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酸化アルミの粉が電気を通す可能性は?
2023/10/13 04:32
- アルミの磨耗粉が酸化アルミとなっている可能性がありますが、それによってショートする可能性は考えられますか?
- 純アルミは酸化しやすく、酸化アルミの皮膜が表面を覆い、それによって絶縁されていると思われます。
- アルミ無垢が空気中で存在できるかどうかは状況によるため、確実なことは言えません。
酸化アルミの粉は電気を通しますか?
2003/11/24 16:42
輸送機の試験をしております。
アルミのダイキャスト製品が、いろいろなモードで走行後に磨耗して粉となり電気部品に積もる現象が出てしまいました。
このときアルミの磨耗粉は酸化アルミ(絶縁物?)となっていると思われますが、この粉によってショートする可能性は考えられますか?
表面が絶縁物になっており、問題ないと思われるのですが、アルミが良導電性なので心配です。
12Vの低圧から500Vの高圧までへの影響についてご意見を頂けませんか?
純アルミは非常に酸化しやすく、ナトリウムのようにすぐに表面が酸化されて酸化アルミ(Al2O3?)の皮膜が表面を覆うのではないでしょうか??
アルミ無垢が空気中で存在できるのでしょうか?
回答 (4件中 1~4件目)
一般に金属表面の皮膜(酸化膜など)は、非常に薄ければ、
低い電圧(数mV程度)でもトンネル効果によって
(絶縁破壊しなくても)導通します。
膜厚が数オングストローム程度であれば、接触抵抗にほとんど
影響を与えません。
数十オングストローム(数nm)程度になると、接触抵抗が
若干高くなります。
一般にアルミニウムを空気中に放置した場合に生じる酸化膜の
厚さは、数十オングストローム程度です。
アルミ磨耗粉表面の膜厚が どの程度かわかりませんが、
電圧が12Vから500V程度であれば、多少 皮膜が厚くても
電気的に破壊され導通する可能性が高いと思います。
(実際に試験してみてはいかが?)
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アルミ材が大気中でも金属光沢を示しているのは、極々表面の酸化皮膜を通して、内部のアルミが放っている反射であり、アルミの酸化被膜は極々表面に発生し、それ以上は酸化が進まないから光沢を維持している、と本で読んだ事があります。そんな極々表面の酸化膜なので、12Vぐらいの電圧でも絶縁破壊し、導通を示すのでは無いでしょうか。アルミナ(Al2O3)は白色ですので、白色化するぐらい表面が酸化していれば(酸化膜が厚ければ)、500Vの電圧でも絶縁破壊せず、絶縁性を示すことになります。
「摩耗分のごく一部は酸化している・・・」と書いたのは、この極々表面を指した表現でした。
よって、摩耗時に発熱など起こしながら摩耗粉となり、白色化(Al2O3)しているなら絶縁性を持っているかもしれませんが、そう簡単にAl2O3粉になるとは思えなかったので、「12vでも充分、導通性があると思う・・・」と回答いたしました。
やはり、このような摩耗分が電気回路に落ちる現象は、電気回路を取り扱う者にとっては、未然に防ぐのが常識のようなきがするのですが・・・。
追記にあるようにアルミニウムは非常に酸化されやすいため、一般的には粉体表面の金属的性質は失われていると考えられます。
しかしながら、粉体であることから空気中の水分を吸湿・結露し導電性を示す可能性があるのではないでしょうか。
放置されるのであれば、幾つかの実験を行っては如何でしょうか。
アルミの摩耗粉が必ずしも酸化物とは限らないでは無いでしょうか。大気中の使用でしょうから、摩耗粉の極一部は酸化していると思いますが、ほとんどは金属アルミのままではないでしょうか。よって12vでも充分、導通性があると思うのですが・・・。