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SKS3の変寸率の変動について
2023/10/12 15:22
- SKS3の材質を熱処理する際、変寸率(伸び)を0.15%に設定しています。しかし、最近の変動は大きく、上は0.23%、下は0.03%、一部では-0.10%もあります。
- 変寸率の変動の原因には、材質的な要素や熱処理条件が関与している可能性があります。
- 熱処理条件はHQ:840℃×2h HT:320℃×2hであり、硬さ規格はHRC56.0-58.0です。
SKS3の変寸率
2001/10/09 14:40
材質SKS3の金型を熱処理しています。変寸率(伸び)を0.15%に設定し、金型を0.15%小さく加工、焼入後設計寸法となる様にしています。熱処理条件は変更してないのですが、変寸率の変動が大きくなっていまして、上は0.23%、下は0.03%、ひどい物は-0.10%の物のあります。
材質的な原因、熱処理的な原因等、考えられることがありましたら教えていただければと思います。
熱処理条件は、HQ:840℃×2h HT:320℃×2h 硬さ規格HRC56.058.0
回答 (2件中 1~2件目)
SKS3の熱処理安定性は残念ながら、熱処理業者の腕にかかっています。慣例として素材の価格で熱処理費を決めていますが疑問視します。
ダイス鋼のほうが、熱処理安定性が良くskd11などはその典型でしょう。しかし、加工性を理由にsks3を使用されている場合があるのでSKD11万能とは言えませんよね。そんなときには日立金属のARK1という
材料があります。SKD11と同じ熱処理特性で、加工性がSKS3並み…
いや、それよりも加工性が良いかも。
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SK材の焼入はやった事が無いので、参考程度に書きます。
・冷却液が劣化していないか
・処理炉内で、ワークを置く位置により差はないか(真中か端か上か下か)
・1バッチの処理数を変えていないか
・冷却液の流動経路が変化していないか
・熱処理前洗浄に変化はないか
ソフト的な条件は同じでも、これらが変われば確かに出来上がってくる品物の硬度・硬化層深さ・強度は変化します。一度確認してみて下さい。