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グランドパッキン使用の軸の耐摩耗性向上について
2023/10/19 12:30
- グランドパッキンを使用する軸(φ200~220)の耐摩耗性向上のための処理方法を模索中です。
- 現在の硬質クロムメッキの費用対効果が思ったほど得られず、別の方法を検討しています。
- 軸の耐摩耗性を向上させるための対策として、超硬質クロムメッキや焼き入れなどの処理方法がありますが、費用対効果が高い方法を知りたいです。
グランドパッキン使用の軸の耐摩耗性向上
2015/05/07 16:05
お世話になります。
現在、グランドパッキンを使用する軸(φ200~220)の耐摩耗性向上のため、硬質クロムメッキを施しているのですが、思ったほど費用対効果が得られず、別の方法を模索しているところです。
ついては、下記の条件においてコストパフォーマンスが優れている処置をご教示頂きたく、お願い申し上げる次第です。
条件
軸材質:S25C
軸径:φ200~220程度(処理必要箇所)
軸回転数:5~6rpm
軸全長:おおよそ8000程度
処理必要長:280~300L程度×2箇所
軸重量:おおよそ3~4000kg
以上
岩魚内様の御礼にも記載しましたが、条件を追記します。
対象の軸は両端無垢材・中間は鋼管の製缶品
耐摩耗処理が必要なのは両端の無垢材の部分です。
無垢材部の長さ:1450~1700L程度
無垢材部の最大径:φ450~500程度
無垢材部の重量:600~800kg/個程度
硬質クロムよりも安価で、耐摩耗性が同程度であれば検討の余地があるとは思っているのですが、メッキと焼き入れ等の表面処理ではどちらが耐摩耗性に優れているのでしょうか?
皆様の御指導のおかげで、大まかに原因がつかめてきました。
これまでのご指摘では、
1.軸そのものの硬度不足により、メッキ層ごと変形している可能性がある。
2.グランドパッキン材質の選定ミス、及び潤滑不良の可能性。
3.軸の撓み変形によるメッキ層の破壊。
などが考えられそうです。
これらを踏まえると、下記のような対策になろうかと思われますが、如何でしょうか?
1.メッキ層の硬度を上げる。(超硬質クロムメッキなど)
2.メッキ前に焼き入れなどの熱処理を行う。
3.メッキの代わりに浸炭焼き入れなど軸そのものの硬度を向上させる。
4.グランドパッキン材質や潤滑について見直し。
これらの対策において、4番については概ね金額も把握できるのですが、その他の処理について、費用対効果が高いものはどれになりますでしょうか?
回答 (10件中 6~10件目)
勝手な想像で申し訳ないですが、過度にグランドパッキンを締め上げ、磨耗に繋がってしまっている可能性もあるのではと思いました。
軸受けの過度な磨耗と言うことは潤滑不足であるともいえるので、ここは表面処理とは別に、グランドパッキンの選定・使用方法・軸受けの見直しも検討されてはいかがですか。
まずはメーカーへ技術相談するのが早いと思います。
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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
現状よりコストはかかるかも知れませんが
セラミック溶射なんかどうでしょうか?
お礼
2015/05/08 09:44
ご教示ありがとうございます。
コストアップとなると、なかなか難しい状況です。
折角ご教示頂きましたのに申し訳ありません。
(1)再
超硬質クロームメッキ
http://www.chiyoda-trade.co.jp/products/koukinou_mekki_kuromu.html
この業者はサイズがどこまでなのか・・・やることは普通と変わらないと思いますが
ここにある[硬質クローム+テフロンメッキ ]も効果あるかもしれません。
母材の硬さは、本件、パッキンが圧を遮断するほんの軽い応力なので関係しませんよ。
高応力で母材が軟い場合は硬質クロムが浮くような状態になるため影響大。金型では母材が焼入ダイス鋼で硬質クロムする場合あるが割れが心配なほどの高応力状態。
摩耗と耐熱性については(1)に書いた通りで硬質クロムで不足無。
議論百出で収束がつかなくなった気配。。。
剥離は無いでしょ。起きたかどうかは観察すればわかります。
お礼
2015/05/08 09:41
度々のご教示ありがとうございます。
HPを拝見しましたところ、サイズ的には可能なようですね。
ただ、コスト的にどのくらいアップするのか・・・。
ちょっと問い合わせてみます。
瞬間的に、窒化処理を思い浮かべました。
しかし、過去ログの通り、硬度は硬質クロムメッキと大差なし、
摺動特性は硬質クロムメッキの方が優れているようですね。
窒化処理してから硬質クロムめっきを施したら、母材硬度アップ
により耐摩耗性が上がるか?
専門メーカにご相談した方が良さそうです。
http://www.sanwa-p.co.jp/faq/detail296.php
お礼
2015/05/08 09:24
ご教示ありがとうございます。
窒化処理単独ではさほど変わらない上に、摺動特性は硬質クロムの方が上。
また、追記の方法ですと確かに求める性能は満足出来るかも知れませんが、コストが増加する・・・。
こうなると、硬質クロムの方のままがいいのかも知れませんね。
問題はサイズと重量。硬質クロムでもかなり制約されてるのでは。
硬質クロムを上回るコーティング膜はあれど、よりサイズが厳しい真空チャンバーを使う。
http://www.nanotec-jp.com/coating/service/pvd/crn.html
処理必要部をスリーブに分けれるなら可能性はあると思います。
硬さの勝負となって焼入れより硬質クロムの勝。耐熱性が優れたなら摩耗具合は違ってくるが、たいした差ではないはず。
コストでも焼入れより硬質クロムが勝つでしょう。コーティングは話にもならないほど。
お礼
2015/05/07 20:34
ご教示ありがとうございます。
シャフトは製缶もの(両端が無垢材で中間は鋼管です)のため、表面処理の際には分割した状態も可能です。
ただし、その場合でも1450~1700L程度、最大径でφ450~500程度、重量で600~800kg程度のものになりそうです。
硬質クロムよりも安価で、耐摩耗性が同程度であれば検討の余地があるとは思っているのですが、メッキと焼き入れ等の表面処理ではどちらが耐摩耗性に優れているのでしょうか?
再度のご教示ありがとうございます。
やはりコスト・硬度ともに硬質クロムの方に分があるわけですか。
現状維持が一番無難なのかも知れませんね。
お礼
2015/05/08 10:01
ご指摘ありがとうございます。
パッキンについてですが、これまで
PTFE+黒鉛系:漏洩に対しては効果が高いが、消耗が早い上に高価
アラミド繊維+PTFE含浸:消耗は少ないものの漏洩しやすく軸への攻撃性が高い、安価
PTFE+黒鉛+アラミド補強:現状はこれを使用中で、上記2点の良いとこ取りで価格は中間くらい
以上のような変遷で見直している状況です。
また、潤滑についてはおっしゃるように、不足すると顕著に摩耗が進行することは納入顧客に対しても説明しているのですが、取扱や稼働率の相違により摩耗が進む場合があるのが現状です。
使用方法については、漏洩をほとんど許容しない真空用途で使用しているのもあり、通常よりも締め付けが強い状況である事も摩耗が進む要因になっていると考えております。