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2002/03/11 19:23
浸炭焼き入れにて、表面硬度の測定誤差(変換誤差)が発生しています。
硫黄快削鋼の丸棒を切削し、を浸炭浸窒焼入しています。外径研磨後に表面硬度を測定します。
スペックはHRC60以上ですが、現在Hv(10kg)にて測定しJISの表で近似値
換算をしています。しかし客先はHRA(60kg)又はロックウェルスーパーフィシャル(15kg)にて測定しています。現在HRCにて4くらいの差があります。(ビッカースの方が高い)
硬さ基準片での測定では誤差にあまり差がありません。何故でしょう
キーワードは「ワークの浸炭硬化層の深さ」ではないかと思うのですが・・・
Hvにて補償できる方法はないでしょうか?
SKD11材の焼入材のように表面と内部が比較的硬さが均一な製品の硬さ測定では、硬さ計の種類や荷重の差によりあまりバラツキが出ないので、換算表で変換した値を用いても問題が少ないと思います。浸炭や浸炭窒化のように断面硬さが傾斜したものの表面硬さ値を測定する場合には、荷重が大きいほど測定時の圧痕が深さ方向に深くなり、表面硬さというよりも深さ方向に平均した低めの硬さ値を示すようになります。測定時の塑性変形の影響は、圧痕の深さの10倍にも達する場合があります。厳密に再表面の硬さ値を知りたいならマイクロビッカース硬さ計を用いて軽加重で測定し、浸炭が深さ方向に安定して処理されているかを同時に簡便に知りたい場合にはスーパーフィッシャル硬さ計やHRAで測定すると良いと思います。
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おっしゃる通り硬化送の深さの影響だと思います。ビッカースでより近似値にするならば,荷重を同じにする事だと思います。HRAで有ればHv50kgに。但し、単純には比較は出来ないと思います。
早速のお返事ありがとうございます。一度スーパーフィシャル(15N)に対し、Hv(10KG)とHv(20Kg)で試してみましたが、余り差異はなかったです。
外径研磨をするので表面硬度は熱処理工程で現在誤差の少ないHRAにてで評価してみようか?と思います。
単純比較は難しいでしょうか?
0002/11/30 00:00
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