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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ウォーターハンマーのサージタンク)

ウォーターハンマーのサージタンクとは?

2023/10/18 20:21

このQ&Aのポイント
  • ウォーターハンマーを防ぐためにはサージタンクが効果的です。
  • サージタンクの選び方にはステンレス1リットルとスチール2リットルの選択肢があります。
  • 各設備ごとに付ける場合は適切なサイズのサージタンクが必要です。
※ 以下は、質問の原文です

ウォーターハンマーのサージタンク

2011/01/05 13:40

設備の冷却用に水道用の塩ビ管で給水しているのですが、電磁弁で頻繁に開閉しているためにウォーターハンマーが激しく、末端がひび割れしてしまいます。
対策としてサージタンクを付けるのですが、サイズ選びがわかりません。
感覚的にステンレス1リットル位がいいかと思うのですが、スチール2リットルの方が安いし。
各設備ごとに付ける場合はどの程度のサイズがいいのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

ベストアンサー
2011/01/05 21:04
回答No.1

先ず、ウォーターハンマーについて説明してからアドバイスを書いた方がよかろうと思います。

{説明}
配管中を水が流れるということは、配管中を運動エネルギーが流れていることになりますが、この流れを電磁弁で瞬間的に遮断すると、運動エネルギーが圧力波に変換され、それが高速で配管中を逆流し、反射し、また反射し・・・ウォーターハンマーとなります。

実際とは異なりますが、本当に電磁弁で瞬間的に流れを遮断してしまうとするとびっくりするような高圧が発生します。もちろんこのような高圧が維持されれば配管は破れてしましますが、この高圧は一瞬でして、この瞬間的な高圧部は電磁弁部で発生してから1km/s の高速で配管を電磁弁から離れる方向に進み、配管端部で反射して電磁弁の方向に進み、電磁弁で反射してまた逆方向へ進みこれを繰り返します。

どれくらいの高圧が発生するか計算してみます。
 C:水の流速 3m/s
ρ:水の密度 1,000 kg/m^3
a : 水中での音速 1,000 m/s
ΔP:水流の瞬時遮断による圧力上昇 MPa

ΔP=ρaC=1,000 (kg/m^3)*1,000 (m/s)*3(m/s)
=3,000,000 (kgm/s^2)(1/m^2)=3,000,000(Pa)=3 (MPa)

{アドバイス}
配管の途中にサージタンクを設置しても、このような瞬間的な圧力波、つまり前後は通常の圧力だが極々短い距離の高圧部が音速で移動しているときに、
この圧力を吸収するのは非常に困難だと思います。

むしろ諸悪の根源は、水の流れを瞬時遮断したことにあるのですから、許容できるものならば電磁弁を言わば、バルブを手で締めるような感じにして、電磁弁による瞬時遮断を避けることを検討された方がよいのではないかと思います。

このような目的のための電磁弁も市販されております。この電磁弁は単に瞬時遮断をしないとう以外は通常の電磁弁です。

「ウォーターハンマー緩和形電磁弁」カタログを貼り付けておきます。
(流速が不明ですが実測例ΔP=3.3 MPa・・上の計算後に見つけました)

No.2 さまが貼り付けていたのは、ウォーター―ハンマー防止器の一つで
日立の製品です。
www.hitachi-metals.co.jp/prod/prod08/img_p08/hl-k212-g.pdf -

その他にもいろいろなメーカーが出していますが、原理は次のようなものです。

配管の途中に分岐管を取り付け、分岐管は水圧で水が漏れださないように何十メートルの高さにしておく。・・・・しかしこれではあまりにも不都合なので小さな容器とするが、圧力吸収のために膜を貼り、膜の上部に空気圧を掛けておくというものです。

使用する配管の水圧力に適した空気圧をかけておけば、膜は常時水平を保ちますが異常な高圧が発生すれば膜の上の空気を圧縮して膜が上昇して水の一部を一時的に容器内に逃がすというものです。

