GPSランニングウオッチの精度

一般論としては、GPSでルート距離を計測した場合、カーブや交差点では計測地点を直線で結んで距離を算出しますので、カーブの曲線沿いに細かく計測した場合に比べ短く算出されます。
これらが積み重なると（42ｋｍ）、結構な距離になります。

何故と言われてもねぇ・・・。そういう機械だからとしか言いようがないが・・・？　静止状態で、平均値をとれば、 " 条件が良ければ " そら数メートル範囲（田舎で開けただだっ広いところでも10mくらいは誤差出るのが普通）でまとまりますけれども、動きながら点を追うってのは精度的にその点の誤差が最大100mくらいにはなります。その日の天気や遮蔽物などにものすごく左右されやすい微弱な電波を拾っている代物ですので致し方ありません。数十キロも動くと、そのブレのプラスマイナスが蓄積された結果となるので、貴方みたいに短くも他の人は多いとか言う人もいます。一日ごとに距離が違う、1kmくらい違うってのも質問でありましたね。

ここの質問でも貴方のような事言ってくる人は多いですけれども、車などのカーナビの精度が良いってのは、道の上を必ず走っている事が前提で、且つ、その道の位置座標を埋め込まれており、その近似値と照らし合わせているので精度良く追従してくれる感じなのです。それでも50m~100mくらいは違ってきます。次の角を曲がってとかの指示が、実際は2ブロック先とか普通にあるでしょ？

特定の道以外でもスマホのGPSの精度が高いのは、車のカーナビ以上に位置情報をGPS以外のところから取得していて、近似値をすぐに割り出せる様な技術を使っているからです。具体的には、各携帯電話基地局から位置情報を照らし合わせるための情報を取得しています。それ以外も、その電波が不安定な場合でも、「Wi-FiをONにすればGPSの精度が改善される」とかスマホのメッセージ読んだことありません？　色んな所から出ているWi-Fiの電波の情報の中には位置情報も含まれています。アクセスポイントにアクセスできなくてもそういった電波は受け取れるアクセスポイントが多いので、その情報を使って車のカーナビよりも精度良くハンディタイプなのに追従性よく点での位置情報を表しているのです。それでも誤差は普通に出ます。

GPSウォッチも、アウトドアで使うハンディGPSもそうですけれども、サブ的に位置情報を補完する事が出来ない代物（辛うじて、GPSウォッチの場合、加速度センサーなりで静止状態か否かを判断できるものが存在するので、静止状態でのログがブレないってのはある）ですので、そら誤差は凄いことになりますよ？　「誤差1メートル以下だ！」とか謳っているのは、あくまでもひらけた場所で電波の入りが良くて静止状態での平均値の話です。映画みたいにリアルタイムでピンポイントで場所が特定できるってのは、まだまだSFの中での話ですよ。純粋にGPSの電波だけで位置情報のログをとる機械使ってみたらわかると思うのですけれども、一日中一定の場所に置きっぱなしでも、ログ情報は半径50m～100m（条件いい日だったら10mくらい）くらいをうろうろ動いています。実際は動いていないのにね！

20年くらいも前から、乾電池で動く様なGPSデータロガー（GPSトラッカー）なんてのはエンドユーザー向けありましたが、トレッキングで使ったりしても精度がそこまでよろしくなかったのと、先に上げたようにスマホでの精度が高いので廃れて今は虫の息です。GPS商品の幅を広げようと、各社デジタルカメラを筆頭にゴルフだとか貴方の持っている時計だとかに埋め込んで徐々に広げていますけれども、精度としては10年くらい前から全然進歩はしていません。GPSウォッチが出てき始めた当時は、自分なんかは前からあったGPSトラッカーなりとどう違うのよ？とは思いましたが、貴方のような質問を多く目にしているので、案の定だねとは個人的な感想です。専用機器だからスマホより精度良いだろうとか思うことも分からなくはないですが、GPSって元から精度がよろしくない不安定な代物ですので、それ以外で位置情報を補完できるスマホの方が精度よろしいのですよね。