プレス機のクランク軸材質とフライホイールの計算方法

再出です。

材質は、SCM材系です。

計算方法は、フライホイールとクランク軸の接合部は、

クランク軸 ⇒ フライホイールへ動力が伝達されるので、その動力伝達分の計算と、

フライホイール ⇒ クランク軸へフライホイールの慣性力が、緊急停止時(クランク軸の)に

衝撃力として掛かる計算で行ないます。

(プレスを緊急停止させた場合、クランク軸が急に停止し、フライホイールの慣性力が

接合部に加わることになります)

軸を研削しますから、その強度で、
SCM415の浸炭か、大きさによっては炉がない場合窒化処理等で材質番手変更かなとなります。

材質SCM435の表面高周波焼入れよりは、一般的と考える次第です。

名前から加工先は判るが材質の記載はなく、其処に聞くしかないみたいです。

エンジンはクランクシャフト。
プレス機もそれで通じるが、ぱっと見は同じでなく、エキセンシャフトと呼ぶらしい。車ではロータリーエンジンのそれ。

実はプレス機の用途に、シャフトを作ることも含まれ
　　鍛造プレスとは　＜入門編＞
　　http://www.j-fma.or.jp/7joh/data/tanzo.pdf
　　シャフトの写真２枚とクランクブレス構造図のエキセン軸。関係する説明も多い

　　http://www.kishiro-g.co.jp/products/
　　プレス用エキセン軸　　　戦艦大和の主砲を削った超特大旋盤が稼働する会社


しかし疑問。プレス機メーカは先刻知ること。＜入門編＞から始めようと中国にも追付けぬ。
修理？　似た内容の質問・・・・

　　http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=310514&event=QE0004

加工法から加工先は限定されるし、現物で材質、熱処理の見当もつきます（上記質問は鍛造分野・・）
現物を見れない質問サイトでは正解に達しない公算大、それ信じてお仕事？　法規制がある機械です。
修理専門に任すが無難。資料無くてもやってくれるでしょう。
鍛造屋（自由鍛造）から加工屋（熱処理）へと辿る苦労をしても、分解組立ノウハウが無いと手出し不能。

紹介する参考資料では、
クランク軸の材質については記載ありませんが、
フライホイールのエネルギーを有効に生かすための考え方が紹介されて
いますので参考になさってください。

クランクプレスと呼ばれているようですが、私はモノを作っている現場を見た
ことはあるのだが設計と図面は見たことがないなぁ。確かジョイント部分は、
球面だった記憶がある。。。勿論、表面は高周波焼き入れしていたなぁ

強度と共に、当然ながら繰り返しなので疲労強度が最も問題に成るだろうから
回答(1)氏のいうSCMかどうかは怪しい。一般的には鍛造材を利用してファイバ
ーフローがある材料を従来から使ってきた筈である。まぁ此処らがノウハウ。

シャーリングは設計したことがあるが・・・プレスメーカーが当然詳しいかｗ

強度面では、焼きを入れて硬く、しかもスラスト荷重が掛かるので、しなやかにの
日本刀が如くです。

SCM材で、焼入れはパイプ効果の如く、しなやかさは中心で、
浸炭や高周波焼入れ、窒化擬きで、表面を効果し、中心は素材に近いしなやかさで。

当然、表面は研削仕上げでです。

SCM材より高価な材質を使用することもありますが、プレスなので嵩を増し、慣性力の足しに
することも重視します。