家屋では、トイレの水供給弁、炊事場などのレバー式弁のように水の瞬時遮断をするものが増えてきたので、建築基準法によって水撃防止装置の設置が義務付けられているようですので、安価で信頼性のあるもののようです。

しかしです。ウォーターハンマーの本質は水の運動量を瞬時遮断することに起因するものです。運動量の変化は力積でして、瞬時遮断をすると理論上は無限大の力がかかります。このため通常は非圧縮性である水がこの瞬間的には圧縮されます。これがウォーターハンマーの本質です。

ウォーターハンマーの計測結果が載っていましたが、極々短い時間の高高圧の圧力波が発生したあと、比較的長い時間の高圧の波が続き、やがて減衰します。

例えば、0.1秒間の3MPaの波には耐えられるが、3秒間続く1MPaの波には耐えきれないというような状況があるのでしょう。そうすると3秒間だけ配管の水のごく一部をどこかに避難(水撃防止器の容器内)させればよいことになります。

ご承知の通り水は非圧縮性ですので極々少量の水を避難させれば圧力は下がりますが、配管の方は弾力がありますので一時的に太った配管を元の大きさにまで小さくするための追加の水の避難をさせれば、1MPaの高圧対策にはなります。

この辺りを考慮してメーカーは水撃防止器の選定をしてくれるのだと思います。カタログから見る限り小さなもので価格もあまり高くなさそうです。

ただし、第1波の3MPaの波は処置なしです。水撃防止器を素通りするか反射するかのいずれかです。 諸悪の根源は電磁弁の瞬間遮断だと申し上げたのはこのことです。

サージタンクは大気解放のようにして、配管中の水を一時的に逃がすことが出来るものでなければ用をなしません。それとも密閉タンクの上部に空気室を設けなければなりません・・・・この場合には空気が逃げ出さないようにする必要がありますが・・・膜貼り・・・水撃防止器・・・小さなものでよい。

これってウオーターハンマーだけが原因なんでしょうか?

例えば、壁から配管 a が手前に出てきて、手前の壁面のA点で垂直にB点まで降りてきて、B点において右に水平に曲がりC点に達し、C点で上に登りD点まで来て、最後にD点から左に曲がりA点の隣のA’点で元の壁の方向に進み a' のところから壁に戻っていくとします。

つまりこちら側の壁面近くで、ABCDの四角を作るだけで配管が元の位置に戻ってしまうとします。

この場合に水が流れている時に限って、B点ではC→Bの力、C点ではD→Cの力が働きます・・・つまり a(a') 配管周りに時計まわり回転させようとするモーメントが働き、配管a(a')を壁際で捩じ切ろうとします。

しかし、水の流れが停止すると、運動量に変化がなく、単に水圧がかかっているだけでバランスしておりますから、このようなモーメントは働きません。

このような捩じりが水が流れる毎に繰り返されます。
ウオーターハンマーが起これば、この捩じ応力が急増するのでしょうが・・。

鋼管なら気にしないような捩じり応力でしょうが、ビニル配管ではどうなんでしょう。 このようなことに配慮して十分なサポートを取っているのでしょうか?

お礼

2011/01/06 09:25

ありがとうございます。
CKDでも出していたのですね。
実はすでにベンの緩和機能付きを使用しています。
ストレーナーまで内蔵されていてありがたいのです。
でも、塩ビ管はそれ自体がたわむのでどうしても末端に繰り返しの疲労がかかる。
鋼管ならいいかと言うと、圧力計が壊れる被害が出ます。
ボールバルブという手もあるのですが、どうも使用している地下水の質の問題からか、寿命が短い。
最近は逃がし弁を付けて水鉄砲の様に逃がしてみたのでそれなりの効果はあったのですが、圧力設定が難しくて出っぱなしになりやすい。
なかり八方ふさがりです。
カタログでの売り込み方だけからみると、CKDに期待はできそうですね。
当たり前と言えば当たり前ですが、伝播は管直線方向に伝わる様なので、今のベンはエルボで分かれた先に付いているので効果半減なのでしょうか。
塩ビ管の引き回しにまで改善する必要があるのでしょう。
カタログのデータも信用するならCKDを直線ライン上に配置して効果を最大限に持たせる様に構成してもいいのでしょうが・・・
期待半分、やってみてのお楽しみなのか・・・?

