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簡易型NC旋盤について教えてください。
2012/11/07 21:34
いつもお世話になります。小さな機械加工工場で働いていますが 昨今
単品加工の旋盤品が多くなってきて タレット型のNC旋盤で段取りするくらいなら汎用旋盤でやったほうが早いと思います。
ところがお客さんの工場に行くと タキザワや大日などの簡易型 汎用機ベースのNC旋盤で どんどん加工しております。
そこで使ったことのある方に伺いたいのですが どのあたりが従来のタレット型に比べて便利なんでしょうか?
刃物台も4本しかつかないし 自動で回転するんでしょうか? 同じところに刃物の先が繰り返し 来るんでしょうか?などなど
生産性と使い勝手
について教えていただけると 幸いです。
回答 (3件中 1~3件目)
大きさ的には 7インチのチャックのついている機械あたりでいいかな
と思っております。ただ やっぱり 硬爪だけだと 仕上げ面の傷も考えられるし 同芯度のこともあるんで タレット型のように生爪ということにはなるかもしれませんが 、ソノ場合でもパワーチャックのように同心度は期待できるんでしょうか? また生爪整形の簡易NCマクロは入っているもんですか?
ついているのは普通の3爪チャックです。
申し訳ないですがNC機や生爪が必要な加工をほとんどやったことがないので何とも言えません。
生爪の場合だと同芯度については爪加工時のチャック固定具のでき次第だと思います。
マクロは内径切削の対話機能の流用になるとおもいます。
メーカーに相談すれば機能追加してくれるかもしれません。
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タキザワの簡易CNCを少し触った程度ですが。
刃物台は普通旋盤と同じもの、自動回転はないです。
新品に近いものだったからか工具交換での位置変化はあまりありません。
20~30年くらい前の普通旋盤もあるのですが工具交換での変化は0.1以下に抑えられていました。
0.2も変わるのはストッパのガタというより部品が大きく破損していると考えた方がいいと思います。
簡易CNCの利点としては
1.切削条件をその場で決めながら加工できる。
CNCだとプログラムでしてしなければならず高負荷で刃が折れるとか安全を
見込んで加工時間が長くなることがありますが、簡易CNCの場合は手動で
動かして切削条件を探せます。
ただし、簡易CNCのハンドルはマウスのホイールのようなものでモーターを
動かす指令を出しているだけなので過負荷状態でもハンドルが固くなることは
ないので注意が必要です。
2.手動では熟練がいる加工が簡単にできる。
円弧切削、斜め削り、不完全ねじ部付(逃げ無)のねじ切など、熟練を要したり、
面倒な段取り替えが必要な加工は対話式CNCでパラメーターを入力するだけで簡単にできます。
特にねじ切りでピッチの自由度が高いのが便利です。
(0.97とかみたいな変なピッチでも加工が可能です。)
3.バックラッシキャンセルが不要
刃物台の駆動にボールねじを使っているのでバックラッシキャンセルが不要です。
そのため、寸法が出しやすいです。
代わりにハンドル側に目盛がないので慣れないうちはワーク、ハンドル位置、
表示盤をかわるがわる見ることになって視線移動が多くちょっと疲れます。
少なくともタキザワの簡易CNCはCNC旋盤の廉価版というよりも面倒な加工が簡単にできる普通旋盤と思った方がいいと思います。
簡易NC、半自動旋盤はX、Yハンドルが0.1、0.01、0.001単位で動くので
誰でも寸法がでる旋盤です。初心者が手動で動かしてベアリングの軸や軸受けも
作れてしまう機械です。
以下使っていて便利な点です。
・Gコードや対話で自動運転もできるので数物もこなせる。
・対話が非常に簡単。
・スクロールチャックなので生爪成型などの段取りがいらない。
・チャック圧、心押し圧が手締めなのでパイプや薄物加工ができる。
・手研ぎのバイトが使える。薄物や低速加工ができる。
・汎用旋盤と同じように手動で加工ができます。X、Yはパルスで動き正確です。
刃物台は手動で回転させます。普通旋盤と同じです。ただ決まった角度でしか固定できないようになっているので、刃先位置の再現性はあります。使っていて刃先がずれた記憶はありません。
以上参考になれば
すいません。
簡易NC、半自動旋盤はX、Yハンドルが・・・ X、Zの間違いです。
切削油ですが油性、水溶性(機械に良くないかも・・・)、を掛け流しで加工できます。NC旋盤の様な噴射するイメージではなく、水道の蛇口を少しひねった程度の流量です。このときはカバーを閉めないと油が飛び散ります。
カバーは閉じても開けてても手動及び自動で加工ができます。
汎用旋盤と同様に油筆やオイラーなどで切削油を掛けることもできます。
タキザワの機械ですが導入して数年なので刃物台のガタはでてません。
0.02?位は、ずれたりしますが刃物台固定レバーの締め加減で0だったり0.01だったり変わります。15°刻みでストッパーがありストッパーと溝がそれぞれ台形形状でした。テーパーではまるような印象でした。そこまでズレはでないような機構だと思います。
刃物代はタレット型と同様に最初に1本ずつ刃先位置を測定します。工具1から工具3に刃物台を回して工具3のボタンを押すとX、Zの値が修正されます。
ツールチェンジ機構については、探せばあると思いますがわかりません
お礼
2012/11/08 12:32
御回答ありがとうございました。なかなか便利そうですね。機種の中には刃物代もNCでコントロールしてツールチェンジできるものもあると聞きますが ご存知ありませんか?
それから刃先の再現性ですけど ウチで使っている汎用の旋盤は 刃物台をまわして 元の位置にくると先ほどのXハンドルのメモリと0.2狂ってしまいます。たぶんストッパのあたりのガタだと」思いますが 簡易NCの場合
そういったことは心配いらいないんですか
それから 切削熱なんですが シャッターのようなものがありますよね
ワーク全体を」冷却しながら切削することはできるんでしょうか
よろしかったらまた教えていただけませんか
お礼
2012/11/10 19:29
ノワネさん 専門的で経験値のある御回答ありがとうございました。
長年旋盤加工に特化してきた私にとって うかがった機械の分野にはとても興味あります。
大きさ的には 7インチのチャックのついている機械あたりでいいかな
と思っております。ただ やっぱり 硬爪だけだと 仕上げ面の傷も考えられるし 同芯度のこともあるんで タレット型のように生爪ということにはなるかもしれませんが 、ソノ場合でもパワーチャックのように同心度は期待できるんでしょうか? また生爪整形の簡易NCマクロは入っているもんですか?
またよろしければお答えをいただけますと助かります