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シリコンオイルの洗浄方法とは?
2023/10/18 21:33
- シリコンオイルの洗浄方法について、工学研究ではオゾンガスとマイクロバブルの利用が検討されています。
- 現在、機械部品に付着したシリコンオイルの除去にはどのような手法が一般的なのか調査中です。
- オゾン水による化学分解はシリコンオイルの除去に有効な手法の一つと考えられています。
シリコンオイルの洗浄方法
2012/10/18 11:44
現在、工学研究において、オゾンガスとマイクロバブルと呼ばれる微細な気泡を併用してシリコンオイルの除去を行おうという研究を考えているのですが、
例えば、機械部品に付着した各種シリコンオイルの除去は現在どのような手法が一般的でしょうか?更に、オゾン水による化学分解は可能でしょうか?
また、シリコンオイルの除去に関する論文などの文献がありましたら教えていただければ大変助かります。(2週間検索して自力では探し出せおらず、現在も検索中です。)
ご回答頂けたらと思います。
その他の回答 (7件中 6~7件目)
アカデミックに考察して、実験で有効性を確認していくしかありません。
先ず、アカデミックな考察は、
【物理的効果】
? マイクロバブルのアタックで、付着しているシリコンオイルを除去する
? 超音波(ソニック)のキャビテーション効果で、付着しているシリコンオイルを除去する
効果は?より大きいが、周波数により決まった箇所しかキャビテーションしないので、
決まった箇所しか効果がない
それを改善する場合は、製品を揺動させるか、超音波の周波数を変化させるかです
?より高価です
【化学的効果】
? オゾン洗浄効果(シリコンオイル等の有機汚染物質は、短波長のUV照射光を吸収すること
により、分解されます)を利用ですが、これは乾式(ドライ)プロセスです
湿式(ウエット)プロセスでは、効果はあまりありません
(“オゾン シリコンオイル 分解”で検索すると、詳細が確認できます)
? 界面活性剤を使用して、製品とシリコンオイルの密着部の接触部分に入り込み、
剥離作用で剥がす(接触角を増大させ剥がす感じ)
また、シリコンオイルを乳化させて溶かす作用が期待できます
(“オイル 乳化”で検索すると、詳細が確認できます)
? 耐ケミカル性のよいテフロン等の樹脂では、塩酸等のケミカルで内部に浸み込んだ
シリコンオイルも除去が可能となる
(鉄鋼等では、腐食してしまいますがね)
詳細仕様が判りませんが、界面活性剤+バブリング or 超音波洗浄 で検討でしょうかね。
再付着や再付着防止目的の洗浄液クリーニング等々は、洗濯機のように考えては駄目です。
洗浄技術の本で、基礎から勉強してみてください。
急がば廻れです。
効果は零ではないですが、設備的に問題が大きいです。
TRYしてみては如何でしょうか?
それよりは、界面活性剤の効果がウエットプロセス上では大きいです。
ドライプロセスでは、界面活性剤が使用できないので、オゾンで分解等を用います。
ウエットプロセスでは、界面活性剤で乳化の方が合理的です。
(オゾンは、悪臭の原因ともなりますが、毒ガスに変化する場合もあるので、機密保持や、
排気装置のシステム構成には大きな注意を払う必要があり、あまり推薦しません。
洗浄のドライ(DRY)プロセスもウエット(WET)プロセスも一長一短があります。
環境に優しいや優しくないも、実際にドライでどの位中和をして、外気へ放出しているかは、
実際は不明でチャンピオンデータであるか、初期の計測値だけ効果がある触媒を使用している
や、原発の如く実際は不明です。
また、WETプロセスも□芝等は、工場の地下に放出していたりして、業務改善命令を受けたり
していて、これも運用上も含めて問題があります。
半導体でも、WETプロセスが綺麗な感覚のDRYプロセスに殆ど移行すると考えられましたが、
洗浄度合いの絡みもあって、あまり移行がなされていません。
洗浄物が何であるか、それと洗浄物の洗浄度がいくらであるか、等々によっても選択が
異なります。
回答(2)のiwanaiの記載は、偏った記載で且つ文献のみでの記載なので、薄ぺらい感じか
しますwwwww。lol。
溶解洗浄は、溶解剤で再汚染や再付着、溶解した物での再付着が欠点です。
界面活性剤での乳化と+αの鼻薬で再付着は、極力防止できますし、乳化物も再付着は、
二次洗浄でも洗浄し易くなります。
以上が基本内容なので、樹脂成形型等の脱脂プロセスとは、洗浄物の材質等も含めて、
参考文献内の域を脱していないと推測します。
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補足
2012/10/18 21:09
ご回答誠にありがとうございます。
やはり一度試してみるべきですね。
また、オゾン洗浄効果において、
湿式(ウエット)プロセスでは、効果はあまりないという点に疑問があります。
教えてくださったサイトを拝見したところ、短波長のUV照射光を吸収することで分解するということですが、
その詳細プロセスはサイト内に後述されているように、酸素分子がUV吸収→オゾン生成→UV吸収→活性酸素の生成→活性酸素による有機汚染物質の分解ということだと解釈しました。
従って、湿式・乾式に関わらず、活性酸素の量(水中オゾン濃度)が大きいほど洗浄効果は現れると思うのですがいかがでしょうか?
追記ありがとうございます。
界面活性剤での乳化の方が扱いやすい点は納得です。
実際の産業の洗浄プロセスにオゾンを導入するには人体への影響もかなり考慮する必要があるのですね。大変勉強になります。
ただし、廃液処理に対するコストや環境負荷の点ではオゾンの方が優れていると考えています。
現在の環境負荷の極めて高い手法で処理されているものを、マイクロバブルとオゾンを利用することにより環境負荷の遥かに少ない方法で処理できる可能性を示すことは、現行の技術の中に要素として利用できる柔軟性があることも示せるという意味ではやる価値あるかと考えています。
追記ありがとうございます。
実際の現場では、様々ば事情が多く、それを考慮して技術の導入を決定しなければならないのですね。
界面活性剤での乳化ですが、乳化した廃液の処理コストと環境負荷のウェートは大きいくないのでしょうか?
樹脂形成型の脱脂プロセスが参考文献内の域を脱していないとすると、その域を脱し、且つ応用可能性のある洗浄対象物を探すのは難しいと感じさせられました。勉強になります。