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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:マシニングセンタの更新にあたって、センタースルー…)

マシニングセンタの更新にあたって、センタースルーの是非

2023/09/06 19:56

このQ&Aのポイント
  • マシニングセンタの更新を検討しております。ニッケル基合金やタングステン合金の加工がメインで、高精度や深穴加工が増えております。センタースルーの設備を導入し、油性か水溶性かの選択に悩んでいます。
  • 現在の意見では、センタースルーの油仕様は推奨されていないとされています。ただし、最新の技術では油穴付の工具やホルダーが使われており、センタースルーの必要性が問われています。
  • マシニングには全て油なしまたは油性が使用されており、水溶性仕様の設備がなく検証が難しい状況です。過去の意見では油性でも問題ないとされていましたが、メーカーが推奨しない理由は不明です。スピンドルスルーの推奨度も一部で疑問視されています。
※ 以下は、質問の原文です

マシニングセンタの更新にあたって、センタースルー…

2015/03/31 21:20

マシニングセンタの更新にあたって、センタースルーの是非

お世話になります。

過去スレ、
http://www.nc-net.or.jp/knowledge/morilog/detail/2861/
と似ている内容ですが、2002年当時と現在の違いもあるかと思いますし、また当時つけられた方が10年以上経過する中で油性/水溶性のどちらを選んで正解だったという体験談もあれば聞かせて頂きたいと思いますので、改めて質問させて頂く事をお許し願います。

マシニングセンタの更新を検討しております。
既存機が40番 テーブルサイズ 700*450*450
此処は変更なしです。

仕事内容的には、ニッケル基合金やタングステン合金の加工がメインで、基本的にはゴリゴリいくのが多いのですが、最近はお客さんより複雑形状、また高精度や深穴加工(L/D20以上)が増えてきております。

加工にあたっては、後処理の手間(切粉は客先に返却する必要があり油を含むと手間が掛かる)などから、現状は殆ど油なしでの加工、加工内容などにより刃具寿命を延ばしたい時や溝の加工などでは油を使用している感じです。切粉は基本的に粉・粒状になる程度で巻くような切粉は発生しません。

更新にあたって出来れば今まで出来なかった加工が出来る様になりたいと思い、センタースルーの設備を導入し、深穴加工をと単純に思っていたのですが、いざメーカーさん(3社)を呼んで話を聞いていると、
・基本的に油仕様では不可。※完全に不可能ではないが推奨できない
・1.5MPa程度では気休め程度しか効果がない
・メンテナンスが大変
・使用するとミストが凄いのであまり実際には使用しなくなる
・カバーしてても油(水)漏れが発生する
・そもそも粉状の切粉にしかならないなら不要ではないか

など悪い面だけを取り上げているので多少オーバーになっている部分もありますが、どちらかというとネガティブな意見が多かったのは事実です。

最新の技術を知っておこうと情報収集していると、油穴付の工具やホルダーが当たり前になってきており、単純ですが憧れ的に次の設備にはセンタースルーをと盲目になっていたのですが、本当に必要なのか悩んでいます。

弊社の他の設備でいうと、複合旋盤は何台もあり(スピンドルスルーではありませんが)ハイプレは当たり前になっているのですが、マシニングに関してはこの10年間で数台更新されただけで、スピンドルスルーが付いている機械はありません。その為、私の中ではNC旋盤のハイプレ=マシニングのスピンドルスルーのイメージで油性で行けると思っていました。

また基本的にマシニングは全て油なしか油性でしか使用しておらず、私が担当している製品に水溶性が適しているかは不明ですし、水溶性仕様の設備が無い為、社内のテストで見極めるのは難しい感じです。
(小型のNC旋盤であれば、一時的に水溶性仕様に出来ない事もないのですが、もしこれをやればすぐに水溶性への適正が判るというテスト方法があればご教授願います。)

過去スレをみていると別に油性でも温度上昇や消火装置があれば特段問題なさそうな雰囲気でしたが、それから10年以上経っているにも関わらずメーカーが推奨しないのは何か大きな事故でも発生したのかと心配になってきました。メーカーが油性を推奨しない理由はなぜなのでしょうか?
(私の気のせいなのか判りませんが、スピンドルスルーそのものをあまり積極的に勧めない雰囲気を感じたのですが・・)


