ロータリーエンコーダのオープンコレクタ出力について

以下のサイトを熟読してください

やさしいデータ伝送基礎講座
http://www.miyazaki-gijutsu.com/series3/denso032a.html
3.2.(3)　RS422 と RS485

RS422は通信の伝送規格であって
必ずしもロータリエンコーダの規格ではありません
でもしかし、ロータリエンコーダにRS422用ICは昔から使用されています
ただ、RS422と呼ばないだけでただの差動出力と呼んでたりしますが

定番RS422素子
AM26LS31
https://www.tij.co.jp/product/jp/AM26LS31#product-details
https://www.analog.com/jp/products/interface-isolation/rs-232-rs-422-rs-485-rs-562.html

エンコーダの仕様書に「26LS31互換素子出力」とか記載されてたりします



で、何が言いたいのか？ですが
恐らく本件は机上実験程度の通信距離は１ｍ以下なのでしょう
それとモータ回転数はせいぜい早くて２０００ｒｐｍ程度
エンコーダは1回転１００ＰＬＳくらいか
つまり、モータが全速で回転した時の周波数は３０００Ｈｚ程度

これくらいの速度と距離ならオープンコレクタでも信号伝送可能
でも、電線距離が１０ｍを超えるくらいから信号伝送に問題が出てくる
所謂、ノイズってヤツ
ノイズには2種類あって
信号に高速パルスが重畳してくるヤツと
信号がダレるヤツ（信号がナマルとも呼ぶ、方形波の角が丸くなってくる）


オープンコレクタはダレが大きい
電圧出力はオープンコレクタよりはダレが少ない
差動出力はダレがほとんど無い


あと、コストの問題
オープンコレクタは安価
電圧出力は少し高価
差動出力は一番高価

ＦＡ（Factory Automation）の現場はノイズが大きい、おまけに万に一つの誤動作も許されない

万に一つなんて高頻度
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/491/lineup.html
1回転3600PLSタイプならほんの3回転回せばもう1万越える
たった3回転で万が一の状況なるって？？？
なので現場では高価であってもRS422タイプはよく使用される

でも、机上実験程度では過剰品質も甚だしい

なんかぐちゃぐちゃになってる気がする
スイッチングノイズ
http://longyi.web.fc2.com/encoder.html
エンコーダもSWなのでスイチングノイズが　無視できるなら無視　できないなら対策が必要

質問の内容とその疑問になった文との差には
電源が同じか(質問者の見解)　別電源で異電圧(疑問になった回答者の見解)
だと思うんだが

ちゃんと過去質問のURLを提示したほうが良いと思います。
https://okwave.jp/qa/q673066.html

基本はインターフェースの速度と伝送距離の違いです。
ラインドライバ形式　＞　電圧出力形式　＞　オープンコレクタ形式
になります。
単純に回転数を求めるだけであればオープンコレクタでもよいですが
非常に高速だったりエッジのタイミングを使っているような用途では
電圧出力やラインドライバ形式が適しています。
さらにラインドライバ形式は差動信号で出力できるのでノイズが多かったり伝送配線長が長い場合でもエラー耐性が高くなります。

お礼

2021/08/09 11:13

なるほどそういうことなのですね。また、オープンコレクタよりも電圧出力の方が良いのですね。勉強になりました。ありがとうございました。

質問者

”電圧出力は対応しているがオープンコレクタ出力には対応していないカウンタ”とは、おそらく、出力電流容量が少ないということです。