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プレス加工における2次せん断とクリアランスの影響と解決方法
2018/05/25 13:51
- プレス加工における2次せん断が問題となっています。SPHCとS50Cでの加工において、クリアランスの変更が必要かどうか、加工速度の影響も気になります。
- SPHCとS50Cでのプレス加工において、2次せん断が発生しています。クリアランスを広げる解決方法を検討していますが、せん断面の増加や破断面の形状の変化が懸念されます。
- クリアランスを広げるか、詰めるかで解決策が分かれています。どちらが最適なのか正解はわかりませんが、クリアランスの変更による影響や積極的なテスト・試行が必要です。
プレス加工における2次せん断
プレス加工にて2次せん断が出てしまいました。
SPHCt=3.2とS50Ct=3.2
におけるクリアランスは変えるべきでしょうか?
加工速度も影響あるのでしょうか?
SPHCと同じように金型を製作いたしましたが
S50Cにて加工すると2次せん断がでました。
解決方法としてクリアランスを広げる事を検討しておりますが
せん断面が多くくなる事や破断面の形状が変わるなどの懸念があります。
逆の発想でさらにクリアランスを詰めたら?という意見もでました・・・。
どちらが正解なのでしょうか?
回答 (1件中 1~1件目)
■切口面性状とクリアランスの関係
一般的にクリアランスは以下のような関係です。
大 少
ダ レ 大きい 少ない
せ ん 断 面 少ない 多い
破 断 面 多い 少ない
かえり(バリ) 大きい 小さい
したがって、2次せん断面を回避するにはクリアランスを大きくします。
■材料とクリアランスの関係
熱間圧延鋼板SPHCは炭素量C0.12%以下の軟鋼で、S50CはC0.5%で硬鋼(C0.6%以上)に近い材料となります。
日本金属プレス工業協会の資料(www.nikkin.or.jp/日金協%20第1章プレス加工の基礎.pdf)によれば
材料別のクリアランスは
材質 精 密 一 般
軟鋼 2~5% 6~10%
硬鋼 4~8% 9~13%
となっているのでS50CはSPHCよりもクリアランスを大きくするのが良いと思います。
■クリアランスの計算方法
S50C 板厚t=3.2mm 片側クリアランスcl=10% パンチ径p=φ20のときのダイ内径dは
d=2(t×cl)+p
=2(3.2×0.1)+20
=20.64mm
参考になれば幸いです。
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