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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:パッシベーション膜のクラック(Auを溶融する溶剤…)

パッシベーション膜のクラックとAuを溶融する溶剤

2023/10/13 04:34

このQ&Aのポイント
  • フリップチップ実装後に発生しうるパッシベーション膜のクラックを確認するためには、Auを溶融する溶剤が必要です。
  • Au-Auのフリップチップ接続では、Auを溶前することでICを剥離することができますが、Alまで溶前しない溶剤が必要です。
  • ヨウ化要素アンモニウム水溶液は現在使用されている溶剤の一つですが、他にAu溶融以外の方法でクラックを確認することも可能です。
※ 以下は、質問の原文です

パッシベーション膜のクラック(Auを溶融する溶剤…

2003/11/20 17:29

パッシベーション膜のクラック(Auを溶融する溶剤について)

Alを溶かさず、Auのみ溶融する溶剤があれば教えて下さい。化学についてド素人です。お願い致します。


【使用目的】
フリップチップ実装後にベアチップIC能動面のパッシベーション膜に発生しうるクラックの有無を確認するため

フリップチップ接続方法がAu-Auの場合、溶剤(※)によりAuを溶融することでICを剥離することは可能ですが、同時にICパッド(パターン)のAlまで溶融してしまい、その際に発生するガスでパッシベーション膜、UBM(アンダーバリアメタル)層を破損してしまいます。


(※)現在は「ヨウ化要素アンモニウム水溶液」を使用

また、Au溶融以外に上記クラックを確認する方法があれば教えて下さい。

回答 (4件中 1~4件目)

2003/11/28 10:25
回答No.4

Auは金ですよね、なぜ金を溶かすのですか
一番電気抵抗の小さい金属を溶かす必要がありますか?、高い金属をはがすなら、工程の順番を考え直すべきではありませんか?
また、金を溶かす液は王水くらいしかありません。ちなみに全ての金属を溶かします。差をつけるとすれば、厚みぐらいでしょう。

非破壊検査薬は、金属の亀裂を探す液体等です。超音波で胎児の成長をご覧になったことはありませんか、または電波望遠鏡でどうして星が見つけられるのでしょうか?
原理はここにあります。
化学の分析機器、分析方法は手品みたいところがあります。

お礼

2003/11/28 10:53

私の説明不足があったようなので一応補足回答致します。

>一番電気抵抗の小さい金属を溶かす必要があります
>か?、高い金属をはがすなら、工程の順番を考え直
>すべきではありませんか?

今回の大目的が、FCB後に発生しうるパッシベーション膜のクラック有無を調査することにあります。ベアICを基板に実装する技術であるFCB(フリップチップボンディング)においては電気抵抗が低く接続し易いAuバンプ(端子)、または半田バンプ(端子)を使用するのが一般的で、このパッシベーション(能動面の保護膜)クラックを確認するために違う金属(バンプ)を使用したり、工程順序を見直す(実装前にクラック有無を調査)ことは本末転倒になってしまい全く意味をなさなくなります。

>非破壊検査薬は、金属の亀裂を探す液体等です。

非破壊検査薬についてもう少し勉強させて頂き、私の目的を達成できるものかどうかを考えて見たいと思います。

ありがとうございました。

質問者

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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。

質問する
2003/11/26 00:10
回答No.3

下記にアドバイスしたものです。
ご調査お疲れ様です。
ご苦労されていることがよくわかります。

ところで、当該のICの膜構造を確認させて頂きたいのですが、
PO膜とはIC最表面にある「ポリイミド膜」のことでしょうか?※最表面にある茶褐色もしくは黄色い膜ですか?(それともリン酸ガラス系ですか?)
ポリイミドであれば、高分子材料であり、クラックは入りませんので、その下にあるPSG(リン酸ガラス)もしくはSiN(シリコン窒化膜)へのクラック発生と推測されます。
現在の殆どのICの一般的な構造は以下の通りで、IC最表面から
・ポリイミド膜→SiN膜→Al(Al-SiorAl-Si-Cu等)→UBM(TiN等)→層間絶縁膜(BPSG等)→SiO2(シリコン酸化膜)
となりますが、いずれにしましても、FCB等による実装時負荷によるクラック発生箇所は、SiN及びPad Al下層以外に無いと考えますので、SiN膜クラック発生とあくまでも仮定して、再度アドバイス致しますと、SiN膜については、非常に強固であって薬品影響(ガス、及びダメージ)での破壊は先ず無いと言って良いでしょう。又、薬品によるAu溶解等を行なっている限りでは、Padより形成される能動領域Al配線が溶解されるのは当然の結果であり、Al配線自体は溶解しますが、その影響によって、SiN膜の破壊は再度述べますが考えられません。

