量の増大、スクリュー回転数の減少、スクリュー回転時間の減少が発生しているのですが、
バンドヒータ温度がある一定以上高くなると、こんどはクッション量は減少、スクリュー回転数は増大、回転時間は長くなります。
後半は樹脂がしゃばしゃばになった結果かなと想像できるのですが、
前半がよく分かっていません。
一応自分が考えているのは、
樹脂の投入量が少なくなって樹脂の圧縮・溶融が遅れることで、
計量部で樹脂が溶融してガスが発生した分、クッション量が増大してしまったのではないかです。
ただ、樹脂量が少なくなったのに何で回転数が低くなったり、回転時間が低くなったのかといわれると
説明ができません。
また、その説明ができないために生産中に樹脂の供給を断続的で止めてわざと投入量をへらして実験したいといっても
OKがでません。
なんか理論的に証明しないとやったらだめだとか。。。
すいませんが、皆さんと知恵をお貸しください
回答 (1件中 1~1件目)
察するところPETのプリフォーム成形でしょうか。
バレルの温度設定が適正で無負荷時に全ゾーンが正常にコントロールされているとすれば、たぶんこのトラブルはスクリュー回転数の設定が高すぎるか、背圧が高すぎることによる過度な発熱が原因ではないかと思われます。
バレルの温度が低い時スクリューはやっとこさ回転し、バレル(樹脂)の温度が上がり過ぎるとこんどはスクリューがカラ回りして食い込み不良を起こしている状態が想像されます。
クッションの増減は樹脂の温度変化と分解により発生したガスで密度が変化するからではないでしょうか。
ご存じのようにPETのプリフォームの場合樹脂の分解によるIVの低下やAAの発生には注意する必要がありますので、スクリューの回転数も背圧も必要最低限にするのが原則です。
ところでプリプラ方式のプリプラなら Preplasticatorの略だと思いますが?
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