ありがとうございます。
実は水撃防止器も付いているのです。
水槽に電磁弁を直付けして、チーズを付けて水撃防止器と主管側へ分岐。
電磁弁から見るとすぐそばで水撃防止器と面と向かっているので、電磁弁から出た衝撃波を受けると考えるには最適な位置です。
確か以前、メーカーに回路の図も付けてFAXで問い合わせた記憶があります。
でもこの50cc程度のものでは用をなさない程、サージが大きいのか、塩ビ管の支持がやわなのか。
それで、瞬時の動きなのでどうしても感覚的に理解しづらいのですが、主管から枝で個別設備に引いてきてチーズで電磁弁に分岐して、手動バルブも併設して水槽に給水しているのですが、バルブで瞬時に出口を止めた瞬間に、枝を流れている水の運動エネルギーを受け止めるには枝の末端で吸収してやらないといけない、という解釈に至りました。
社内の他部署への話なのですが、一旦見積りは書いたので実は少々焦りはあるのですが、数々の施策で、それでも改善はしなければならないので、電磁弁はご推薦のを試してみたいと思います、一度は、どの程度のものなのか、根源の対策として。
欲を言えば、緩和の程度が可変形ならベストですね。
動作に時間がかかっても緩和したい場合と、それほど緩和しなくてもいいから動作を早くしたい場合があるでしょうから。

お久しぶりです。
昨日、改善の工事を行いました。
直線系の末端にサージタンクを付け、チーズで折れた先にCKDの電磁弁を付け、それとは別にチーズで折れた先に手動給水バルブを付けました。
タンクへの接続は耐圧樹脂ホースとしました。
ホースの採用で、ねじりモーメントの発生源であるエルボも減りました。
結果・・・
主管に並んだ他機からの水撃でホースが腸のぜん動運動(?)の様に軽くうねるのが気持ち悪いのですが、今回は本機の稼働でも塩ビ管の震えはなくなりました。
塩ビ管の割れの防止には成功の様です。
あとは、ホースの耐用年数ですが、これは時折見て回る事を何年も続ける必要があるのでしょう。
ちなみに他機で制御盤真上に主管直結の塩ビボールバルブがブルブル震えていた果て、水が滴り、制御盤が被水するものが発生しました。
まだまだ仕事はある様です。

質問者

補足

2011/01/10 14:19

何度もお付き合いいただき、ありがとうございます。

現状を説明しますと、私は試験装置の製作だけにかかわり、設置は社内の他の事業所になるのです。
設置までがこちらの責任で、あとの配管のつなぎこみは建てや側のものとして、あちらの事業所から業者に依頼してつなぐ、という責任分担でした。
十年以上前はすべて鋼管だったのですが、十年位前に塩ビ管に変わりました。
作業自体、切って接着するだけで断熱材も巻かないので、安上がりですよね。
でも割れの被害が出始めました。
支えが少なく、空中を三次元的にはわせる箇所が長いため、塩ビ管が大変たわみやすくなっています。
前述の通り、主管から枝が出てきて、チーズで電磁弁が分岐した後、エルボで曲がって曲がって手動バルブにつながっています。
なので、電磁弁を閉じた瞬間に枝の水の運動エネルギーが手動バルブに向かうためか、ここの箇所に電磁弁に同期した鼓動のようなたわみが連続し、一番の割れが起きています。
言葉でなく、図示したいところですが・・・
ここに逃がし弁を付けて改善した設備もあるのですが、それでも支持スパンの長い元バルブ側に振れが残ります。