尚、SiNクラックと想定した場合において、ポリイミド膜を除去しなければ確認できないと思いますが、
王水浸漬したとしてもAuは溶解してもポリイミドは
除去できません。
この場合、混酸(硫酸1:発煙硝酸10)で加熱(200℃程度)での除去が必要です。
FCBとのことですから、先ずは王水にてAuを溶解し、その後、ICを取り出して、ステンレス製の金網
(茶こしで結構)にICを入れて、上記方法で試薬をつくり、試薬をシャーレに入れてその中にICを入れた茶こしを浸漬すればポリイミド膜は除去できます。

この結果、SiN膜最表面が表れて、真のクラック発生ポイントが確認できるかと思います。

この結果、クラックがやはり確認された場合においても当該パッシベーション膜のクラックはFCB実装時の負荷によるものと推測されます。(下記でも述べていますが、SiN膜を破壊するというよりは、溶解する位の試薬はフッ酸くらいしかありません)
クラック発生箇所はAuバンプが潰れたPad周辺のSiN膜での発生でしょうか?もしそうであれば、接合加圧が高過ぎる、もしくは実装時片当たりに一定箇所への負荷増が原因であるものと判断します。加圧・荷重バランス影響はFCBに限らずワイヤーボンディング法でも同様です。

尚、ここで述べておられるPO膜というのが、IC最表面のポリイミド膜でここにダメージが入っているのであれば、又話は変わります、ポリイミド膜は容易にダメージが入りやすく、Auバンプが潰れた際の最外周が接触すれば圧痕がつきますし、薬品開封影響により、捲れ上がったりすることは多々あります。しかしその下のSiN膜及び能動領域Al配線自体へダメージがなければ、特に信頼性上、大きな問題は無いでしょう。

今回アドバイスさせて頂いた内容ではないということであれば、私が前述しているIC構造上の膜のどの箇所でどの様な状態であるのかを、もう少し具体的にお話頂ければ、再アドバイス可能と思います。

PS:IR顕微鏡は購入できなくとも 一定期間使用できる術はあります。オ○○パスさんや金属顕微鏡の代理店さん等へデモ依頼をすれば約12週間は借用できるでしょう。取り扱いも簡単です。

お礼

2003/11/26 16:28

ありがとうございます。

1.PO膜とパッシベーション膜
この二つお言葉は同じ意味で使ってしまいました。
私の誤認識です。申し訳ありません。
この件では単にパッシベーション膜(PO+SiO等)だけを指しているつもりでした。

2.IC構造
まず、今回の質問は特定の製品を指しての場合ではなく、一般的な話が聞ければ、と思っておりました。
また、当方で扱うICのパッシベーション膜がどのような構造になっているかなどは私自信把握しておりません。そんなことも知らないで、無謀な質問だったかもしれません・・・。すみません。

ただ、これまで確かにパッシベーション膜にクラックが入っている状態(原因は溶剤に因るかFCB実装に因るかは不明)は確認しているので、今後その製品に関してはさらにミクロな目で、どの層にクラックが入っているかを再度確認してみたいと思います。

様々なアドバイス、大変参考になりました。
私自信まだまだ勉強不足な面が多々あるようです。

質問者
2003/11/22 23:18
回答No.2

先ずは疑問点から。
ヨウ化要素アンモニウム水溶液でAuを溶解し解析されている様ですが、一般的にAu溶解に使用する試薬として王水(硝酸1:塩酸3)をベアチップ単体に対して浸漬しても能動領域パッシベーション(SiN等)へのダメージは殆どありません。またIC樹脂PKG開封における加熱&発煙硝酸開封においても同様です。見解として、
>発生するガスでパッシベーション膜、UBM(アンダ>ーバリアメタル)層を破損してしまいます。
とありますが、既に試料に対してパッシベーションにクラックが入っているから、その様な現象になっているのではないでしょうか?ちなみにパッシベーションへクラックが「面」で入っていれば、その様な状態に至ります。スポットで入っていれば、クラック下の能動領域配線が溶解します。