勿論それぞれやられている材質や設備、加工内容といくらでも違う要素はありますので、アドバイスの難しい内容なのは承知していますが、実際にスピンドルスルーをつけられた方にメリットとデメリットやご意見、経験談、アドバイスを聞かせて頂けますと非常に助かります。

宜しくお願い申し上げます。

質問者が選んだベストアンサー

ベストアンサー
2015/03/31 22:37
回答No.2

2002年当時と現在では、マシニングセンタにおけるクーラントの考え方
が随分変わりました。

・内部給油穴付き超硬ドリルの登場で、ノンステップ深穴が可能になった
・最近の刃先交換式ミーリング工具の殆どに内部給油穴が装備された
・油性クーラントは特別な事情が無い限り殆ど使われなくなった
 理由)工具の進化により切削速度がより高速になり油性の場合火災
    および油煙発生の危険が不可避
吐出量・圧を上げるのにイニシャルコストが高い
    油温上昇により加工精度が安定しない(クーラユニットが必要)
・水溶性クーラントにおいて、ニッケル基超耐熱合金、チタン合金、
 ステンレス鋼、高シリコン含有アルミニウム合金などの所謂難削材の
 加工では、潤滑性能に優れたエマルションタイプの水溶性クーラント
 が望ましい。それ以外の一般加工では、取扱いに優れたソリューブル
 クーラントが主流。
 水溶性クーラントによるセンタースルーの圧力は、1.5MPa、3MPa、7MPa
 の3種類が主流。小径穴加工用途以外であれば、殆どが1.5MPaである。
 (圧力の低い方が流量が沢山出るので、刃先交換式工具でも効果が高い)
・クーラントの代替として、微量オイルミスト潤滑(MQL)によるセミドラ
 イ加工も定着した。
 鋼材、高硬度鋼のミーリングやドリリング加工において、工具寿命の
 向上を実現。装置のイニシャルコスト、オイルのランニングコストも
 それ程高くはない(ワークにミスト油分がほとんど残らないので水切り
 不要、クーラントのように処理費用も掛からない)。
 センタースルーへの対応も可能であるが、アキュムレータを付加して、
 ミスト装置への供給空圧を1MPaに増圧することが望ましい。
 また、作業性を考慮するとミストコレクタも付加した方が良い。
 唯一の難点と言えば、工場エアーの使用量が増えるので、コンプレッサ
 の容量に予め注意。
 

と、言うことで、機械メーカが揃って特に油性クーラントにネガティブ
なことは、小生も賛同いたします。また、スルークーラントに消極的な
のは、おそらく当該仕様は見込生産していないので、引き当てに若干時
間が掛かることではないかと推測いたします。
(それなりに高額なオプションなので本来であれば営業さんは喜んで奨め
ても良いと思うのですが...)
上述の通り、深穴加工による高付加価値を目指すのであればスルークーラ
ント機能は不可欠であると考えます。

質問者さんの会社で、現在クーラントレスでニッケル基合金やタングステ
ン合金の加工を行なっているのであれば、微量ミスト+スルークーラント
を推奨いたします。一般的には、ミストを使用することで、工具寿命の
向上が期待できます。
参考までに、ミスト装置メーカの一例をURLで示します。
工作機械メーカへ依頼すれば、オプション対応でMコードにてミストの
ON/OFFが可能です。
ミスト装置メーカは数社ありますので、詳細は工作機械メーカと相談して
下さい。

回答(1)さん記述の通り、水溶性クーラントをじゃぶじゃぶ出して
高速加工すると水煙が物凄いです。さらに夏場はどんどん水が蒸発し、
クーラントの濃度管理、補充、腐敗対応が大変です。
セミドライ加工に用いる微量ミストは、だいたい1時間10cc以下と
聞いたことがあり、水溶性クーラントの水煙に比べれば極めて作業者
と環境、さらにはワークと切りくず処理にも優しいです。
(ちょっと褒め過ぎかな?)