今回は、水槽直付けの電磁弁に変え、水槽近くにマニホールドを付け、枝配管の直線の先に中型のサージタンクを付け、CKDの電磁弁をこのマニホールドに付けてホースで水槽につなぐ構想でいます。
これで電磁弁周りの割れはなくなります。
手動バルブ側へはこのマニホールドから高耐圧ホースでつなぐ事とし、こちらも鼓動による割れが起きないようにしたいと思います。
しかし3,4秒に一回、3MPaの衝撃波が出るとなると、No2の方のたとえで言えば、経年変化でここが動脈硬化を起こして破裂する心配がないわけでもないのですが・・・

試験条件に合わせて元バルブを適度に絞って流速を落としてもらえれば結構効果があるのですが、なかなか気を使ってもらえません。

質問者

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その他の回答 (3件中 1~3件目)

2011/01/06 22:03
回答No.3

動いている水を急に止めようとした場合、水の運動エネルギーの逃げ場が
なくて、圧力が急上昇するのがサージングの原因です。
サージタンクは、水の逃げ道を作るので、サージング抑制には効果がありま
す。有効に働かせるには、電磁弁のできる限り近くにつけることが必要です。

1リットルでいいかとお問い合わせいただいても、お問い合わせの装置の
仕様が判らないので答えようがありません。有効に働かせるには、問題とな
る電磁弁に向かって流れて来るパイプの内容積に対応した容量を準備する必
要があると思います。

要するに、太くて長いパイプの水流を遮断する場合は、より大きな容量のサ
ージタンクが必要になるということです。#2さんご回答のように、パイプ
に弾力があれば、パイプ自体が水の逃げ場になるので、サージング抑制効果
があるのは間違いありません。

お礼

2011/01/07 13:19

ごもっともですね。
何の数値も図示もなしにサイジングができるはずはありませんね。
計算式は「回答(2)」さんの紹介でわかったのですが、計算すると既に付いている50cc程度のもので十分という結果に。
引き回しにも問題があるかな、というところです。
>パイプに弾力があれば
という事は一部がホースであればそれに当たるということでしょうか。
手動バルブへのつなぎは耐圧樹脂ホースにするので、(実はこの箇所が枝管の末端で、漏れが一番ひどい)この箇所の割れ対策としてはいいのでしょうが、ホース自体が何年かして割れたりしないか、ホースはもしかして塩ビ管より耐用年数が短いか?、というあやしい点も残るのですが・・・

質問者
2011/01/06 13:02
回答No.2

http://www.hitachi-metals.co.jp/prod/prod08/img_p08/hl-k212-g.pdf


自分でやる場合は
たぶん実験めるしかないとおもう


配管の一部を蛇腹(柔らかく)にすると
防げます


蛇足ですが
血管でも同様にウォーターハンマーがおこってます
心臓の鼓動がハンマー


血管が硬い(動脈硬化症が起こる)と
質問のように末端がひび割れしてしまいます

動脈瘤や脳梗塞や心筋梗塞が発症します

もちろん人体に
上記機械はないのですが
血管が柔らかいとウォーターハンマーが防げます




同様に配管を柔らかくすると
ウォーターハンマーが防げます

お礼

2011/01/07 13:17

ありがとうございます。
結構いろいろな所から出ているのですね。
そうなんです、この日立さんが出している様な計算式が見たかったのです。
水関係者ではないので、これが見つからなくて。
で、早速計算してみましたが、小さいので足りる結果に。
既に付いている50ccくらいの水撃防止器で十分とは。
主管をどこに取るか、の距離の違いにもよるのか?
この実験棟の配管支持がきゃしゃではありますが。
>一部を蛇腹
というのはインライン形がそれにあたるのでしょうか。
そんなものもたまたま見つけました。
電磁弁の制御回路の他に手動バルブの回路もあるのですが、こちらはホース接続として末端の割れの対策としたいと思います。
ただ、何年かして繰り返し疲労でホース自体が割れる事は?、という時限爆弾の様な心配もありますが・・・

質問者

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