切り屑厚さの求め方

刃の形状、加工温度(刃先)、加工物の直径、材質などの切削条件によって切粉厚は変わってくると思いますが・・・
計算で加工力（刃先に掛かる力）はある程度求められると思いますが、切粉の厚さは無理では？（鋳鉄等は砂のようになることもありますよ？）
チップの刃先のチャンファや、ホーニングの度合いによって条件が必ずしも同じ条件にはなりません。
まったく同じ条件での加工はとても難しいと思います。

切りくず厚さは圧縮比から求める事になりますが，これを計算で出すためにはせん断角，摩擦角などのパラメータをあらかじめ把握しておく必要があります．しかし，これらは相互に関連性を持っているので単純計算では高精度の計算結果を得ることができません．被削材の材料特性やコーティング等による表面摩擦係数も含めた工具仕様も考慮しないといけません．精度の低い近似式であれば「実用切削加工法（コロナ社）」を読めば基本計算はできます．しかしこれも不確定なパラメータが使われているので，基礎実験無しでは使えないと思います．どうしてもそれなりの精度で計算で求めたいならば，「現代切削理論（コロナ社）」を参考にすると良いと思います．しかし，これはＦＥＭ解析を目的としていますので，この本の理論を基礎に計算プログラムを作成する必要があります．大学の研究には良いかと思いますけど，社会人には向かないと思っているのでトライしたことはありません．だた，多くの切削理論の文献ならびに少ない私の切削実験データから申し上げますと，理論式と実験値は合いません．ある係数で相関が取れると言うことも無いと思っています．高精度の理論式が完成しましたら学会での発表をお願いいたします．

お礼

0002/11/30 00:00

前回に続いてzekiさん回答ありがとうございました．切り屑厚さは，やはり計算式から求めるのは困難とわかり，ある文献の実験値を元にして，それを用いることにしました．回答本当にありがとうございました．また何かあったらよろしくお願いします．

質問者