次に、本題ですが
Alは両性ですから、酸にもアルカリにも弱い特性を有しておりますので、Auのみ除去することは困難かと思います。

アドバイスとしては、非破壊検査等で確認されるのは
いかがかと思います。

先ずIR顕微鏡でIC裏面からの観察
この際にはクラックが確認できるかを、予め擬似的にクラックを発生させたIC準備し、良品と比較観察してからご評価されたらと思います。
これまでの私の経験上、パッシベーションへクラックが深く進行していれば、歪が生じ 良品と比較した場合において クラック発生部が「歪んで」見えるかと思います。
http://www.hpk.co.jp/Jpn/products/sys/pdf/C2955.pdf

次にエミッション顕微鏡
FCBの際にICのパッシベーションへクラックが入っていると仮定するならば、電気的にリーク電流が発生しうるかと考えますので、エミッション顕微鏡にてリーク箇所を特定されるのも手段かと思います。
※この解析は クラック自体の解析ではなく、その現象を掴む手段である為、本題からは逸れますが。
http://www.hpk.co.jp/Jpn/products/SYS/PhemoJ.htm

いずれにしましても、本題にあるFCB影響 ICパッシベーション膜のクラック解析であれば、単純にAuを溶解し、IC自体について確認される手法で何も問題無いと考えます。(ということは現行行なわれている解析手法で問題無いとなってしまいますが)

つまり、Au溶解後に既にパッシベーションが破壊されていること自体が、「クラックが発生している」ことを示しているかと思います。

試しに FCB前のICを同じ試薬へ浸漬され確認されれば良いかと思います。もしそれでもパッシベーションが破壊されるのであれば、試薬影響と考えますが、そもそもウエハー製造上パッシベーションは強酸によってエッチングを行ない、AlPad部を開口しているのであって、試薬によるガス影響は無いと考えます。
故に もしFCB前 ICで試薬浸漬後 パッシベーション破壊が確認されましたら、それはIC供給側問題があり、ICにクラックが入っているとも考えられます。

あと、初歩的な問題ですが 解析時の試料取り扱いでICを破壊する場合が多々あります。
Auが完全に溶解していない状態で試料を無理に接合部より取り外しますと、Al Pad下の層間絶縁膜の破壊は無論ですし、ピンセットの取り扱い次第では
ICのSi自体の破壊もありますので、その点も今一度確認されてはと思います。

お礼

2003/11/25 10:05

ありがとうございます。
いろいろご紹介いただきましたが、当方の都合と目的を考慮すると「王水」を試して見る価値がありそうです。

1.非破壊検査装置について
色々ご紹介頂いたにもかからず申し訳ないのですが、当該クラックを確認できるような非破壊検査装置は現在当方では所有しておらず、さしあたり導入の予定もないのでこの方法は取れないのが現状です。もちろん個人的には欲しいのですが。

2.発生するべくして発生しているクラック
おっしゃる通り、「既にクラックが発生しているからこそガスの影響を受ける」、との推測を立てそれなりの検証を行ったこともあります。ところが、クラックのあるパッドから溶剤がICパターンを伝って、正常なパッドにまで影響を与えることもありうるため、クラックの発生率を正確に把握することが困難となります(発生率が少ないから良い、というわけではなくFCB条件出しの評価項目として利用したいため、正確な発生率の情報が欲しいのです)。
また、本当にPO膜に異常があるからガスの影響を受けるのか、あるいはUBMとPO膜間に異常があるからなのか、あるいはUBMに異常があるからなのか、などの疑問も浮上しました。現状は前者であると判断していますが。


3.Auを溶融する理由
ACF接続等の場合に発煙硝酸でIC剥離をしたとしても、実装により変形(潰れ)したバンプを除去しないことには、バンプ付近のPO層異常を確認することは出来ないと考えるためAu溶融は必須と考えていました。

質問者
2003/11/22 10:08
回答No.1

クラック等の非破壊検査薬ではダメですか?
金を溶かす必要は有りますか?
検査薬はご紹介します。お電話ください(コメント見てください)

お礼

2003/11/25 10:13

ありがとうございます。
質問返しになりますが、「非破壊検査薬」とはどのようなものでしょうか?
当方この業界でまだ日が浅く、どのような検査方法が一般的に存在するかがよく理解できていません。

Auを溶融する理由については上で述べさせて頂きましたので参照頂けたら幸いです。

質問者

お礼をおくりました

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