【参考】
セミドライ+内部給油穴付きドリルによる炭素鋼の深穴加工
つttps://www.youtube.com/watch?v=UpI1QFH0pgo

質問者さんの過去のQ.を拝見しました。
小生が今回ご紹介しているのは、従来の"オイルミスト"とは異なる
"微量ミスト"です。機械内部や工場の床などが油でべたべたになる
ことは殆ど無いと思います(でもミストコレクタは付けた方が良い
です)。

因みに、ご質問の内容が整理されかつ詳しく書かれているので、回答
もしやすいです。
こちらも大変勉強になりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

お礼

2015/04/01 21:09

ご回答有難うございます。
他の仕事でバタバタしておりお礼が遅れ申し訳ありませんでした。

濃度の非常に濃いご回答本当に有難うございます。
どれも非常に参考になる情報で大部分の回答を頂けたと思います。

また正直なところ悩むのに疲れてきて、機械も安くつくのでセンタースルーはなくていいかなと諦めかけてきていたのですが、ご回答を頂き、マシニングセンタの更新にあたって”マンネリ化した職場を活性化させる為に新技術(センタースルー)を導入する”と意気込んでいた自分の気持ちを思い出しました。

確か2002年のやり取りの中にも、油⇒水は大変だけど、水⇒油は簡単とあったと思いますので、思い切って水に切り替える方向で検討したいと思います。
経営層からはそこまで不要では?と反対され気味ですが、選定側としての思いを伝えていきたいと思います。
駄目だった時は頭を下げて油に戻す覚悟でお願いしてみます。

MQLについては、確かに仰られる通り、弊社の商材に合う可能性はありそうですね。日常で扱っているので難削材という印象が希薄になっており、今回の選定では全くスルーしていました。
確かに日常の加工で言えばこちらのほうが最適かもしれません。
ひとまず導入検討のメーカーに確認を入れてみます。

アイシン精機さんの事故で長期間止まったというのは聞いた事はあったのですが、そういう繋がりがあったのですね、営業さんが熱心に勧めない理由についても納得がいきました。勉強になります。

>14MPaとはマニアックなユニットですね。その営業さん個人的に
>好きです。
メーカー定年後に商社に入られた方のようで、非常に知識や話が豊富で面白い方でした。確か2時間近く打合せして、半分以上はマシニング導入に関わりの無い雑談をしていましたが、もっと話をお伺いしてみたいお方でした。

基本的な疑問には殆どご回答を頂き、方向性については固まってきましたが、もしかすると他にも参考になるご意見や経験談を頂けるかもしれませんので、もう少しだけ回答を締め切らずに待たせて貰います。

本当に貴重かつボリュームのある回答で勉強になりました。
改めて感謝申し上げます。
有難う御座いました。

質問者

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その他の回答 (2件中 1~2件目)

2015/03/31 22:02
回答No.1

つメーカーが油性
火事と粘性

つ1.5MPa程度
もっと高圧のもある
http://www.oguraclutch.co.jp/product/highpress/caution.html


動画
https://www.youtube.com/watch?v=BaQGDbSgVPU

営業の言うことはごもっとも

使ったことないが
ミストはすごいことになるのは目に見えてる

オイルミストコレクターがついてるので
外部には漏れないが


ミストがすごいことになるということは
切削水(水のほう)蒸発がすごいことになり
毎日水を補給しないといけません
むろん油もコレクターで徐々に減ってくるので
がんがん削れば濃度も薄くなる
(高速マシニングで経験済み)


近くに水道がないと苦労する

お礼

2015/04/01 10:17

ご回答有難うございます。

1社の営業さんに別メーカーですが、14Mpaのを推奨されました。
超高圧クーラントユニットだけで≒500万円、またそれに対応出来るように設備の改造が必要との事で改造費で≒350万円。
さすがにそれだけ高圧になるとパッキンがすぐにいかれるのでたまにしか使用しない程度で半年に1回、24h稼働ラインなど頻繁に使用すると2週間毎の交換が必要との話で、さすがにそこまでは必要性を感じておりません。

上記と違う営業さんと話をしていると、ユニットの圧力をいくら上げても小径工具の油穴から出る量はしれており、大して効果はないとの話も聞きました。

現状としては1.5Mpa程度で問題ないかなと判断しているのですが、実際に使用している方で1.5Mpaで不満という話は結構あるものなのでしょうか?

動画みさせて頂きました、良いですね、あんな速さで加工していみたいものです。

毎日補給となると確かに水道が必要ですね。
配管を引く事も検討しておきます。

有難うございました。

質問者

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